添付ファイル
皆さん、おはようございます。
本日は、記者会見にお集まりいただきありがとうございます。
まず、平成26年4月1日付の人事異動について発表させていただきます。
市長就任以来5カ月がたったところですが、この間、従来からの課題解決に努める一方、新年度に向けてさまざまな施策の立案、さらに実行のための当初予算の編成、機構の整備など、こうした一連の流れの中で、去る20日には議会で予算を議決いただいたところです。この4月1日の人事異動をもって、まさに新しい市政が名実ともに動き出すということになります。
政策の立案と予算編成には相当の時間を要しましたが、これらの政策を動かしていく人事にもそれに匹敵する時間を要しました。
さて、今回の人事異動のポイントを幾つか申し上げます。
第1に、市職員の職務に対するモチベーションを上げることです。国からの派遣による局長のポストを減らして、プロパーの市職員にその代わりをお願いすることとしました。岡山のまちづくりの方向性を左右する政策局長と医療福祉の責任者である保健福祉局長を国の派遣者からプロパー職員に配置換えし、その下に国派遣の副局長や審議監を配置することとしました。それぞれが相互に競い合いながら、課題解決と政策立案に寄与してくれるとともに、組織の活性化と職員の資質向上に資するものと考えています。
第2に、多様な職域、職務への女性の登用です。女性の一人を局長に抜擢しました。それほど幹部経験が長いわけではありませんが、子ども・子育てという現場と管理部門での長い行政経験の中で、子供たちや保護者との交流できめ細かい対応ができていたこと、一方で、タフな一面を持っていることから、危機管理担当局長と併せて女性が輝くまちづくりも担当させることにしました。
また、人事課長、そして東京事務所副所長など、今まで女性が登用されていたことがないポストですが、そのポストにも女性を登用することとしました。切磋琢磨して、今までにない活動や事務事業の展開をしてくれるものと期待しており、後輩の女性たちにもいい刺激を与えてもらいたいと思っています。
これらによって、課長級以上の女性の占める割合が5.7%から6.5%になりました。来年度以降は、ワークショップの活用や民間企業などとのタイアップによる新しいメニューでもって、今まで以上に女性職員のエンパワーメント、キャリア形成をやっていきたいと思っています。
第3に、行財政改革の観点に立った職員配置です。これは、局長、審議監のポストを極力抑制することです。施策の推進に逆行するかと思われるかもしれませんが、そこは経験豊かで知見、知識を持った人材を配置したことでクリアできたと思っています。
地方分権が進み、自治体がこれまで以上に地域ニーズを踏まえ、地域資源を生かした戦略的、効果的な政策を打ち出していくことが求められる中で、職員一人一人の政策立案能力の向上が必要です。
また、市民との協働によるまちづくりを進めていくためには、その前提として岡山市が市民の皆様に信頼され、期待される組織でなくてはなりません。今後とも、職員の自己研さんを促すとともに、効果的な研修の実施、公正、公平な人事評価制度の推進、適材適所の人事配置などに努め、職員が明るく元気に執務できる組織づくりを通じて、市民の皆様とともに政令指定都市岡山のさらなる飛躍を目指していきたいと思っています。
次に、不動産適正管理等のご案内チラシの固定資産税納税通知書への同封について申し上げます。お配りしているこのチラシを固定資産税の納税通知書に同封するというものです。
全国的にも管理不全の空き家が増大傾向にある中、岡山市においても直近の平成20年の住宅・土地統計調査において約5万戸の空き家が認められ、住戸全体に占める空き家率は実に14.8%、全国の空き家率は約13%ですから、それを上回る14.8%に達しています。
このような中で、不動産を所有されている皆様方に、不動産の適正管理をお願いするとともに、空き家の利活用を促すため、平成26年度分の固定資産税納税通知書を送付する際に、不動産適正管理等のご案内チラシを同封することを考えています。
なお、26年度分の固定資産税納税通知書は約26万5,000通ありますが、これについては4月の上旬に発送する予定となっています。この新たな取り組みによって、不動産を適正に管理していただくことや使用可能な空き家の利活用を考えていただくとともに、管理が不十分な空き家の発生を未然に防ぐことで防犯、防火効果などに期待ができるものと考えています。
また、空き家を売りたい、貸したいが、どのようにすればよいか、またどこに依頼すればよいか、わからない方などのために、空き家情報バンク制度を設けています。
私も、この会見のレクで初めて承知したのですが、ちなみにこの空き家情報バンク制度を活用した件数は累計13件にしかすぎません。そのうち11件が既に成約済みとなっていまして、現在、この空き家の利用者を募集している件数はわずか2件という状況になっています。
空き家の利活用や空き家情報バンク制度への認識が高まることによって、登録件数が増大すれば、管理不全の空き家対策につながるとともに、市内にお住まいの空き家利用を希望されている方はもとより、移住・定住希望者への居住支援にもつながることになり、安心・安全で住みやすいまち岡山をより一層アピールできるのではないかと考えています。
次に、イオン株式会社と岡山市との包括連携協定締結式の開催について申し上げます。
既にお知らせしていますが、イオン株式会社と岡山市は、岡山市の一層の活性化と市民サービスの向上を図るため、包括連携協定を締結する運びとなり、明日午後2時から締結式を行います。この協定により、市政及び観光に関する情報提供や地産地消の推進、子育て支援、災害対策や暮らしの安全・安心、その他市民サービスの向上等の9項目について、協力し、さまざまな取り組みを進めていきます。
なお、詳細については、明日の締結式でご説明したいと思います。
最後ですが、岡山後楽園・岡山城等連携推進協議会総会の開催について申し上げます。
岡山市観光の核である後楽園と岡山城の一体的活用を図る組織として、今年1月設立した岡山後楽園・岡山城等連携推進協議会の第2回総会を3月26日に開催します。この協議会では、一体的な運営や情報発信、新たな集客方法等、さまざまな取り組みにより、来場者の増加や滞在時間の延長を図ることとしていますが、このたびの総会では、先日の設立総会で協議した内容を踏まえ、26年度に実施する事業の計画や収支予算、さらに中期的な計画、そして数値目標についても協議する予定になっています。
私からは以上です。
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