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平成30年10月23日市長記者会見

[2018年10月24日]

ID:12085

平成30年10月23日市長記者会見議題

  • 岡山市本庁舎整備の方針について
  • 女子ソフトボール日本代表チームの強化キャンプ実施について
  • 平成30年7月豪雨災害について

平成30年10月23日市長記者会見資料

市長記者会見動画

岡山市本庁舎整備の方針について

 皆さんおはようございます。
 本日は、初めに岡山市の本庁舎の整備方針についてお知らせをいたします。
 この庁舎は、ご存じのように、昭和43年にでき、築50年を経過しております。耐震基準を満たしていないという大きな課題を抱えているところであります。今年度、その整備に関して、基本構想を整理しているところでございます。
 今年度中に整備する予定でございますけれども、まず、まだ何も決まっていない。改修にするのか、また建替えにするのか。建替えにしても、どの程度の建替えにするのか決まっていないということもありまして、それを決めなければ次のステップ、例えば敷地の検討とか事業手法の検討、そういったところに移れないということもあって、我々の考え方、市民の皆さん方のご意見も聞きながらまとまったところでありますので、途中段階でありますけれども、今日発表させていただきたいと思います。
 皆さん方の、資料をごらんいただきたいと思います。
 まず、新庁舎の想定規模と書いていますが、ここに改修っていうのが入っていませんが、もちろん改修っていうのは、比較していく上で当然の前提になります。新しく新庁舎をつくるときには、どの程度のものにしていくかっていうところの基本的な考え方、例えば防災拠点機能を本庁舎に集約する。現在は、保健福祉会館にあります。この7月豪雨もこの移動、保健福祉会館の8階にありますから、実になかなかの労力でありました。ずっとそちらのほうに日々移動していく。そういったことを一元的にやったほうがスムーズに被災対応ができるということもあって、本庁舎に集約することが望ましいだろうと。また、北区役所の機能を本庁舎に集約しておく。民間ビル賃借による分散化の解消、狭隘化の解消も含めて考えております。

会見する大森市長の様子1

 建替えのA案とB案、この2つを今回提示したところであります。
 A案は、一部本庁機能などを保健福祉会館分庁舎に残す場合であります。建替えのB案は、保健所、福祉事務所を除いて、基本的には本庁機能、北区役所、そういった機能は全て一本化するということであります。後で申し上げるとして、とりあえずA案、B案で2つに分けて、改修案とともに3つを検討することにいたしました。
 この建築物のコスト比較でありますけども、当初の建設費だけではなくて、長期間にわたって修繕費、光熱水道費等の使用年数全体にわたるコスト、ライフサイクルコストで考えていく必要があるという認識のもとに考えました。このライフサイクルコストについては、60年から100年、いろんなやり方があるようでありますけども、建物の長寿命化等々を考えると、80年ぐらいで考えていくのが適切ではないだろうかということで、ライフサイクルコスト、とりあえず80年という設定にいたしました。
 コスト算定をしたところ、(3)でありますが、ライフサイクルコストの算定、改修案でいきますと1,074億円。建替えのA案が959億円。建替えB案が958億円ということになりました。参考資料として、それぞれの出したコストのもととなるデータを示させていただいております。
 建替えのA案、当然ながら、当初の建物建設の規模が小さくなりますから、イニシャルコストは198億ということで小さいんですけれども、建替えのB案234億ということで、規模が大きくなってくるわけですから、こちらが大きくなってくる。しかしながら、全体から見ると、ライフサイクルコストはほとんど同じだろうというような認識でございます。
 そういう中で考えてみると、本庁舎整備のそれぞれの評価を考えてみると、特に事務の効率化、行政サービスの向上等々の面から、建替えのBというのがいいのではないかというように考えるに至ったところでございます。そのように、総合的に勘案して、現段階では建替えB案の規模で、これからの検討を進めていきたいというように考えております。
 今後につきましては、大供公園、また鹿田駐車場を含めた敷地の検討や庁舎機能以外の民間需要の把握、事業手法の検討を行い、情報発信をしていきながら、年度内に基本構想を取りまとめていきたいと考えております。

