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平成28年10月11日市長記者会見

[2016年10月14日]

ID:12056

平成28年10月11日市長記者会見議題

  • 岡山超小型モビリティ実証実験プロジェクト「オカモビ」について
  • 第18回日中韓3か国地方政府交流会議の開催について
  • 県庁通り・西川緑道公園筋回遊性向上社会実験について
  • 全国都市問題会議の開催結果について
  • 人見絹枝スポーツ顕彰「特別スポーツ栄誉賞」授与について

平成28年10月11日市長記者会見資料

岡山超小型モビリティ実証実験プロジェクト「オカモビ」について

会見する大森市長の様子1

 皆さん、おはようございます。今日は、まず始めに岡山市の超小型モビリティ実証実験プロジェクト「オカモビ」について申し上げます。
 超小型モビリティは、1人、ないしは2人乗り程度のコンパクトな電気自動車です。環境に優しく、新たな地域の手軽な交通手段として自転車や自動車、また公共交通機関を補完し、また共有して活用するシェアリングなどにより、車の総量抑制と道路空間、駐車スペースの余裕を生み出す可能性も秘めております。車中心から、人中心のまちづくりにも寄与するものと考えております。
 昨年度よりこの超小型モビリティに関連する調査を開始し、今年度は実証実験をスタートすることになりました。この取組を「岡山市超小型モビリティ実証実験プロジェクト」とし、愛称を「オカモビ」として進めてまいりたいと思っております。
 今回の実証実験は、企画提案により実験委託先を決定しております。協力者として参画いただいている岡山大学とトヨタ自動車に車両の提供やシェアリングのノウハウなどの協力をいただき、企業モニター利用実験と公共交通乗換実験を実施いたします。
 企業モニター利用実験につきましては、市内企業5社にご協力をいただき、1社につき2週間から1カ月程度ご協力をいただく。主に営業活動に利用していただきます。薬局の2社については、各家庭へ訪問して薬の管理や指導などにも利用していただきます。コンパクトで小回りが利くことから、訪問しやすくなり、在宅医療の推進にもつながる可能性があるのではないかと考えております。こちらの実験は、もう既に3日からスタートしているところです。
 次に、公共交通乗換実験についてですが、岡山駅運動公園口と表町に1カ所ずつ、計2カ所の貸し出しステーションを設置し、電車やバスなど公共交通機関から乗り継いで、街なか回遊や公共交通の便がよくないスポット、また自転車では少し遠いかなと思うようなスポットへの足として活用していただきたいと考えております。こちらの実験は10月24日より開始し、12月22日までの2カ月間の予定で実施します。
 これらの実験を通じて、超小型モビリティの岡山における新たな交通手段の可能性などについて検証していきます。また、この新しい規格の車両は、認知度がまだまだ低いことから、今回の取組を多くの方に知っていただき、また、参加体験もしていただいて、市民の皆さまにもこれからの移動のあり方について考えていただく手だてになればと思っております。
 この実験は、普通免許を持っていればどなたでもご利用できますので、ここにおられる報道の皆さま方にもぜひこの機会に試していただければと思います。
 この前、県庁通りの社会実験をやっておりましたとき、私も何台か見かけましたけど、非常にスペースがゆったりできて、使えるなあという感じがしました。通常であれば、1車線に1台で満杯のところ、すれ違いもできやすくなりますし、便利ではないかなと思います。
 特に今、ももちゃりが非常によく使われておりますが、雨の日にはやはり使いにくいという面もあります。屋根もありますし、いわゆる今の交通実態を補完するような材料になるのではないかなと思っております。

