皆さん、おはようございます。今日は、まず始めに岡山市の超小型モビリティ実証実験プロジェクト「オカモビ」について申し上げます。
超小型モビリティは、1人、ないしは2人乗り程度のコンパクトな電気自動車です。環境に優しく、新たな地域の手軽な交通手段として自転車や自動車、また公共交通機関を補完し、また共有して活用するシェアリングなどにより、車の総量抑制と道路空間、駐車スペースの余裕を生み出す可能性も秘めております。車中心から、人中心のまちづくりにも寄与するものと考えております。
昨年度よりこの超小型モビリティに関連する調査を開始し、今年度は実証実験をスタートすることになりました。この取組を「岡山市超小型モビリティ実証実験プロジェクト」とし、愛称を「オカモビ」として進めてまいりたいと思っております。
今回の実証実験は、企画提案により実験委託先を決定しております。協力者として参画いただいている岡山大学とトヨタ自動車に車両の提供やシェアリングのノウハウなどの協力をいただき、企業モニター利用実験と公共交通乗換実験を実施いたします。
企業モニター利用実験につきましては、市内企業5社にご協力をいただき、1社につき2週間から1カ月程度ご協力をいただく。主に営業活動に利用していただきます。薬局の2社については、各家庭へ訪問して薬の管理や指導などにも利用していただきます。コンパクトで小回りが利くことから、訪問しやすくなり、在宅医療の推進にもつながる可能性があるのではないかと考えております。こちらの実験は、もう既に3日からスタートしているところです。
次に、公共交通乗換実験についてですが、岡山駅運動公園口と表町に1カ所ずつ、計2カ所の貸し出しステーションを設置し、電車やバスなど公共交通機関から乗り継いで、街なか回遊や公共交通の便がよくないスポット、また自転車では少し遠いかなと思うようなスポットへの足として活用していただきたいと考えております。こちらの実験は10月24日より開始し、12月22日までの2カ月間の予定で実施します。
これらの実験を通じて、超小型モビリティの岡山における新たな交通手段の可能性などについて検証していきます。また、この新しい規格の車両は、認知度がまだまだ低いことから、今回の取組を多くの方に知っていただき、また、参加体験もしていただいて、市民の皆さまにもこれからの移動のあり方について考えていただく手だてになればと思っております。
この実験は、普通免許を持っていればどなたでもご利用できますので、ここにおられる報道の皆さま方にもぜひこの機会に試していただければと思います。
この前、県庁通りの社会実験をやっておりましたとき、私も何台か見かけましたけど、非常にスペースがゆったりできて、使えるなあという感じがしました。通常であれば、1車線に1台で満杯のところ、すれ違いもできやすくなりますし、便利ではないかなと思います。
特に今、ももちゃりが非常によく使われておりますが、雨の日にはやはり使いにくいという面もあります。屋根もありますし、いわゆる今の交通実態を補完するような材料になるのではないかなと思っております。
続きまして、第18回日中韓3か国地方政府交流会議の開催についてお知らせいたします。
今月18日から21日の4日間の日程で、日本・韓国・中国の3か国の地方政府間の国際交流・協力を一層促進することを目的とした第18回日中韓3か国地方政府交流会議を開催いたします。
この会議は、「地方政府交流による北東アジア地方の活性化」をメインテーマとしながら、「持続可能な社会づくりに向けた地域での学びと実践」、「文化・芸術から始まる街づくり」、「地方政府間連携による観光振興」の3つのサブテーマを設け、地方政府関係者による講演やパネルディスカッションが行われるものです。
岡山市としても参加者の皆さんをおもてなしの心でお迎えし、皆さんに岡山のファンになっていただきたいと考えており、10月18日は岡山らしさを体感できる岡山後楽園において開会式や歓迎レセプションを開催し、日本・岡山の文化を感じていただくアトラクションも用意しているところでございます。
また、会議の開催中、さまざまな場所で誘導・案内等を通訳しながら行っていただく会議支援ボランティアを募集したところ、81名もの市民の皆さんにご協力をいただけることになりました。ESDに関するユネスコ国際会議でも大変好評でしたが、この会議でも共通のTシャツを着て活躍していただけるということで、非常に頼もしく思っております。