女子ソフトボール日本代表チームの強化キャンプ実施について

会見する大森市長の様子2

 次に、女子ソフトボール日本代表チームの強化キャンプ実施についてお知らせいたします。
 岡山市では、昨年度より岡山市ナショナルチーム等キャンプ誘致推進事業補助金制度を創設し、2020年東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ誘致を進めております。このたび、岡山県ソフトボール協会が補助事業者となり、11月21日から26日の間、岡山県総合グラウンド野球場及び岡山ドームを練習会場として、女子ソフトボール日本代表チームの強化キャンプが行われることが決定しましたので、ご報告いたします。
 今回のキャンプは、選手24名、監督等スタッフ10名の総勢34名体制で実施され、2008年の北京大会で金メダルを獲得した選手のほか、岡山市にゆかりのある選手も参加する予定となっております。
 オリンピックにおける女子ソフトボール日本代表につきましては、2000年のシドニー大会での銀メダル、2004年のアテネ大会での銅メダル、2008年北京大会での金メダルと輝かしい成績をおさめてきております。北京大会以降、ソフトボールがオリンピック競技から除外されておりましたが、2016年8月のIOC総会において、2020年東京大会で追加種目となる旨承認されましたので、日本中がメダル獲得を期待しているところでございます。また、キャンプ期間中には、選手たちと子供たちとの交流も予定されているとのことでありますので、この機会を通じてソフトボール競技の振興が図られるものと期待しております。
 なお、今年度、岡山市に誘致したキャンプは、本件で7件目となります。今後も関係機関と連携し、ナショナルチーム等のキャンプ誘致を進めてまいります。

平成30年7月豪雨災害について

 最後に、平成30年7月豪雨災害について、被災者の生活再建などの支援に関する進捗状況につきましては、最新のデータ、10月19日時点で取りまとめた資料をお配りしております。参考にしていただければと思います。
 特徴としては、罹災証明が増えております。これは、床下浸水も義援金の対象としたという影響で、床下浸水の被災者からの罹災証明の申請が多く出てきているということと、宿泊クーポン、10月、11月の助成を予定しているものが相当数出てきていると、特徴としてはそういうことだと思います。
私からは以上です。