第18回日中韓3か国地方政府交流会議の開催について

 続きまして、第18回日中韓3か国地方政府交流会議の開催についてお知らせいたします。
 今月18日から21日の4日間の日程で、日本・韓国・中国の3か国の地方政府間の国際交流・協力を一層促進することを目的とした第18回日中韓3か国地方政府交流会議を開催いたします。
 この会議は、「地方政府交流による北東アジア地方の活性化」をメインテーマとしながら、「持続可能な社会づくりに向けた地域での学びと実践」、「文化・芸術から始まる街づくり」、「地方政府間連携による観光振興」の3つのサブテーマを設け、地方政府関係者による講演やパネルディスカッションが行われるものです。
 岡山市としても参加者の皆さんをおもてなしの心でお迎えし、皆さんに岡山のファンになっていただきたいと考えており、10月18日は岡山らしさを体感できる岡山後楽園において開会式や歓迎レセプションを開催し、日本・岡山の文化を感じていただくアトラクションも用意しているところでございます。
 また、会議の開催中、さまざまな場所で誘導・案内等を通訳しながら行っていただく会議支援ボランティアを募集したところ、81名もの市民の皆さんにご協力をいただけることになりました。ESDに関するユネスコ国際会議でも大変好評でしたが、この会議でも共通のTシャツを着て活躍していただけるということで、非常に頼もしく思っております。
 そして、参加状況ですが、日本は45団体で241人、韓国は16団体で67人、中国は46団体で157人、合計107団体で465名の方々に参加いただける予定です。これは日本開催の中では最も多い数でございます。また、3カ国の開催全体を見ても、2番目に多い参加人数となりました。姉妹都市からも中国の洛陽市、韓国の富川市から参加をいただくことになっております。
 今回の会議のメインテーマが「地方政府交流による北東アジア地方の活性化」であるように、日本・韓国・中国の地方政府同士が積極的に交流し、北東アジア地方がより活性化していくための機会として、この会議を実りあるものとしたいと考えております。
 また、会議に向けてご尽力いただいている各国主催団体の方々、参加者の皆さんの期待にも応えるべく、今回、岡山に来られた皆さんがまた行きたいと思っていただけるよう、おもてなしの心でお迎えしたいと思います。

県庁通り・西川緑道公園筋回遊性向上社会実験について

 続きまして、案件ではございませんが、10月1日から7日まで実施した県庁通りの社会実験と西川緑道公園筋での歩行者天国について申し上げます。
 県庁通りについては7日間を通じて事故もなく、深刻な渋滞もなかったものと認識しております。私も日曜日と平日に立ち寄ってみました。自転車は専用レーンを快適に走行しておられる様子。また、歩行者の方も安心して歩いていただいている。特に、日曜日には多くの方々が街歩きを楽しんでおられました。
 西川緑道公園筋の歩行者天国は、野外コンサートが実施される中、音楽に聴き入る方や、デッキチェアでくつろいだり、人工芝を敷いたスペースで親子が本を読んだりと、それぞれの思いでゆったりとした時間を楽しんでいただいたのではないでしょうか。
 今後についてですが、県庁通りについては、今取りまとめておりますアンケート調査や交通量調査等の結果を踏まえて、大きな課題がなければ、関係者との1車線化に向けた協議を進め、今年度末を目途に検討案を取りまとめ、事業化に向けて準備を進めていきたいと考えております。
 また、西川緑道公園筋の歩行者天国については、将来的に市民主体での運営を目指しており、今回もNPO法人の企画と運営で西川緑道公園の魅力を最大限引き出したのではないかなと思っております。来年度からは社会実験としてではなく、定期開催へ移行できるよう検討を進めていきたいと思っております。
 詳細については、アンケート調査と交通量調査の結果がまとまり次第、12月ごろになると思いますが、この場で発表させていただきたいと思います。

全国都市問題会議の開催結果について

 続きまして、先週行われました第78回全国都市問題会議について一言申し上げます。
 全国から市長や市議会議員など、行政関係者約1,800人にお集まりいただきまして、討議を行いました。最初は、台風が接近するので皆さん方に集まっていただけるのかなという不安もありましたが、何とか北のほうにそれたというようなこともあり、ほぼ順調な会議ができたと思っております。また、その場での岡山のPRも、我々としては十分できたのではないかと思っております。

