岡山市と岡山ESD推進協議会が主催の「未来わくわくSDGsフェスタ おかやまSDGsひろば」が令和7年8月21日(木曜日)にイオンモール岡山1階未来スクエアにて開催されました。
SDGsに関するステージイベントやワークショップ、展示などを通して楽しくSDGsを体感して理解することで、明日の暮らしでの実践について考えることができるイベントです。
岡山楷の木少年少女合唱団の皆さんの合唱から、ステージが開幕。小学生から高校生まで、30名を超える子どもたち一人ひとりの想いを歌声とメッセージにのせて届けました。曲に合わせた振り付けや表情豊かなパフォーマンスも加わり、ステージいっぱいに笑顔と元気が広がるステージとなりました。続くオープニングセレモニーでは、岡山連携中枢都市圏のキャラクターが「きゅうりを残さずおいしく食べます」「人もブッポウソウも子育てしやすい町を目指します」など、それぞれの地域性やキャラクターの個性を生かしたメッセージを添えながら、SDGsの目標達成に向けた宣言を行いました。
劇団夢幻月によるSDGsミニ公演『勇者猫タミーと一緒にSDGsを学んで、山の怪物から環境を守ろう』が上演されました。物語の展開に合わせて環境保全の大切さを楽しく学びながら、観客がSDGsをより身近に感じられるステージとなりました。その後、岡山ビジネスカレッジの学生がサステナブル素材の活用やリメイク作品を取り入れたファッションショーを披露。学生らしい自由な発想で「持続可能なファッション」を表現し、参加者の関心を集めていました。
さらに、成羽備中神楽育成会による子ども神楽へと続き、ユネスコ無形文化遺産登録を目指して継承されている伝統文化が力強く発信されました。
次に地域の伝統文化を担う「備前一宮 桃太郎獅子」が登場。悪いものを祓い、幸運を招くとされる獅子舞の力強い演舞が披露され、参加者は記念撮影や「頭噛み付き(神付き)」を体験しました。
続いて、ESDの理念のもと地域で活動を続ける「劇団公民館☆京山」による演劇『文学ってなーに?』が上演され、文学や言葉がもつ力、人と人がつながる意味を躍動感あふれる表現で伝え、会場に温かな一体感を生み出しました。
その後は子どもたちによる体操を取り入れたユニークな「じゃんけん大会」で会場が大盛り上がり。子どもも大人も一緒になって体を動かし、最後まで勝ち残った参加者にはプレゼントが贈られました。
ステージのラストは、SDGsの達成年限である2030年のその先を考えるパネルトーク「みんなで創ろう!ビヨンドSDGs」。大学・行政・経済界の関係者と高校生・大学生が登壇し、「ワクワクする社会」、「健やかさと美しさ」、「共に生きる」、「地球を一つと捉える心」など、「ビヨンドSDGs」をテーマに未来への多様なキーワードを発表。また、岡山版のビヨンドSDGsとして、自然と人間の共生、人間同士の共生に基づくウェルビーイング社会の創生を目指す「SWGs(Shared Well-being Goals:共生ウェルビーイング目標)」が提案されました。
ジーンズの裾上げで出た切れ端をフレームに貼り付けて作るオリジナルフォトフレームづくりでは、子どもたちが「家族旅行の写真を飾りたい」などと思い思いの用途を語り、布や色合いの違いを楽しみながら、世界に一つだけのフォトフレームをつくりました。
また、ペットボトルキャップを細かく砕いて色ごとに分けた素材を使ったキャップアートや、段ボールを活用した財布づくりなど、普段は捨ててしまいがちな素材を夏休みの思い出を彩る作品へとアップサイクルする体験も行われていました。
サイエンス教室では紫キャベツの溶液が酸性・アルカリ性によって色が変化する様子を観察したり、紙コップやトレーシングペーパーを使って、のぞくと景色が逆さまに映るカメラを作るなど、身近な素材で“科学の不思議”を体験。紙コップで作ったカメラをのぞき込みながら、不思議そうに声を上げる子どもたちの姿が印象的でした。
他にも会場では、垂直跳びや握力などの運動能力を測定するコーナーや、岡山県産ヒノキを使った積み木、タイル遊びなども実施され、身体を動かしながら健康や自然とのつながりを考えるワークショップが行われました。
イベント会場では、ステージやワークショップに加えて、SDGsに関する取組みを紹介するパネル展示も行われ、岡山市だけでなく、瀬戸内市や赤磐市など岡山連携中枢都市圏の各地域の特色ある活動が分かりやすく紹介されました。
さらに、親子で楽しみながら参加できる「SDGsクイズラリー」も実施。クイズをきっかけに親子でSDGsについて話す姿が見受けられました。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1351 ファクス: 086-803-1777