質疑応答

  • 記者
     確認なんですけども、B案が優位だということなんですけども、決定自体は基本構想だと思うんですが、市長としてはほぼB案でもう行くっていう認識でよろしいですか。
  • 市長
     B案が優位であるっていうことを今日お示ししているわけですから、基本的にはB案でいくことになるんじゃないかと思っています。
  • 記者
     A案、B案とも床面積が増えていますけども、それぞれ何階建てという想定はあるんでしょうか。
  • 市長
     これ、一つの基準階の面積をどのように置くかによって、当然変わってくるんです。
     一つの考え方として、大供公園と鹿田駐車場を1つの敷地として捉えて建物の床面積を算定してみると、建ぺい率等々の規制もありますから、それで積算すると、大体2,800平米ぐらいが基準階面積になってきます。となったときに割り算をしていくと、建替えB案でいくと19階になってきます。地下にまた、駐車場は必要だと思いますけれども、19階ということになってくるだろうと思います。
  • 記者
     そしたらもう一点、そこに関連して、大供公園がありますけども、選択肢として、南側の道路を潰して、大供公園も含めて現庁舎の敷地と一体的に活用は考えていないんでしょうか。
会見する大森市長の様子3
  • 市長
     その活用っていうのは、十分私はあり得ると思います。
     まず第1に、1つは、ここの敷地に建てるとすると、この庁舎、当然ながら解体した後に建てるっていうことになりますよね。となったときに、今の執務は当然市民に直結しているわけですから、継続して日々の仕事をやっていかなきゃならない。となると、仮庁舎をつくるか、それとも民間のビルに入るか、どちらかだと思うんですが、民間ビルといったってそうあるわけではありません。となったときに、仮庁舎ということになると、それだけで30億ぐらいの支出が出てきます。現実的ではないのかなと。別の利用もあるのかもしれませんけども、全体のコストパフォーマンスから見ていくと、ここでの解体建設っていうのはないだろうというように思っています。
     そうなると、今おっしゃったように、大供公園、そして鹿田駐車場を、あのあたりを庁舎にして、こちらを別の用途に使っていくということが、今の段階では現実的なのかなというように思っているところであります。
  • 記者
     タイムスケジュールとしては、市長、どういうふうにお考えになられていますでしょうか。
  • 市長
     これからの事業手法をどうするかにもよってくるので、何とも言えないんですが、例えばPFIを使うとか、そういったことになる可能性もある程度あると思うんですけど、そういう事業手法によって変化はあるものの、本当は、こういうときは必ずスケジュールを出さないとだめなんですね。そこも議論したんですが、まだ紙にして出すほどの正確性はないんですけども、少なくとも平成37年度には竣工できるように動いていこうっていうのが、我々の中で議論をしたスケジュール感の到達イメージです。
  • 記者
     7年先というのは、何か根拠があるんでしょうか。
  • 市長
     これから事業手法、今、PFIの話をしましたけど、そういう手法を考えていて、あと設計から入っていくと、設計は平成33年度ぐらいになっちゃうかなあと。そこから基本設計、詳細設計、工事っていうふうに来ると、平成37年度ぐらいかなあというようなところですが、こういうふうに会見で言っているわけですから、ある程度は、議論してはいるんですけれども、まだ整理ができているところではありません。構想を得て、来年からもう少し詳細な計画に入っていきます、そういう中で具体のスケジュールも出していきたいというように思っています。
  • 記者
     市長としては、やはり政令市のシンボルになるような、そういったようなイメージをお持ちなんでしょうか。正直古いとは思うんですよ。
  • 市長
     この前、岡山駅の後楽園口の話をここで申し上げて、岡山らしさみたいなものを考えていくべきだというふうに申し上げたんですが、やはり岡山のシンボルになる市役所ですから、これも金太郎あめのようなものではだめなのではないかというようには思ってますが、ただ具体のイメージがあって申し上げているわけではないので、これからの設計等々に向かう中で何ができるのか、それからあと、やっぱりコストとの関係ありますからね。240億円という大きな額でもありますから、これをどうこれから賄っていくのか、そういう中での岡山らしさが、何が出ていくのか。
     それから、当然ながら最終的にはここを解体するようになるわけですね。これは大供公園のところに建てれば、その公園のかわりをこっちに持ってくるということにはなるでしょうけども、その公園で何を我々が市民に提供できるのか、そういう雰囲気づくりをやっていくのか、そういったことも考えていかなければならないというように思っています。
  • 記者
     市長、改めてなんですけれども、改修と建替え、2つある中で建替えというふうに選ばれていますけれども、やっぱり建替えに至った一番の思い、どうして建替えだったんでしょうか。
  • 市長
     いや、幾つかの要素はありますが、やはり大きな面でやっぱりコストは大きいと思いますね。ライフサイクルコストから見て、決して改修が安く済むものではないといったときに、今度は対市民の関係が重要だろうと思います。市民に対してよりよいサービスを提供できるというと、どういう形式でやっていくのが一番いいかということで、建替えを、Bを選ばせていただいたということであります。
  • 記者
     いわゆる今回西日本豪雨がありましたけれども、そういう中でいろんなサービスもちろんあるとは思うんですけれども、これが契機になったりはしてませんか、特にはないですか、総合的な判断でしょうか。
  • 市長
     いや、そもそもこの防災拠点が保健福祉会館の8階にあるということ自体に私は問題があると思っていました。だから、それは本庁舎の中に早く吸収していかなきゃならないという思いはありました。西日本豪雨が契機になったかというよりは、もうそういう思いは最初からあったけども、今回の豪雨を経験して、さらに一層その気持ちが強まったということであります。
     ちなみに、国の内閣府の防災の拠点が、少し前までは厚生労働省の2階、3階にあったんですね。これがなかなか使い勝手が悪いということで、内閣府の庁舎、新しく建った庁舎に移しました。官邸の中にもあるんですけれども、それは非常に密接に行き来ができるようになった、そういう面ですごいプラスになっているというように思います。我々のほうも、防災機能っていうのはやはりできるだけ近くに、やっぱり頻繁に動きができるような、そういう場所が必要だろうというように思っています。
