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#114「豊かな食と農で、循環する地域づくりを(岡山まごころ給食審議会)」

[2025年1月6日]

ID:66940

岡山まごころ給食審議会とは?

岡山まごころ給食審議会は、子育て中のお母さんたちにより2021年に設立、2023年に岡山ESDプロジェクト参加団体に登録し、食と農に関する活動を行っています。
豊かな食と農で循環する地域づくりを目指して、実体験を通じ学びや理解につながる催しを開催しています。題材は、日本の主食であり、岡山市でもたくさん生産している「お米」が中心。
特に親子連れでの参加により、家族で共通体験と共通話題を持ち、そこから生まれる疑問や話しあいを通じて、より良い地域づくりのために行動できる人を増やしていけるように活動しています。

食と農のつながりを学ぶ

環境配慮型稲作と農体験

岡山市の学校給食にも採用されており、岡山の在来種でもある「朝日米」の稲作を2年間行いました。農家さんのサポートを得ながら農薬や化学肥料を使わない方法で、自然環境や人にもやさしいお米作りを実践し、収穫にも成功しています。
お米作りを通して消費者として何ができるのか、会のメンバーが考える機会になると同時に、田植えや稲刈りといった作業は、参加者を募りたくさんのご家族に体験いただいています。

2年間の実践を通して、お米作りに関わった体験者は、自分たちが作ったものを食べる喜びを知り、それと同時にそれを支えてくださる農家さんに心から感謝をしたくなること、そして地元の農にも関心が持てるようになることが分かりました。
それらは地産地消の意識を高めることにもつながり、持続可能な社会を築くことへの寄与にもなっていくと感じています。

また、当会でのお米作りは、手作業と機械作業をできるだけ比較体験することで、それぞれのメリットやデメリットを知り、農業への理解等にもつなげるようにしています。
稲刈りの後は、自宅に刈った稲を持ち帰り、乾燥や脱穀・籾摺り(もみすり)といった、食べることができるようになるまでの一連のプロセスを各自で体験してもらいます。この体験で、お米一粒一粒の貴重さがわかるようになり、フードロスの意識も高まります。それは大人だけでなく小さな子どもでも同様です。

活動の様子
活動の様子2

食育ワークショップや上映会の開催

現代は核家族化や共働きの増加など、ライフスタイルの変化とともに食の在り方が多様化し、食が簡便化・外注化される傾向にありますが、実は日本食は健康食として世界でも注目を集めています。
日本の伝統的な食事は地元の農と深くつながっています。食の大切さを学ぶため、私たちは上記の稲作で収穫したお米や、お味噌などの発酵食品を活用し、親子で体験できるワークショップを開催しています。

映画上映会は、家庭での食育に役立つ時間を過ごしてもらうとともに、食と農のつながりを考え、理解につなげる機会になっています。
こうした取組に多くの家族が参加して、食と農の大切さについて理解を深めています。

みそまるづくりの様子

みそまるづくり

納豆づくりの様子

納豆づくり

さいごに ~豊かな食と農で循環する地域を目指して~

私たちは、地域で育まれた農や食を大切にし、豊かな循環を子どもたちやその次に続く世代に引き継げるよう、一人一人が主体的に考え行動につなげるきっかけになるように催し等を通じて発信しています。
今後はお母さんたちだけでなく、農家さんや農業をとりまく方々との協働を通じて、子どもたちやその次に続く世代に引き継げるよう、食と農のつながりという側面から持続可能な社会づくりに貢献する働きかけをしていきたいと思っています。

執筆者 代表 荘司かおりさん

荘司さん写真


大学進学を機に岡山を長らく離れるが、結婚出産を機にUターン。
保育園探しの過程で、子どものアレルギーや発達障害が増え続けている現状を目の当たりにし衝撃と違和感を覚える。食養を学んだ経験と農家だった祖父母の手伝いの原体験が重なり、食の大切さとそれを支える農の重要さに気づき、コロナ禍をきっかけにお母さんたちだからこそできることがあると考え活動を始めた。

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