人見絹枝スポーツ顕彰「特別スポーツ栄誉賞」授与について

 最後に、すでに広報連絡でお知らせをしておりますが、リオパラリンピックの陸上男子400メートルと1,500メートルで2つの銀メダルを獲得された佐藤友祈選手に対する人見絹枝スポーツ顕彰の授与について申し上げます。
 この偉業をたたえ、本日午後4時50分より「岡山市人見絹枝スポーツ顕彰表彰式」を開催します。この顕彰は、各種競技で優秀な成績を収めた個人・団体、優秀指導者を対象として毎年2月に表彰式を行うものですが、このたびの佐藤選手の偉業と市民のスポーツに対する関心を高めた功績をたたえ、臨時に表彰式を開催し、岡山市人見絹枝スポーツ顕彰「特別スポーツ栄誉賞」を授与するものです。今後もこのような偉業が成し遂げられ、岡山のまちを元気にするような活躍があった場合には、タイムリーにその業績を顕彰するため、表彰を行っていきたいと思っております。

質疑応答

会見する大森市長の様子2
  • 記者
     オカモビに関して伺います、今回、可能性を検証されるということですが、今後、どのような事業の展開が想定されるでしょうか。
  • 市長
     まだまだ最終着地点というのは難しいですね。交通全体というのは、いろいろな形に動いていくんじゃないでしょうか。例えば、今、自動運転の議論が随分進んでいますが、そういったこともあるでしょう。
     ただ、現実に言えるのは、我々が今、まちの交通全体を見ると、点から点への自動車交通というのが非常に多い。これらを一部公共交通に転換していかなければいけない。そして、ももちゃりや歩いて楽しい、こういった要素を入れていく。そういう中で、例えば、先ほど言いましたが、雨の日はももちゃりは使えない。公共交通と通常の徒歩との間をどうするかといったときに、この超小型モビリティであればそれが補完できる。そして、結果として、これは電気自動車ですから非常に環境にも優しいということになります。
     今回は中心市街地が中心になりますが、岡山のまちって結構細い道が多いのです。通常の車では走れないようなところも多いんですね。そういったことから、私は、在宅医療や在宅介護などというときに、超小型モビリティは有用性があるんではないかなと思って、将来的な姿をこういう社会実験でもって導き出していければなあという思いで、今、動いているところです。
  • 記者
     オカモビは、どれくらいの範囲での利用をお考えになっているのでしょうか。
  • 市長
     今回は、公共交通の転換にしても運動公園口と表町ということですし、企業の5社を見ていただいても基本的には中心部の方が中心です。私は、本当は狭い道とか、周辺部でなかなかすれ違いができないようなところも使ったほうがいいんじゃないかと思ったのですが、ステップ・バイ・ステップということで、とりあえずは中心市街地に適用しているということです。
     今年度はこうやって動きますが、来年度も何らかの形で次を考えていく必要があると思うので、そのときには市役所の関係部署、また今回応援していただいている岡山大学、そしてトヨタ自動車とも相談をしながら、次のステップを考えていきたいと思っています。
  • 記者
     公共交通の乗換実験ということになりますと、例えばどういった方々が、どういった場面で、どれぐらい使ってくれるとお考えですか。
  • 市長
     いろいろなケースがあるんじゃないでしょうか。西口ですと、当然大学もあるでしょうし、運動公園もあるでしょう。一応3時間無料でやっています。3時間の範囲って、結構いろいろと使えるのではないでしょうか。公共交通との関係では、ショッピングもあるでしょう。企業に頼んでいるものは、基本は営業ですから、それぞれITとか、損害保険とか、薬局とか。例えば薬局ですと、家に薬を持っていって、ちょっとお年寄りの状況を見てあげて帰っていく。私が承知しているのは、基本的には通常、例えば営業で行く場合は1人、2人しか車に乗らない。荷物は少量である。それから、走行距離はあまり長くない、こんなイメージです。そういう使い方になっていくんじゃないでしょうか。
  • 記者
     公共交通の乗換利用ですと、例えば一般の市民の方とか観光客、そういう利用という意味ですよね。
  • 市長
     そうですね。免許を持っていれば、あとは携帯電話だけ持っていてくれたら、自由にお使いいただけます。
