私は岡山県での防災教育イベントの開催を将来の目標として、現在活動をしています。
今回2024年9月19日から9月23日にかけて千葉県・東京都において研修に参加するために、令和6年度ユース活動支援助成金を活用し、防災教育に関する見聞を深めることができました。研修期間中は、千葉大学で行われた第43回日本自然災害学会学術講演会及びシンポジウム等を聴講し、東京都で防災に関する公共施設を見学しました。
私は、現在岡山理科大学大学院理工学研究科自然科学専攻に所属し、令和6年度は、修士課程1年目になります。
所属する研究室では、防災に関する研究や地層に含まれる堆積物から過去に発生した津波を含めた自然現象を明らかにする研究を行っています。私は修士研究で、防災教育の教材開発に取り組んでいます。大学院修了後の進路として教員を目指しており、教科の中に防災教育を少しでも取り入れることを意識がけていきたいと考えています。
防災教育教材を開発する上で、より効果的で防災に少しでも興味を引けるようなイベントを実施してみたいと考え、令和6年度のユース活動支援助成金に応募しました。
自然災害における最新の研究内容を知り、防災意識向上を促すためのよりよい方法や先進的な事例を学ぶことを目的として、本学術講演会およびシンポジウムを聴講しました。9月19日・20日に学術講演会が、9月21日にシンポジウムとオープンフォーラムが開催されました。
学術講演会は、複数のテーマと会場に分かれていたので、主に「防災力向上」をテーマとしたセッションを聴講しました。20日には「ぼうさいイブニングカフェ」を実施している方々を含めたスペシャルセッションが企画され、実際にイベントの開催などについても議論されていました。
シンポジウム後のオープンフォーラムでは、「親子で学ぼう地震防災~防災勇士トリプルウィング~」が開催されました。千葉テレビで放送された「防災勇士トリプルウィング」のアクションショーと防災研修、ものまねダンス、記念撮影が1時間30分の内容で行われました。対象は小学生低学年以下と保護者や保育園・幼稚園の教職員等で、アクションショーと防災教育が混合したイベントでした。私自身が幼いころに見たアクションショーを思い出しつつ、小学生低学年以下を対象にする時は、話を聞かせるよりも見る・話し合う・動くを組み合わせて取り入れた方がより効果的と改めて感じました。今後、小学生以下を対象としたイベントの実施をする際の参考にしたいと思いました。
東京都では災害や防災について展示している規模の大きい公共施設を見学することを目的として、上記の2つの施設を訪問しました。ここでは、災害や防災に対して理解や興味関心を持ってもらうための効果的な実験や展示方法について実際に見て体験しました。
9月22日には、そなエリア東京へ行きました。ここでは、東日本大震災の実際の避難所が再現されている展示等の見学や、タブレットを用いたクイズ形式の体験学習ツアーに参加しました。災害の被災地を再現したスタジオを通りながら、緊急地震速報やテレビの放送、家具を転倒防止に固定しているかいないかでどのように被害が異なるのかなど、実物を見るまたは体験する形で学び、防災について深く考えることができました。さらに、見学スペースでは、QRコードを使って個人個人の防災ブックを作ることができ、個々の環境に応じて災害対応に必要なものを選び、自分や家族用の防災ブックとしてまとめることができます。さらに電子で保存することもでき、持ち帰ることもできます。ここでは、災害時に必要となる様々なもの、例えば、個々の健康状態に応じたもの、家庭環境に応じたものなど様々な項目があり、何にどのような物、対策が有効なのか詳しく知ることができました。
9月23日には、東京消防庁本所防災館へ行きました。ここでは、防災体験ツアーに参加し、実際に煙の中を進む火災避難、起震装置による地震体験をおこないました。加えて、東京都の防災への取り組みについても、マイタイムラインの作成キットなどから学びました。防災体験ツアーに参加後、インストラクターの方に少しお話を伺うことができました。災害に対する対処や避難方法、身に付けるべき知識等はたくさんありますが、短いそれぞれの災害の体験コーナーでどのようなことを意識して話しているのか伺うと、そこでは、外国人の観光客もツアーに参加していたので、とにかく簡単な単語で伝えることや、すべてを伝えるのではなくポイントをおさえた内容にして伝えること、ツアーに参加することで防災について考えるきっかけになる事を意識していると仰っていました。
今回の研修を活かすためにも、今年度実施することができなかった防災教育イベントを来年度は計画していきたいと思います。
まずは2025年11月におこなわれる岡山理科大学祭の「科学博物園」で防災イベントを実施したいと考えています。2024年の「科学博物園」には、未就学児を連れた保護者から大学生まで様々な人が訪れていましたが、多くは親子だったため、親子で参加できる防災イベントを考えていきます。具体的には、子どもにもできる簡単な防災グッズの作成や防災食の調理や試食会および講演会などを考えています。
また、2024年8月に高島屋岡山店で行われた「岡山理科大学ワクワク、サイエンスフェスティバル。」にて、参加者の方にアンケートへの協力をお願いし、防災イベントでやってほしい内容等を調査しました。小学生以下には紙による展示に関する簡単なクイズと防災に関するアンケートを実施し、中学生以上から保護者などのスマートフォンを持っている方にはGoogle formでのアンケートにご協力をお願いしました。数組の親子や家族に協力を得ることができた結果、家族構成や子どもたちの年齢によって必要と思っている防災グッズの違いや避難訓練の種類に差がみられたので、その結果を活かして子供向け防災イベントの内容を考慮していきたいと思います。
また、公民館などで地域の住民向けにその地域に密着した内容の防災イベントを開催し、その内容は地域の防災に迅速に活用できるように組み立てていきたいと考えています。参加者それぞれが自分の生活や地域の防災環境に興味を持って、地域防災について家族などで考えるきっかけづくりになることと、岡山市民の防災力向上に微力ながらも役立てるよう行動していきたいと思います。
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