皆さんおはようございます。
本日は案件に先立ちまして、このたびの豪雨災害を受け、私から一言申し上げたいと思います。
平成30年7月豪雨で被災された皆様には心からお見舞いを申し上げたいと思います。7月5日から7日にかけて降り続いた集中豪雨では、一級河川砂川の破堤や浸水被害、道路の路肩崩壊、土砂崩れなどが次々と発生し、床上、床下合わせて7,600棟以上が被災するなど平成に入って最も大きな被害に見舞われました。私も発災直後は災害等への陣頭指揮に集中させていただきましたが、7月9日月曜からは被災地域に足を運び、浸水被害、また土砂崩れ、農業被害などを確認するとともに、現地で被災された方や復旧作業に当たられているボランティアや町内会などの皆様から状況をお伺いしたところであります。
豪雨から約2週間が経過し、我々の対応も人命救助、そして避難所運営、ごみの撤去等中心が移りつつあるところでございますが、現在被災された方からの多くのり災証明の申請がなされているところであります。ご指摘としてり災証明の交付に時間がかかり過ぎるなどのご意見を伺っており、調査するための職員を強化するため、横浜市から17名の応援を1カ月程度いただくことになりました。被災された市民の皆様が一日でも早く日常生活に戻れるよう岡山市として全力を挙げて復旧に向けた取り組みを進めてまいりたいと思います。
なお、私は現地を回ってまいりました。そのとき気がついた点を申し上げたいと思います。1つは、やはり防災対策の大切さでございます。旭川の放水路である百間川の整備は着々と動き、一定の完成がなされたところでもございますし、笹ヶ瀬川などの護岸整備や排水ポンプの配備などを着実に行っていた地域では被害が少なく、これまで取り組んできた成果があらわれているのではないと思います。一方、設備が進んでいなかった砂川や、また排水能力の低い笹ヶ瀬川西側の地区では大規模な浸水被害となるなど、防災対策の重要性を痛感したところであります。これらを今後早急に対応していかなければならないと思っております。
2つ目は、人の輪の大切さでございます。訪れた先々で被災された方とともに、ボランティアの皆さんが大量の災害ごみの搬出作業を行っている姿を拝見するとともに、深刻な状況の中にも地域の方々が笑顔を絶やさず元気づけ合っている姿に、地域のつながりや助け合いの精神のすばらしさを感じたところでございます。また、国、県の職員の方々はもちろんのこと、みずからが被災したにもかかわらず、市の職員や町内会の方が懸命に災害対応に当たっていただいていることに対しても深く感謝を申し上げたいと思います。我々、災害にはまだまだ慣れておりません。こういう慣れていない我々として多くの課題が見つかったところでございます。これらを整理してチェックし、今後検証していきたいと思っております。
この豪雨に関連して、毎年恒例となっております「おかやま桃太郎まつり」の開催についてお話を申し上げたいと思います。まず、このたびの豪雨災害において、犠牲になられた方のご冥福をお祈りするとともに、また被災された方々へのお見舞いの気持ちを持ちながらも、やはり岡山を元気にしていく、元気にしたいという願いを込めて、この桃太郎まつりを開催してはどうかと考えました。そして、おかやま桃太郎まつり運営委員会の委員一人一人に実施の可否についてご相談を申し上げました。そして、結果として、全委員の総意として実施しようという確認がとれ、運営委員会として開催するという方向性を決定したところであります。したがって、うらじゃについては予定どおり開催したいと思っております。
ただし、納涼の花火大会ですが、これは先般の豪雨災害によって、河川敷の状態が少し悪く、いわゆる夜になると安全性が保てないのではないかという問題。また、警備面の問題等で若干の不安があるということが分かりました。それで8月4日の開催についてはどうかという状況ではありますが、これについてはもう少し検討させていただいて、この納涼花火大会の主催そのものは実行委員会であり、これは商工会議所が担当をしているところでございます。商工会議所のお考えを中心にさらに検討していただいて、別途ご連絡をさせていただきたいと思います。
次に、夏の烏城灯源郷、また夏の幻想庭園についてですが、岡山県とも連携して、岡山を元気にしたいというこの願いを込めて、今年も8月1日からの1カ月間開催をいたします。烏城灯源郷では、岡山城において募金活動を行うとともに、8月1日から15日までの期間は応援メッセージを書いていただくコーナーを設け、キャンドルをともしたカップにメッセージをセットして天守閣前広場等に並べ、明かりをともしたいと考えております。
