平成8年度以前に工事が行われた建築物に使用されている下記の、アスベスト含有率が1%を超える吹付け石綿等
(1)吹付け石綿(アスベスト)
通常60~70%のアスベストを含有する細かい繊維質の綿状である。セメント等を混練し、耐火、断熱、吸音材として壁や天井に吹き付けされている。
※5%を超える吹付け石綿の使用が禁止された昭和50年まで使われた可能性がある。
(2)吹付け岩綿(ロックウール)
吹付け石綿同様、細かい繊維質の綿状のもので、耐火、断熱、吸音材として壁や天井に吹付けされており、アスベストが結合材として含有(通常30%以下)されている場合がある。
※アスベスト含有率1%超のものは、昭和55年まで使用されている可能性が高く、昭和56年以降は使用されている可能性は低い。
これら(1)及び(2)の吹付けについては、当市の学校園で使用されている可能性がある場所としては、階段室倉庫の天井や、合併浄化処理槽・エレベーター(給食配膳用リフト)機械室の壁、天井等が考えられる。
(3)吹付けひる石(バーミキュライト)・吹付けパーライト等
(1)及び(2)の吹付けより材質が堅く容易に針が貫入しない。特に、吹付けパーライトは「粟おこし」状で、吸音材として天井等に吹付けされており、吹付け時、一部でアスベストが結合剤として混練されている場合がある。
※使用年代は(2)の岩綿(ロックウール)と同様と思われる。
当市の学校園では、吹付けひる石は使用されている可能性は殆どなく、吹付けパーライトは階段室の段裏(天井)や一部音楽室の天井への使用が考えられる。
(4)折板(せっぱん)裏打ち石綿断熱材
山型の屋根用鋼製折板に断熱・結露防止材として張り付けられている。
昭和58年頃まで使用されていた可能性があるとされるが、当市の学校園では、使用されている可能性は殆どない。
※これと類似したものに、同じく山型の屋根用鋼製折板(通称:ルーフデッキ)に断熱・結露防止材として張り付けられている通称「ペフ」と呼ばれるものがあり、当市の学校園でもこの「ペフ」付鋼製折板は屋外倉庫や渡廊下等の屋根に使われている。
「ペフ」はウレタンの独立気泡体で、通常ベージュ色のスポンジ状であり、アスベストは含まれていない。
岡山市教委 施設課 2005年07月25日 2005年08月12日追記
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