そして、参加状況ですが、日本は45団体で241人、韓国は16団体で67人、中国は46団体で157人、合計107団体で465名の方々に参加いただける予定です。これは日本開催の中では最も多い数でございます。また、3カ国の開催全体を見ても、2番目に多い参加人数となりました。姉妹都市からも中国の洛陽市、韓国の富川市から参加をいただくことになっております。
今回の会議のメインテーマが「地方政府交流による北東アジア地方の活性化」であるように、日本・韓国・中国の地方政府同士が積極的に交流し、北東アジア地方がより活性化していくための機会として、この会議を実りあるものとしたいと考えております。
また、会議に向けてご尽力いただいている各国主催団体の方々、参加者の皆さんの期待にも応えるべく、今回、岡山に来られた皆さんがまた行きたいと思っていただけるよう、おもてなしの心でお迎えしたいと思います。
続きまして、案件ではございませんが、10月1日から7日まで実施した県庁通りの社会実験と西川緑道公園筋での歩行者天国について申し上げます。
県庁通りについては7日間を通じて事故もなく、深刻な渋滞もなかったものと認識しております。私も日曜日と平日に立ち寄ってみました。自転車は専用レーンを快適に走行しておられる様子。また、歩行者の方も安心して歩いていただいている。特に、日曜日には多くの方々が街歩きを楽しんでおられました。
西川緑道公園筋の歩行者天国は、野外コンサートが実施される中、音楽に聴き入る方や、デッキチェアでくつろいだり、人工芝を敷いたスペースで親子が本を読んだりと、それぞれの思いでゆったりとした時間を楽しんでいただいたのではないでしょうか。
今後についてですが、県庁通りについては、今取りまとめておりますアンケート調査や交通量調査等の結果を踏まえて、大きな課題がなければ、関係者との1車線化に向けた協議を進め、今年度末を目途に検討案を取りまとめ、事業化に向けて準備を進めていきたいと考えております。
また、西川緑道公園筋の歩行者天国については、将来的に市民主体での運営を目指しており、今回もNPO法人の企画と運営で西川緑道公園の魅力を最大限引き出したのではないかなと思っております。来年度からは社会実験としてではなく、定期開催へ移行できるよう検討を進めていきたいと思っております。
詳細については、アンケート調査と交通量調査の結果がまとまり次第、12月ごろになると思いますが、この場で発表させていただきたいと思います。
続きまして、先週行われました第78回全国都市問題会議について一言申し上げます。
全国から市長や市議会議員など、行政関係者約1,800人にお集まりいただきまして、討議を行いました。最初は、台風が接近するので皆さん方に集まっていただけるのかなという不安もありましたが、何とか北のほうにそれたというようなこともあり、ほぼ順調な会議ができたと思っております。また、その場での岡山のPRも、我々としては十分できたのではないかと思っております。
最後に、すでに広報連絡でお知らせをしておりますが、リオパラリンピックの陸上男子400メートルと1,500メートルで2つの銀メダルを獲得された佐藤友祈選手に対する人見絹枝スポーツ顕彰の授与について申し上げます。
この偉業をたたえ、本日午後4時50分より「岡山市人見絹枝スポーツ顕彰表彰式」を開催します。この顕彰は、各種競技で優秀な成績を収めた個人・団体、優秀指導者を対象として毎年2月に表彰式を行うものですが、このたびの佐藤選手の偉業と市民のスポーツに対する関心を高めた功績をたたえ、臨時に表彰式を開催し、岡山市人見絹枝スポーツ顕彰「特別スポーツ栄誉賞」を授与するものです。今後もこのような偉業が成し遂げられ、岡山のまちを元気にするような活躍があった場合には、タイムリーにその業績を顕彰するため、表彰を行っていきたいと思っております。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: (広報担当)086-803-1024 (広聴担当)086-803-1025 ファクス: 086-803-1731