     何かのときに連絡ができるように登録をしていただきますので。
  • 記者
     本年度は街なかが中心ですので、ももちゃりが使えそうなところで、雨の日とかに使っていただきたいということですか。
  • 市長
     まあまあ、雨の日だけじゃないでしょうけどね。
  • 記者
     来年度からもう少しゾーンの広がりを検討していかれるということですか。
  • 市長
     今の私としての思いを言っているだけで、来年度は、まだ何も決めていません。
     ただ、周辺部が使えないというわけではないと思うので、例えば、妹尾にしても花尻にしてもすごく道路が狭いところがあります。そういうところに在宅医療とか介護で使うと、非常に有用ではないかなと個人的には思うんです。今回、薬局が2店、使っていただけるということで、1つ1つの使い勝手のよさとか、そういうものが結果としてどうなってくるのかを聞いた上で、また次のステップを考えていくということになると思います。
  • 記者
     2カ所で借りられるということですが、車両台数は何台ですか。また、いつか結果をまとめられると思うんですが、例えばどういうことを調べるような内容になっていますか。
  • 市長
     たしか8台だったよね。
  • 交通政策課
     使うのは6台で、2台は予備車ということで用意しております。調べる内容は、GPSを積んでいる車両を使いますので、どういった経路を通られるのか、それからアンケートも行います。項目としまして、まだ確定はしておりませんが、どういった目的で使われたか、この車両の特徴としてどういったところがよかったか、あと可能性について等々。実際に運転していただいた方にお伺いしていこうかなと思っております。
  • 記者
     今回の実験はトヨタ車を使うということで、たしか1人乗り用だと思うんですが、メーカーによっては2人乗り用もあると思います。例えば、今回実験して、2人用という声があれば、来年度はメーカーを替えて2人乗り用で実験をするとか、そういったことは考えていらっしゃいますか。
  • 市長
     来年度以降は、今後の話なので何とも言えません。ただ、今回、トヨタにお願いすることになったのは、事前にアンケートで、こういう調査に協力していただけますかということを各社に伺って、トヨタの方に積極的に対応していただいた等々、きちっとした手続きを踏んできております。そういうことで、今年度はトヨタが協力事業者として参加していただいているところです。今申し上げた経緯でトヨタになっているだけでして、来年度以降どこにするかというのは、もちろん、それぞれ公正な手続きでやらせていただこうと思っています。おっしゃるように、我々の目的というか、どういう像を描くのか、描いた形で対応できる企業があるのか、そういう視点は重要だろうと思っています。
  • 記者
     こういう実験はほかの都市でも行われているのですか。それとも岡山市が全国初なのですか。
  • 市長
     ほかの都市で行われているかどうかは、皆さん方のほうがご存じなんでしょうけれども、岡山県内でも、津山市、美作市は小型モビリティを使った実験をやっております。それからトヨタのおひざ元の豊田市、それから日産だとたしか横浜市がやっていたんじゃないですかね。そういう、ちらちらと聞くものはあるんですけど、全体像は承知していません。
  • 記者
     岡山芸術交流が初めての週末を迎えましたが、市長は出足をどのように見ていらっしゃいますか。
  • 市長
     定量的にはよく分かりません。まだ聞いていません。ただ、私自身、なかなかものができてこなかったので、やきもきしていたんですが、この間の内覧会、そして9日の当日、いろいろと見させていただいて、ようやく動き出したなあと。岡山城で宇喜多秀家フェスティバルを見たときに、多くの方が作品の前で見ておられる、そういう様子を見て安心するとともに、市民の方などに刺激を与えてもらって、もっともっと感性が磨き上げられて新たな芸術性を発揮していただくようになるとか、また、それよりも、全体に楽しんでもらえるんじゃないかなと思って、期待しているところです。

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