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皆さん、おはようございます。
最初に、平成28年熊本地震について、一言申し上げたいと思います。この4月14日及び16日に、熊本地域を震源とする震度7の地震が発生し、熊本市及び周辺市町村に甚大な被害が生じており、現在も余震が続いている状況でございます。そういった中、岡山市では発生直後に消防局から緊急消防援助隊を熊本県内に派遣して救助活動を開始し、その後、指定都市市長会からの要請を受け、毛布や水、食料など備蓄物資を熊本市に送るとともに、4月22日現在で、岡山市から先遣隊、避難所支援職員、保健師、水道局職員、建築士など延べ475名を派遣することとするなど、各種の支援を行っているところです。
私、昨日、現地で支援活動を行った職員から直接話を聞かせていただきました。現地のことを赤裸々にお話いただいたわけですが、避難所で活動するにあたって、例えば職員自身、睡眠の確保とか、さまざま困難な点もあったというお話もありました。ただ一方で、避難者から、ようやく行政の方とゆっくり話ができましたといった感謝の言葉を聞くことができたなど、一定の成果も上がったのではないかと思っております。岡山市として、これからもできる限りの支援を行ってまいりたいと考えております。
また、このたびの震災を教訓として、岡山市としてもより一層、防災対策を強化していきたいと思っております。市民の皆さまも、家具等の転倒、また落下防止対策を強化するなど、自分自身やご家族を守るために、常日ごろから対策を講じていただければと思っているところです。
次に、「第18回日中韓3か国地方政府交流会議」の岡山市開催概要が決まりましたので、お知らせをいたします。日本・中国・韓国、それぞれのエリアで、持ち回りでやっているものでございます。日本としては、初めて市レベルで開催することになったということは、お話を申し上げたところでございます。
開催日は10月18日から21日の4日間で、岡山コンベンションセンターを本会議会場として開催されます。メインテーマを「地方政府交流による北東アジア地方の活性化」とし、サブテーマについては、岡山市から提案した「持続可能な社会づくりに向けた地域での学びと実践」「文化・芸術からはじまる街づくり」「地方政府間連携による観光振興」の3つとなります。ESDの取り組み、岡山アートサミットなどをはじめとするまちのにぎわいづくりとしての文化・芸術、そして、インバウンド等の観光と、岡山市が要望した要素が盛り込まれたものとなっております。
また、岡山市主催の歓迎レセプションを岡山後楽園で行うことも計画しており、これを機会に岡山市の取り組みはもちろんのこと、岡山の魅力を海外に発信してまいりたいと考えております。
今後は、日本側の主催団体となる、自治体国際化協会とも調整しながら、市をあげてのおもてなしの心で、会議参加者の皆さんをお迎えできるよう、実施に向けての準備を進めてまいりたいと考えております。
次に、「岡山市まちなか回遊調査」の結果についてお知らせします。イオンモール開業後の岡山駅前の新たな人の流れをまちのにぎわいに結び付けることを目的に、まず中心市街地を訪れる方々が、まちなかをどのように回遊しているのかについて、昨年10月の土日の6日間に実態調査を行いました。資料のほうをお出しいただきたいと思います。
調査方法も書いておりますけれども、中心市街地に来られた方を対象に、持っておられるスマートフォンに専用のアプリケーションを入れてもらい、GPS機能を利用して移動ルート・移動場所・滞在時間などを計測したもので、延べ約2,400人の方にご協力をいただきました。
まず、調査対象者はスマートフォンを利用したことから、20代から40代の方。また、中でも女性の方が多く、移動の目的は「買物・食事等」「散歩・回遊」が最も多くなっております。図の4と5をご覧いただければと思います。
次にちょっと飛びますが、図の11をご覧いただければと思います。通常の土日ですが、イオンの周辺を訪れた方と、天満屋周辺を訪れた方を比較すると、天満屋周辺を訪れた方のほうが、女性の割合が高い傾向が見られております。図の12を見ていただきますと、天満屋周辺を訪れた方は、30代の割合が最も高い。イオン周辺を訪れた方は40代と20代以下の割合が多くなっています。推測ですけども、40代というのはご家族連れ、小さなお子さんを連れた方なのではないかと思われます。
図の9・10を見てください。通常の土日の回遊状況については、イオン周辺を訪れた方は岡山駅周辺や市役所筋への回遊だけでなく、県庁通りを経由して天満屋周辺に訪れる方が多い傾向が見られるのに対し、天満屋を訪れた方は比較的近くの場所にとどまる傾向が見られました。
一方、社会実験開催時では、県庁通りを通ってイオンの周辺と天満屋周辺を行き来する方や、オープンカフェやイベントを行っていた西川緑道公園筋、さらには、石山公園、下石井公園へ回遊する方が多い。これが図の13・14から見られます。また、図の15・16で見ていただきますと、イベント会場が分散していたこともあって、通常時に比べて徒歩で回遊する方や4キロメートル以上の長い距離を歩く方の割合が増加しております。
先ほどの図の13をもう1回見ていただきますと、特にイオン周辺を訪れた方は、岡山駅周辺や市役所筋への回遊が増えるとともに、桃太郎通り、あくら通り、表町商店街への回遊も増加し、回遊範囲が広がっていることが分かりました。
