議題
添付ファイル
皆さんおはようございます。
今日は、まず最初に、現在策定を進めております「岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の素案についてお話を申し上げたいと思います。
実は我々、この総合戦略につきましては10月末までに策定をいたしたいと考えておりまして、今、内容について詰めさせていただき、これから議会、そして市民会議などでご議論をいただきながら最終的にまとめたいというように思っているところでございます。
この広報連絡の別紙をごらんいただきたいと思いますが、この着眼点と称するもの、そして基本目標、こういった形で枠組みを整理はさせていただきました。これに基づいて、現在、各項目について作業を行っているところであります。31日に議会の常任委員会で素案の内容をお示ししようと思ってるんですが、それもここでお示しできればよかったんですけども、現在まだ作業中でございます。31日まで少しお待ちをいただきたいというように思います。今日は枠組みの提示ということにとどめさせていただきます。
ただ、この枠組みの中で1つ、基本目標の1の主な取り組みの2つ目でありますけれども、歴史、文化資源等を生かした観光客誘客の促進という中で、「岡山を形づくった光ある歴史・文化資源の発掘・発信事業」っていうのがあります。これについて少しお話を申し上げたいと思います。
この前の広域連携の8市5町の会議でも少しそれに近いことを申し上げたこともございます。岡山市は、ご存じのように古代吉備の国の時代から繁栄し、近世は宇喜多家から池田家への治世へと続く中で、城下町や農業都市としての現在の姿形を築いております。その足跡は、吉備路の古墳群や岡山城、岡山後楽園といった歴史、文化資源として残されております。しかしながら、地域の歴史、文化について市民のアイデンティティを育むための取り組みが十分ではなく、またこうした資源は岡山市の市域を越えて広域に及ぶものですが、これまで広域連携の取り組みが限定的であることなどから、ダイナミックな情報発信に至ってないという課題があると認識をしております。
そこで、現在、連携中枢都市圏の形成に向け取り組みを進めている8市5町を舞台に、備前池田家と郡代津田永忠の国づくり、古代吉備国の繁栄等をテーマとし、これに基づく歴史、文化資源を広域に収集、検証することにより圏域の歴史、文化への愛着と誇りを高め、地域のアイデンティティーとして次の世代に引き継いでいきたいと考えております。こうした資源にかかわるさまざまな活動に取り組む地域団体やNPO法人等を調査、発掘するとともに、テーマやストーリー性を重視しながら資源を磨き、魅力ある広域観光資源として広く国内外に向けて情報を発信することにより、圏域への新たな観光誘客を図ろうとするものでございます。事業は、今年度を含む複数年度にわたる実施を予定しております。今年度は圏域内の各自治体や関係機関の協力も仰ぎながら、圏域内の歴史、文化資源の調査とデータベース化、専門家の監修による各資源の歴史的検証と説明文の作成を行うこととしており、来年度以降は地域団体、NPO法人等の調査、市民等を対象としたシンポジウムの開催、調査、発掘した資源の活用による新たな魅力あるストーリーの創設やマップの作成、広域観光ルートの造成等に取り組んでいきたいと考えております。
なお、財源については国からの地方創生先行型交付金上乗せ交付分の活用を考えており、この9月議会に事業費1,200万円の補正予算を提出することとしております。
次に3番目の話題、ももちゃりに移りたいと思います。
ももちゃりは、平成25年7月27日から岡山駅、後楽園、岡山駅の東口エリアを中心に25カ所のサイクルポートを設置し、運用しております。今年度、中心市街地全体の回遊性の向上を目的とした施策の一つとして、岡山大学、またノートルダム清心女子大学、岡山県総合グラウンドなど多くの若者が集う西口エリアに拡充するということにしておりますが、その第一弾として9月7日月曜日、午前10時、岡山駅西口広場と岡山大学津島キャンパスにポートをオープンいたします。オープンするサイクルポートは、岡山駅西口広場に2カ所、岡山大学津島キャンパスに4カ所であります。詳しいポートの位置などは、お配りしている資料にお示ししております。その他のポートについては、現在、岡山県総合グラウンド周辺や生涯学習センターなどを候補地として施設管理者等と協議を進めているところであり、整備箇所等が決まりましたら随時お知らせをいたします。このももちゃりの西口エリア拡充ということで、さらなる利便性と中心市街地全体の回遊性の向上を図り、人と環境に優しい交通体系の実現、まちなかのにぎわい創出、都市のイメージアップにつなげてまいりたいと考えております。
次の4点目が、株式会社グロップのコールセンターについて申し上げます。
岡山市は地域経済の活性化、また雇用の創出、経済効果や税収等が見込まれるコールセンター等の誘致に取り組んでいるところでありますが、現在の全体の状況を申し上げますと、現在8社と交渉中であります。昨年同時期には3社ということでありましたから、交渉案件っていうのは増加傾向にあるということで、望ましい傾向だろうというように思っております。このたびその中の一つ、岡山市に本社があるグロップが市民の新規雇用10人以上等の補助要件に合致したため、岡山市都市型サービス産業推進事業補助金制度を利用して新たにコールセンターを開設することが決定されたので、ここにご報告を申し上げます。
株式会社グロップは、昭和50年にダイレクトメール発送業務の代行業を目的に設立された会社でありますが、現在では人材ビジネス事業やテレマーケティング事業等を行う大手の総合アウトソーサーであります。このたびのコールセンターの開設は、通信販売関連の受注業務の増加が見込まれたことによるものであり、岡山市中心部に立地を決定された理由については、雇用面について優秀な人材を確保しやすいこと、東京からのアクセスのよさ、また創業の地であること及び岡山市にコールセンター誘致の補助制度があったことなどが決め手となったとお聞きしております。