  • 記者
     改めてなんですけど、今回建替えを表明されましたけど、今回正式に表明できたことについてはどう思われますか。
会見する大森市長の様子4
  • 市長
     ちょっと意図がよくわからないところがあって答えにくいんですけども、まず第一に、やっぱりこれだけ耐震性が悪いっていうところは早く直さなきゃいけなかったと思います。
     実は、ここの3階っていうのはこの庁舎の中で最も耐震性が弱いところ、ここに大きな今地震が来ると、この3階自身非常に危ない。それは、市民にとってやっぱり防災拠点にならなきゃならないところの耐震性が悪いっていうのはまずいと思っていました。
     そういう面から、早く庁舎の対応をしていかなきゃならないというように思っていたんですけれども、まずは、あと何といってもこの全体に係る費用ですね。これをどうやって対応していくかっていう問題もあります。
     240億円っていうことを今回言わせていただきましたけれども、これも十分我々として、今の財政力から見ると対応できると、もう70億円も一応貯金といいますか、基金をつくらせてもらいました。今年度も10億円程度はこちらの基金に積立てができるというように踏んでいます。平成35年度ぐらいから例えば工事をするとしても、それまでに大体130億円ぐらいは基金の積立てができるだろう。そうやってみると、残りの額を考えていくと、防災機能のようなものは、これは後で交付税算定される起債、こういったものが割と充実しています。こういったところから計算していくと、実質公債費比率もそれほど上がらない、今の計算でいくと、30年起債でいくと0.15%ぐらい上がっていく程度だろうと。これであれば、今の岡山市の財政力からは十分やっていけるというように踏んで、今日発表をさせていただくということになったところであります。
  • 記者
     今回のこの方針というか、さっきの改修案A案、B案というのを、この検討というのは、確認なんですけど、この市の内部のみなのか、それとも外部の方とか市民の方とか。
  • 市長
     外部の方の意見も今伺っているところであります。
  • 記者
     これっていうのは、今回例えば市民の方なんかからどんな意見が出たとかというのは。
  • 市長
     市民のアンケート調査もやらせていただいていますよ。
  • 担当者
     平成30年8月に市民アンケートのほうをまとめさせていただいております。その結果、来庁目的であるとか、市庁舎への批判であるとか、市庁舎に求めることなどを聞かせていただいたところで、本庁舎に求めることというのが行政サービスの向上や業務の効率化、誰もが訪れやすく、使いやすいユニバーサルデザイン、災害時の防災拠点としての機能なんかという意見が多く出されているというようなところで、こういった意見、それから市役所の中でも職員に対するアンケート等を行って意見をいただいているところです。
  • 記者
     今それらを総合的に判断して。
  • 市長
     そうですね。
  • 記者
     さっきの財源の話がちょっと出ましたけど、ただそのやっぱり有利な起債とか、それの活用をして十分市の財政的には耐え得るものだと。
  • 市長
     そうですね。ただ、庁舎ってなかなか有利な起債がないんですよね。今承知しているのは防災の、防災拠点の整備に関しては有利な起債はあるようですから、それは100%活用させていただくと。それからも、これから何らかのそういう有利なものがあれば活用させていただくように努力はしようと思っていますけども、通常庁舎はなかなか難しいんですけどね。何かありますか。
  • 記者
     もう、仮に合併とかのやつはもうだめなんですかね。
会見する大森市長の様子5
  • 市長
     合併推進債自身が平成33年で切れますからね。特例債枠もほとんどもうありませんし、そのあたりの議論というのはこれから総務省ともやっていかなきゃならないとは思っていますけれども、今の段階で、これを使えるっていう類いのものがあるわけではないです。
  • 記者
     2点お伺いしたいのですが、こちらの計画の中で北区役所を入れる必要性がなぜあるのかというのをお伺いしたいのと、あともう一つは、今後市民ですとか有識者を入れた委員会のようなものをつくって意見を聞いたりするご予定はあるのかどうか教えていただけますでしょうか。
  • 市長
     まずは、後者のほうは、検討会はつくっています。で、今月の末にもまた会を開かせていただくということになっていますが、十分議論させていただいており、この案も話はさせていただいているところであります。
     それから、本庁舎と北区役所の話ですが、やはり区役所自身は別のところ、中区役所等々は別のところにあるわけですが、できれば一体的になったほうが便利ですし、1階部分っていうのはそういう窓口として十分活用できますから、区役所の機能が十分ここで果たせるんではないだろうかということで、そういうふうに北区役所と本庁舎が一体となったほうがより利便性が高くなっていくという思いで、一緒にしたほうがいいんではないだろうかということであります。
  • 記者
     庁舎なんですけども、今区役所の話が出ましたけども、今岡山市は4つ区があって区役所ありますけども、今回の庁舎整備によってどういった連携強化が図れるという、考えておられるのか、もしくはどれぐらい連携強化を図っていこうというふうな、この思いがありましたらお願いします。
  • 市長
     いや、具体的に今何か、今も一体でいるわけですからね。そこまで具体的には考えていませんが、何かあります。
  • 記者
     東とか南とか、そういった全市的に庁舎を核として連携強化を図れるかとかという。
  • 市長
     先ほどの質問のように、区役所だけは別でもいいじゃないかっていう議論っていうのはあり得ると思うんですね。ただ、庁舎を建てるときにやっぱり1階機能とか、こういったところっていうのは市民が直接来ての窓口になってくるわけで、すごく便利ですよね。だから、北区役所もここでやったほうが市民にとって非常に利便性が高くなるんじゃないかっていう、そういう話でさせていただいているところであります。

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