次に、今の13・14とあと図の9を見ていただきますと、通常時、社会実験開催時のいずれにおいても、徒歩での回遊では、県庁通りがイオンや岡山駅周辺と天満屋などの表町周辺をつなぐメインの道路としての役割を果たしているということが分かりました。また、イオン周辺を訪れた方のほうが回遊する範囲が広い傾向が見られます。その要因としては、岡山駅周辺における移動が多く見られることからみて、鉄道や公共交通で来訪された方がイオン周辺と併せて、中心市街地を広く回遊していることが伺えます。今後詳細に分析していきたいと思っております。
本調査は、中心市街地の回遊状況を可視化できるのが特徴でございます。今年度さらに他の交通手段での移動や滞在時間も含めて詳細な分析を行い、西川魅力にぎわいづくりや、城下町魅力まちづくりなど中心市街地活性化に向けたさまざまな施策にも、活かしていきたいと思っております。
次に、「岡山市行方不明高齢者さがしてメール事業」についてお知らせいたします。
このたび、「岡山市行方不明高齢者さがしてメール事業」を4月1日から始めました。この事業は認知症等の高齢者の方に登録をしていただき、万が一、行方不明となった場合に、捜索協力者に行方不明者の情報をメール配信し、捜索の一助とするものです。ご本人の登録につきましては、ご家族などから岡山市高齢者福祉課または地域包括支援センターへ申請書を提出していただき、登録された方に対しては靴に貼ることができる番号が付いた反射シールをお配りいたします。認知症の方が暮らすグループホームや特別養護老人ホームなどへも入所者のご本人登録をお勧めするとともに、捜索協力事業者としての登録をお願いしているところです。
しかしながら、今、ご本人としての登録は2名だけで、事業者と個人の方の協力者としては724名の方に登録をいただいております。今もご本人の登録が伸びるように、さまざまな動きはしているところですが、できれば報道していただいて、ぜひとも市民への周知方、報道機関のほうにもご協力をいただければと思っております。
次に、国際友好交流都市・富川市への訪問についてお知らせをいたします。岡山市の国際友好交流都市である韓国富川市へ友好交流の絆をより確かなものとするために、5月5日から7日の日程で、岡山市民友好親善訪韓団の一員として、岡山市・富川市友好都市議員連盟訪問団とともに富川市を訪問いたします。
富川市では市長、市議会議長を表敬訪問するほか、「第32回ボクサゴル芸術祭」、このボクサゴルというのは、桃の里で開催される芸術祭という意味だそうです。桃が縁で友好交流都市になっているということが、こういう表現からも伺えるのではないかと思います。この開会式に出席させていただきたいと思っております。
なお余談ですが、富川市側から、両議会でサッカーの交流をしようというオファーがありまして。我々、よりお互いの交流が深められるだろうということもあって、このサッカー交流を受けて立ちたいと思っております。両市長がキーパーということですが、本当にキーパーになるかどうかは、まだ一度も岡山市議会と一緒に練習をしておりませんので、どういった形がいいのか、6日の午前中にやるという話を聞いているのですが、それまでに議会の人たちと話をしていきたいと思っているところです。こういうスポーツの交流を通して、お互いの市議会の関係が、親密さが増すのではないかなという気持ちも持っているところです。
次に、国際友好交流都市、洛陽市への訪問について報告させていただきます。私を団長、そして、宮武市議会議長を副団長とする岡山市公式訪問団は、去る4月20日から22日の間、招聘に応じて洛陽市を訪問いたしました。洛陽市では鮑常勇(ほう・じょうゆう)洛陽市長、並びに、李少敏(り・しょうみん)洛陽市人民代表大会常務委員会主任を表敬訪問し、35年間の友好交流の歴史を振り返るとともに、今後より一層交流を進めていくことを互いに確認し、両市の絆をさらに深めることができたものと考えております。
今年度、岡山市で開催されます「第18回日中韓地方政府交流会議」への参加も、私から市長に申し上げました。洛陽市としては、前向きに参加を検討したいというお話もいただいたところです。
また、友好都市締結35周年記念事業の日中民族音楽演奏会が洛陽市で盛大に行われました。清の時代に建てられた荘厳な建物の中で行われたわけですが、両市の伝統音楽演奏家によるこの交流がより一層、両市民の友好を深めたのではないかと思っております。
最後に案件ではございませんが、1件お知らせだけ申し上げたいと思います。既に先週資料提供をさせていただいておりますが、今年の秋の開催に向けて、岡山アートサミット2016のプレイベントとして「前川國男展-岡山からの提言」を岡山県立美術館において開催いたします。プレイベントではアートサミットの会場となる建築物と、その設計者にスポットを当てます。この前川國男展は、天神山文化プラザ、林原美術館、岡山県庁舎を設計した建築家である前川國男氏を紹介する展覧会です。オリエント美術館を設計した岡田新一氏のパネルも併せて展示します。
この展示会を機に、岡山が誇る名建築の魅力を改めて感じられてみてはいかがでしょうか。私も28日に会場へ行き、その魅力についてしっかりと説明を受けたいと思っております。ちなみに、入場料は無料でございますので、よろしくお願い申し上げます。
なお、本日11時から会場におきまして、報道機関の皆さまを対象に展示説明をいたしますので、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: (広報担当)086-803-1024 (広聴担当)086-803-1025 ファクス: 086-803-1731