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皆さん、おはようございます。本日は、まず11月定例市議会提出の議案の中から、安心して子どもを生み育てることができる環境づくりのための保育料、利用者負担額を定める条例の一部改正議案について、ご説明を申し上げます。
人口減少時代にあって、都市活力を維持し、さらなる発展へとつなげるためには、岡山市の子どもたちの明るい未来を築くための施策の充実を図り、子育て世代に岡山市が安心して子育てができる都市であることを実感してもらうことが重要であると考えております。
そのために、今春から特に力を入れて取り組んでいるのが待機児童対策です。今年度の10月1日時点の待機児童数がまとまりましたので、ここでご報告させていただきます。
資料1をごらんください。4月729人より、わずかではありますが減少し、651人という数字になっております。5月以降710人が入園していますが、年度途中の申し込みも同程度増え、未入園児童数は1,338人とほぼ4月と変わらない数字となっています。今年5月に政策目標として掲げた平成29年4月の800人の保育の受け皿の確保に向けて、私立の保育園や小規模保育事業等の整備、また幼稚園の空き教室を活用した一時預かり事業について準備を進め、最善を尽くしているところでございます。
そして、次年度に向けての新たな取り組みが、今回の議案である保育料の見直しであります。
少し統計を紹介いたしますと、岡山市のデータ、少し古くなりますけれども、平成25年の岡山市の合計特殊出生率は1.48であります。平成27年の岡山県の合計特殊出生率は1.49、全国は1.46となっているところであります。そういう面では、岡山県よりも若干低い数字になっているわけであります。
また、政府統計の第15回出生動向基本調査の中で、子どもを持たない理由として最も多かったのは、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」で56.3%であります。若い世代になるほどその割合は高く、子育て世代、特に若い世代に経済的な負担軽減が必要とされていることが分かります。
さて、条例の中身、具体的な見直しの内容でありますけれども、資料2をご覧いただきたいと思います。
保育料の見直しについては、今年9月、既にひとり親世帯、多子世帯の保育料の軽減を4月に遡及して実施しております。これに加えて、今回保育料全体の見直しを行います。
保育料は、国が定める徴収基準額を上限として、市が独自に軽減を行い定めております。現状を分析したところ、岡山市の保育料は国の徴収基準額との比較や他の政令指定都市との比較において、所得の低い階層ではあまり軽減がなされておらず、保護者の負担感が大きくなっていました。こうしたことから、そういった階層を中心に全体のバランスを考えながら見直しを行った結果、保育利用の子どもを対象にして、年収360万円未満相当の世帯について、現行の保育料から平均3割を減額いたします。これは特に収入の多くない若い世代を対象とした減額になります。
また、年収360万円相当から、年収約800万円未満相当世帯については、平均1割を減額します。この結果、今回の見直しは、保育利用の子どものおよそ8割が軽減の対象となる大幅なものとなります。
また、この見直しによる保育料収入の減額は、平成27年度決算ベースでの比較になりますが、約4億2,000万円と試算しております。新しい階層ごと、また年齢別の保育料については、資料の4でご確認ください。資料5が分かりやすいグラフとなっておりますけれども、軽減前と軽減後を示しております。そちらもごらんいただきたいと思います。
最後になりますが、今議会に提案いたします保育料の見直しを皮切りに、次年度に向けて、保育・教育分野における子育て環境の整備を力強く、そして着実に進めると同時にしっかりと子育て世代に情報発信していきたいと考えております。
続きまして、マレーシア・インドネシアプロモーションについてご報告を申し上げます。
11月15日から17日まで、東南アジアからのムスリム観光客の誘致に向け、国の地方創成推進交付金を活用した岡山型ヘルスツーリズム拠点化事業の一環として、吉備中央町長とともに、クアラルンプール、ジャカルタに赴き、トップセールスをしてまいりました。
15日と17日の両国での観光セミナーでは、岡山市・真庭市・吉備中央町、これは連携中枢都市圏に入っているものでございますけれども、そういった市及び町の魅力や観光スポット、またムスリム観光客が安心して旅行できる受入体制を紹介し、周遊観光ツアー商品の造成をお願いしてきたところであります。
クアラルンプールでは、15日の観光セミナーに先立ち、現地の旅行会社コーポレートインフォメーショントラベルと岡山への観光ツアーの送客目標を年間240人から480人とする覚書を締結いたしました。翌16日は、マレーシアの国営放送局RTMの情報番組「Selamat Pagi Malaysia」(SELAMAT PAGI:おはようございますという意味)に生出演し、今回のプロモーションの目的や岡山ツアーの魅力などをPRしてきたところであります。
最終日、17日のジャカルタでは観光セミナーに先立ち、H.I.S.、JTBインドネシア、Golden Rama(現地の旅行会社)の3社を訪問し、ムスリム観光客が安心して旅行できる周遊観光ツアーの商品の造成のためのトップセールスを行いました。
両国を駆け足で回りましたが、現地の旅行会社等のニーズを把握でき、またマレーシアの旅行会社との覚書も締結でき、大変意義のあったプロモーションだったと思います。
