[2026年3月11日]
ID:80030
2026年2月7日(土曜日)、岡山市および岡山ESD推進協議会が主催する「SDGs海川フォーラム2026~持続可能な社会に向けて~」が岡山国際交流センターで開催されました。地域団体や企業、市民など様々な所属、幅広い年代の65名が参加し、美しい瀬戸内海を次世代に残そうと学び合い、私たちにできることを考えました。
海川フォーラムの開催は今回で5回目。今年は企画にも磨きがかかり、(1)海ごみ問題に取り組む9つの団体が出展したポスターセッション、(2)新聞の取材を通じて感じた瀬戸内海の魅力に関する話題提供、(3)事前に募集した「守ろう!海・川」をテーマにした川柳の最優秀作品の発表と表彰式、(4)豊かな海を次世代につなぐために私たちにできることについて考えるワークショップを実施しました。
今年度新たに行われたポスターセッションでは、行政や公民館、企業や学校、市民活動団体など全9団体から、ポスターや海ごみ(実物)などを用いて活動内容が紹介されました。
プラスチックごみに関する○×クイズなど、参加者との対話が生まれる工夫を凝らした出展もあり、時間いっぱい団体と参加者との交流が行われました。
| 団体名 | 内容 |
|---|---|
| アサヒ化工株式会社 | 害虫防除の企業が継続して行っている清掃活動の取組、海ごみが生きものに与える影響など |
| 岡山市環境事業課 | AIを用いた、笹ヶ瀬川流域のごみ分布の実態調査や海ごみゲートキーパー宣言について |
| 岡山市立操南中学校 | 一斉清掃ボランティアへの参加や、地域住民も巻き込む用水路清掃など |
| 株式会社山陽新聞社 | 山陽新聞で連載している「島を渡る:瀬戸内シーカヤック紀行」を紙面などで紹介 |
| 岡山市立光南台公民館 | 35年続くクリーンアップ光南台の取組、活動前後の環境学習など |
| 桃環プロジェクト | カヌーを使って笹ヶ瀬川の中や川岸の清掃を行う活動やプラスチック資源クイズを実施 |
| 小中学生環境活動家Crew | 対話型ごみ拾いプログラム「うみごme」でのごみの分布状況や分析結果を紹介 |
| 公益財団法人水島地域環境再生財団 | 海を守るためのごみ回収イベントや取り組む人材育成を行う「海ボウズプロジェクト」の紹介 |
| NPO法人グリーンパートナーおかやま | おかやま海ごみゼロ大作戦中高生実行委員会が魅力や活動を発信 |
山陽新聞では、瀬戸内海の離島の人口減少が著しく、このままでは10年後には島々で暮らす人の営みが消えて埋もれてしまうという問題意識を発端に、「島を渡る 瀬戸内シーカヤック紀行」という連載が組まれています。新聞記者とカメラマンが、シーカヤックで岡山県周辺の島々を巡り、自然や歴史、人の営みを紹介しているものです。
連載を執筆している、山陽新聞社編集委員室委員の久万真毅(くまん まさき)さんから、取材を通して感じた瀬戸内海の魅力として、シーカヤックで海に出ることで見えてくるスナメリなどの海の生きものの様子、島民への取材で明らかになるそれぞれの島の歴史や資源などが紹介されました。
本フォーラムに先駆けて、岡山ESD推進協議会が「守ろう!海・川」をテーマにした川柳を募集しました。「海や川を守ること、自分のこととして考えたことはありますか?」という呼びかけに、236件の川柳が集まりました。
この日は、応募された川柳の中から最優秀作品4点が発表されました。受賞者からは、川柳に込めた思いとして「海の生きものの気持ちを考えてつくった」「ごみ拾いをしながら、捨てる人がいなくなることがいちばんだと思った」「子どもに尋ねられたことから、まあいいかのポイ捨てが用水路のたくさんのごみにつながっているのではないかと考えた」「海で泳ぐのが好きなので、きれいなままでいて欲しい」など川柳に込めた思いを聞くことができました。
賞状を手渡した、岡山ESD推進協議会SDGs守ろう海川プロジェクト専門部会の中平徹也部会長からは、「子どもや孫から何でこんなにごみがあるの?と尋ねられるとドキッとする。最優秀作品に選ばれた方が偶然にも子どもから親世代と、多様な方が日々の暮らしや実践活動のなかで感じていることが表現された」とコメントがありました。

豊かな海を次の世代につなぐために、私たちはどのような選択をして、どのように暮らしていくのが良いでしょうか?
ファシリテーターは、岡山ESD推進協議会のSDGs守ろう海川プロジェクト専門部会の部会長で、環境カウンセラーとして学校や地域での環境学習の実施など幅広く活躍されている中平徹也さん。
「豊かな海を次の世代に」をテーマに、次世代に残したいもの、残すために必要なこと、そのために自分(自分たち)は何ができるかについて、グループに分かれて意見交換を行いました。
次世代に残したいものには「きれいな景色」「四季の花と緑」「おいしい魚」「自然のあるあそび場」などが挙げられました。
残すために必要なこととしては「必要なときに必要なものだけを使う」「捨てるから自然に還す」「環境を授業の教材に」「河口ですべてのごみを回収する機械」など、幅広い視点の意見がありました。
そのために自分(自分たち)ができることについては「遊びながら気づきを得られるイベント」「自分がより多くのことを知る努力をする」「友人や家族にも共有してみる」「仲間を増やす」など、人とつながって、学び合いながら取り組んでいこうとする意見が多く寄せられました。
グループ内で話したことをまとめて、グループの行動宣言として発表。こうして発表することによって、考えた内容がこの場限りのものではなく、日常の過ごし方の変化につながっていきます。
岡山市では、SDGsの達成に向けて、海や川のごみ問題に焦点を当てたフォーラムを毎年開催してきました。フォーラムには、市民や学生、企業、NPOなど幅広い年代の方が参加し、問題に対する理解を深め、活動をする人々との交流を図ってきました。
これによって、地域ぐるみで海ごみ問題を学び合い、海や川、用水路のごみ拾いや、ごみの発生を予防するための取組など、実践につなげようとする機運が高まってきました。
多島美で知られる瀬戸内海を、未来の世代につないでいくために、多くの人々が、それぞれの立場で取組を進めています。そうした一人ひとりの行動の積み重ねが、持続可能な社会づくりにつながっていきます。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
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