本河原とも呼ばれる北区御津紙工の河原家は、戦国時代末期に旧加茂川町鍋谷城の城主であった河原直次の弟秀光を祖とする旧家。平安時代の頃より全国に名を馳せた武蔵七党河原氏の後流としても知られ、戦国時代を経て帰農し、以来この屋敷を拠とし、天保年間には津高郡北部の大庄屋を務めて地域の取りまとめに尽くしました。ちょうど旧承芳小学校の裏手にあたる南向きのなだらかな斜面を利用して、周囲を見渡すように築かれた小高い重厚な石垣。その上をめぐる白壁…邸内には天保10年(1839)建築の母屋のほか、長屋門や離れ座敷、複数の倉などが残されており、江戸時代後期の建築・生活様式と備前岡山藩の大庄屋としての格式を伝える貴重な遺構として、岡山市指定重要文化財に指定されています。
岡山市北区御津紙工2248番地
建築面積:2257.85平方メートル
延床面積:632.45平方メートル
現在建物:母屋・離れ座敷・長屋門・納屋(民俗資料展示室)・井戸・屋形倉
午前9時から午後4時30分まで
月曜日(月曜日が休日の場合は翌日、12月28日から1月4日)
無料
「茶房河原邸」(金曜日から日曜日のみ営業)
河原邸:086-897-7222
承芳交流館:086-726-0010
所在地: 〒709-2198 岡山市北区御津金川1020番地 [所在地の地図]
電話: 086-724-1111 ファクス: 086-724-1117