続きまして、案件に入ります。初めに、桃太郎のまち岡山フリーWi-Fiについてお知らせいたします。8月1日から岡山市の市営施設で提供するフリーWi-Fiサービスの名称を「桃太郎のまち岡山Wi-Fi」とし、オリジナルのロゴ、ステッカーを作成しPRします。対象の施設については、Wi-Fiに接続する際に、端末に表示されるSSID名を「Momotaro_City_Okayama_Free_Wi-Fi」に統一し、ロゴ入りのステッカー等で周知することにより、岡山市が提供するWi-Fiであることが容易にわかり、安心してご利用いただけるようにいたします。また、多くのフリーWi-Fiで利用できる無料のアプリにも対応しており、利用登録を一度行うと、アプリに対応している全国のコンビニ店舗などでは、ワンタップで接続することができます。対象は、既にフリーWi-Fiを提供している岡山城天守閣、ももたろう観光センター、各ふれあいセンターなど10カ所に加え、今年度は本庁舎の待合スペースや、公民館35館にも順次整備していくこととしております。
続きまして、岡山連携中枢都市圏の交流促進を目的とした高速道路料金割引社会実験について、実験内容が決定いたしましたのでお知らせいたします。本社会実験につきましては、5月22日に検討中の内容を発表させていただき、実施に向け関係者による協議を重ね、7月17日にNEXCO西日本が国土交通省への社会実験の届け出を行い必要な手続も完了し、実施が決定したのでご報告させていただきます。
まず、8月18日土曜日から実施する岡山市、総社市、真庭市、吉備中央町の交流促進を目的とした岡山-米子線沿線交流促進社会実験についてですが、本日より社会実験専用の特設ホームページを開設し、詳細をごらんいただくことができるようになりました。本実験のご利用には、特設ホームページから事前の申し込みが必要となります。ご利用日の2週間前から申し込み可能となりますが、本日実験開始日8月18日土曜日ご利用分の申し込みにつきましては、8月3日からとなっております。また、電話によるお問い合わせ窓口も本日から開設しておりますので、ご利用ください。
この実験に合わせて沿線市町のイベントを相互にPRするほか、真庭市では社会実験利用者の方を対象に湯本温泉館や足温泉館など、対象の施設で入場料の割引が実施されます。割引サービスを受けるためには申し込み完了メールを施設で提示する必要があります。実験期間中は観光施設やイベント会場において、来場者数調査等を実施し、結果をもとに効果を検証する予定です。また、実験を利用した方を対象にアンケート調査を行い、ご回答いただいた方の中から抽選で真庭市の特産品やクオカードが当たりますので、ぜひ多くの方に実験をご利用していただきたいと考えております。
その他、皆様へ社会実験を周知するための広報活動といたしまして、岡山を初め総社市、真庭市、吉備中央町の庁舎を中心に、4市町の主な施設に懸垂幕の設置やチラシ、ポスターの配布、掲示をいたします。また、「市民のひろば8月号」への掲載及び各市町の広報紙でも掲載を予定しますので、ごらんいただきたいと思います。
もう一つの社会実験として、国道53号津島周辺と、国道180号の渋滞緩和を目的とした吉備スマートインターチェンジ利用者を対象とした料金割引社会実験を10月7日から11月30日まで実施いたします。これらの実験につきましては、チラシやポスター等ができ上がりましたら、また改めて皆様にお知らせしたいと思います。
最後ですが、案件ではございませんが、韓国富川市との交流について報告させていただきます。去る7月12日から15日の日程で富川市へ市民訪問団を派遣いたしました。私は、豪雨による災害対応を優先するため、急遽訪問を取りやめ、代わりに江田市民協働局長に団長代行を務めていただきました。既に広報連絡をさせていただいたとおり、今回の訪問に当たっては、岡山市から前富川市長の金 晩洙氏、前富川市議会議員であります金 寛洙氏のお二人に、岡山市国際親善特別名誉市民の称号を授与させていただきました。また、機を同じくして富川市から私と宮武市議会議長、礒谷岡山市・富川市友好都市議員連盟会長の3名が富川市名誉市民の称号をいただきましたことを改めて報告いたします。私自身大変光栄なことと考えております。これを契機として今後も富川市との友好の絆をさらに深めてまいりたいと考えております。
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