なお、12月と1月は、今回の観光セミナーに招待したマレーシアとインドネシアの旅行会社等を招いて、体験メニューを含む岡山視察ツアーを予定しており、今後もムスリム観光客誘致と受入体制の整備に努めてまいりたいと考えております。
続きまして、案件ではございませんが、いくつかコメントさせていただきます。
まずは、11月13日に開催されたおかやまマラソン2016でございますが、国内外から昨年を上回る約1万6,000人の方々のご参加をいただき、成功裡に終えることができました。大変うれしく思っております。
まず、約4,700人のボランティア、沿道で応援していただいた約16万8,000人の観客の皆さま、そしてコース、沿道の町内会、ご協賛いただいた企業や団体をはじめとする多くの皆さまに心からお礼を申し上げます。
私自身、今回も4.5キロのファンランに出場いたしましたが、昨年に引き続き沿道から多くの声援をいただき、あらためまして市民の皆さまの温かさに感動いたしたところでございます。
また、応援してくださる皆さんと手を触れ合い、また城下筋では岡山芸術交流2016のアートをふだんと違った目線で駆け抜けることができ、あらためて岡山市のすばらしさを実感したところでございます。
そして、そのあと、シティライトスタジアムで完走したランナーの皆さん方をお迎えし、完走の喜びを共有することもできました。
その際には、「いいコースでした」「温かい沿道の応援をいただいた」「すばらしい大会ですね」というランナーの言葉も多くいただいたところでございます。
さらに、大会前日と当日の2日間、シティライトスタジアム周辺で開催したおかやまマラソンEXPO2016にも約12万6,000人の方にご来場いただき、有森裕子さんや山口衛里さんらによるランニングクリニックやうらじゃなどのステージ、たくさんのご当地グルメや特産品の販売など、全国からお越しになった皆さんに、岡山の魅力を存分に堪能していただくことができたのではないかと思います。
今回の大会の結果は事務局を中心に、現在分析中でファンラン・マラソンともに女性の参加比率が昨年より増えております。マラソンの完走率も、男女とも増加しております。また、天候がよかったからということもあったかもしれませんが、沿道の応援も昨年より3万4,000人も多く参加いただいております。大変ありがたいことだと思っております。
また、前日の国体筋の渋滞、当日の手荷物預かりの混雑、そして当日EXPOに行っても食事がないとか、昨年はいろいろな問題もあったようですが、そういう昨年問題があったことは、今年はほぼ解消されたのではないかと思っております。
しかしながら、私が走りましたファンランにつきましては、前が詰まって思うように走れないとか、もっと距離を延ばしてほしいという意見も少なくなかったようでございます。ゴール地点のスペースが狭いなどの声もお聞きしております。いずれにしても、第3回大会に向けて、岡山市民のスポーツと健康への関心をより一層高めていただくとともに、国内外からさらに多くの人に訪れていただけるような大会とし、中四国を代表するスポーツイベントとして定着するよう育ててまいりたいと考えております。
次に、芸術交流ですけれども、10月9日に開幕した岡山芸術交流2016は、11月27日の閉幕まであと6日間となりました。延べ来場者数は、11月20日終了時点で、約19万5,000人と、会期を6日残して目標の17万人を突破いたしました。市内外から大変多くの方にお越しいただいております。最終的には20万人を超えるものと見込んでおります。これらについて、さまざまなメディアの方からも、いろいろなPRや報道もしていただいたこと、本当にありがとうございます。
また、先ほど申し上げましたおかやまマラソン2016においては、参加ランナーの方向けの特別割引を実施いたしましたが、これまでに29名、その特別割引を使った方がおられるということでありますけれども、会期末まで有効でありますから、これからも増えるかもしれません。あと、会期末に向け、週末を中心に来場者も増えてきているところであります。
また、開幕以降、地元新聞、テレビ局をはじめ、美術・建築・カルチャー関係メディアなどに数多く取り上げられておりますけれども、大変高い評価をいただいているところであります。
会期中の10月20日には、参加作家の一人、韓国出身のアニカ・イさんが世界的な芸術賞であるヒューゴ・ボス賞を受賞するという嬉しい出来事もありました。市民の皆さまには、この貴重な機会を逃さずに、ぜひともご来場いただき、世界的なアート作品に触れていただきたいと思います。
最後の話題でございますが、岡山市特別職報酬等審議会からいただきました「政務活動費についての答申」に対する対応について申し上げます。
平成28年5月9日付けで岡山市議会議長から政務活動費の増額について検討を求める文書が提出されました。それを踏まえて、平成28年の9月7日に岡山市特別職報酬等審議会に政務活動費の額について諮問し、審議をお願いいたしました。
審議の結果、平成28年11月14日に岡山市特別職報酬等審議会から政務活動費についての答申をいただいたわけであります。答申の内容は、政務活動費の額については現行の額を据え置くことが適当であるとされております。答申の内容を厳粛に受け止め、政務活動費の額については、この答申を尊重し、答申通り現行の額を据え置くこととした旨を本日市議会議長宛通知し、お知らせをしたところであります。
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