なお、コールセンターの誘致については平成23年度の株式会社NTTフィールドテクノ中国支店に引き続き2件目となります。
次の案件でございますけれども、小学生を対象とした自転車安全運転免許証の交付であります。
岡山市の自転車の乗用中の死傷事故っていうのは、皆さんご存じのように平成24年までの10年間で人口10万人以上の289都市中ワースト6位ということで、非常に発生率が高くなっております。市民への正しい自転車の交通ルールやマナーの周知と市民の交通安全意識の一層の向上が求められているところであります。
そこで、岡山市では、自転車を本格的に乗り始める段階である子供たちの交通安全意識を高め、自転車事故を防止することを目的に、小学生を対象とした自転車の安全運転講習を行い、この講習を受講した小学生に自転車安全運転免許証、セーフティーサイクルライセンスを交付する事業を始めます。こうした取り組みは岡山県内の自治体では初めてでございますが、既に実施している自治体の事例では子供の安全に対する意識が高まる効果があったと聞いております。本年度は岡山市内の6小学校をモデル校として、最初の講習を9月25日に岡山市立箕島小学校で開催することといたしました。
これが運転免許証でございますが、表のほうはセーフティーサイクルライセンスとして学校名、名前が書いてあるっていうことでありまして、この裏面を見ていただきますと、「みんなのお手本となるような運転をします」、「自転車に乗るときはヘルメットをかぶります」、「左側を通行します」、「歩道では歩行者を優先します」、「信号や標識は守ります」、「2人乗りはしません」、こういう基本的なルールが書かれておりまして、子供たちも講習を受け、こういうものを常に携帯することによって意識が変わっているということでございます。これは担当のほうが、実施したところからも直接話を伺ったということでありまして、特に自転車の事故が多い岡山にとっては非常に有益なのではないかなというように思っております。先日も公用自転車っていいますか、左側通行をということを大きく表示をして一つの我々みずからが率先して交通ルールを守るっていうことを行っていっておりますけれども、こういったことを一つ一つ積み重ねることによって自転車のマナーっていうのがよくなっていくということを期待しているところでございます。
次に、自治体などが参加する主要な全国会議の岡山市開催についてお知らせをいたします。
岡山市では、コンベンション誘致を積極的に行っているところでございますが、このような中で平成28年10月、「全国都市問題会議」が岡山市で開催することとなりました。この「全国都市問題会議」は、昭和2年に第1回会議が大阪市で開催されてから来年度の岡山市の開催で78回目を迎える歴史ある会議でございます。岡山市では昭和45年に一度開催しておりますが、今回が2回目になります。全国の市長、特別区長、議員をはじめ自治体関係者、学者などが一堂に会し、全国の都市を取り巻くさまざまな問題、課題の中から設定されたテーマについて講演会やパネルディスカッションを通して討議を行うものであります。開催は来年の10月6、7日の2日間を予定しており、約2,000人程度の参加を見込んでおります。
また、同じく10月には「介護保険推進全国サミット」の開催を予定しております。この「介護保険推進全国サミット」は、自治体の介護保険、高齢者福祉担当者をはじめ介護保険の運営に携わる事業者や福祉団体関係者、研究者、サービス利用者、一般市民などが一堂に集い、介護保険分野における先進自治体による取り組み事例、課題等についてセミナーを実施して意見交換を行う全国的なシンポジウムで、平成12年から毎年開催されているところであります。開催は平成28年10月20日、21日の2日間を予定しており、約1,500人程度の参加を見込んでいるところでございます。
いずれの会議も全国から多数の皆様が岡山にお越しになることが見込まれますので、岡山市の魅力をアピールし、万全の態勢でお迎えをしたいというように思っております。これに先立ちまして、全国都市問題会議は今年の10月8、9日に長野市で開催されます。また、介護保険推進全国サミットは10月1、2日に鹿児島県の日置市で今年度の会議が開催されます。都市問題会議は私が、また介護保険推進全国サミットは横山副市長がそれぞれ出席を予定しており、次期開催都市としてコンベンションシティ岡山をしっかりPRしていきたいと思っております。
最後でございますが、メキシコシティに私、海外出張させていただきたいと思っておりますので、お知らせをしたいと思います。
9月28、29日の両日、ユネスコ及びメキシコシティが主催する「第2回学習都市国際会議」がメキシコシティにおいて開催されます。この会議開催に当たり、昨年、ESD推進のための公民館-CLC国際会議を一緒に開催したユネスコ生涯学習研究所を通じて私に出席依頼があったことからこれに出席し、本市のESDの取り組みなどについて発表してまいります。伺ってるところでは、ヨーロッパ地域、そしてアジア太平洋地域、そしてアフリカ地域等々から幾つかの代表の方が発表するっていうことになっておりますけれども、まだそのメンバーは固まっておりません。また、固まり次第、必要があれば報告を申し上げたいと思っております。そこで発表し、岡山市をPRする、そして岡山のESDの取り組みについてお話を申し上げるとともに、会議開催地のこのメキシコシティっていうのは、ユネスコの今回のESDのこれからの10年の中のローカルガバメントのいわゆるキーパートナーとして岡山市と同じ位置づけになっております。ちなみに、この前も申し上げましたけれども、市レベルとしてキーパートナーになっていますのは岡山市、そしてこのメキシコシティ及びドイツのハンブルクの3つでございます。そういう意味もあって、この機会を捉えてメキシコシティの市長と会談し、このESDに関する自治体同士の連携、協力について話し合うということも考えているところでございます。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
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