犬島は、岡山市の東南端、宝伝・久々井地区の沖約2.2キロメートルに位置し、地質は主に花崗岩からなり、標高差が30m前後のなだらかな地形となっています。気候は、温暖かつ少雨の瀬戸内海気候です。
人口は36人(令和2年国勢調査)の小規模な離島です。島固有の地理的・自然的な制約や観光以外の産業の不在、高齢化の進展を反映して、前回の計画策定以降10年間で、18人(△33.3%)の大幅な減少となりました。また、人口の年齢構成は、15歳未満4人(11.1%)、15~64歳13人(36.1%)、65歳以上19人(52.8%)と、65歳以上が半数以上となっています。65歳以上人口の減少と15歳未満人口の増加により、65歳以上人口の割合は平成22年の79.6%から52.8%へと大幅に減少していますが、依然として高い値となっています。
本地域には、古くから銅の精錬業と採石業などで隆盛を極めてきた歴史があり、現在も当時をしのばせる明治・大正時代の銅精錬所跡や採石場跡などの産業遺跡が残っています。平成20年には公益財団法人福武財団が本地域に残る銅の精錬所の遺構を利用した「犬島アートプロジェクト『精錬所』」を公開しました。平成22年には岡山県と香川県の島々で現代アートを発信する第1回瀬戸内国際芸術祭が開催され、本地域もその会場となり、集落で展開する「犬島『家プロジェクト』」が公開されました。このイベントは国内外で大きな反響を呼び、その後、3年に一度開催されている芸術祭期間中を含め、本地域に多くの人々を呼び込んでいます。
我が国は14,125の島嶼により構成されており、このうち本州、北海道、九州、四国及び沖縄本島を除く14,120島が離島。これらのうち、令和5年1月25日現在、256島の有人離島が離島振興法による離島振興対策実施地域に含まれており、犬島地域(犬島及び犬ノ島)は昭和42年から離島振興対策実施地域に指定されています。
離島は、厳しい自然的条件(環海性、隔絶性、狭小性等)により、本土との格差が大きく、多くの面で後進性を有していることから、この後進性を除去し、格差を是正することによって住民生活の安全・向上を図ることを目的として、昭和28年に議員立法により離島振興法が制定されました。この法律は、10年の限時法として制定され、その後も10年毎に改正・延長が行われてきました。現在は第210回国会において、「離島振興法の一部を改正する法律」が成立し、令和15年3月31日までの期限とされています。
関係都道府県は、離島振興対策実施地域の指定があった場合、離島振興法に基づき、当該地域について離島振興計画を定めるよう努めるとされており、岡山県においても、犬島地域を含む離島振興計画が策定されています。
岡山県離島振興計画
岡山県離島振興計画(抜粋)
犬島地域(犬島及び犬ノ島)では、旅館業、製造業、農林水産物等販売業、情報サービス業等の事業者は、設備投資を行う場合に、離島税制により国税と地方税の優遇措置が受けられる場合があります。詳しくは以下のリンク先及び「手続きについて」をご確認ください。
https://www.city.okayama.jp/kurashi/0000051783.html
https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/chisei/hra_zei.html別ウィンドウで開く
添付ファイル
税制優遇措置を活用する場合、税務署等への申請前に、設備投資が離島振興計画に適合しているかの確認が必要です。下記の提出書類及び添付書類を政策局政策部事業政策課へご提出ください。
申請先により、書類の提出部数が異なりますのでご注意ください。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1042 ファクス: 086-803-1846