皆さんおはようございます。
今日は、2点お話を申し上げたいと思います。
まず1つは、路面電車のネットワーク検討であります。
人口減少、高齢社会の進展を踏まえ、持続可能なまちづくりを進めていくためには、都心部や都心縁辺部において、人口集積や公共施設、文化・観光施設等の立地による交通需要を踏まえた、利便性が高く効率的な公共交通ネットワークの構築が必要であります。
こうしたことを踏まえ、定時性、速達性、経路のわかりやすさに優れ、輸送力の高い交通手段である路面電車のネットワークの拡充を検討することとしております。
平成30年度には、将来の人口、土地利用の変化、公共施設や文化・観光施設等、主要な施設の立地を踏まえて推計した需要に基づく採算性を前提として候補路線を選定し、資料3のとおり、候補路線を色分けして整理をしておりますけれども、7路線を候補路線として挙げさせていただいているところです。
今後は、自動車交通への影響、利用者の予測、概算事業費等を踏まえた実現可能性や優先順位等について検討していきたいと考えており、8月27日火曜日に、資料2のとおり、学識経験者、利用者代表、公共交通事業者及び経済、観光・産業等の関係者からなる検討会を立ち上げ、ご意見を伺いながら、今年度中に計画を取りまとめたいと考えております。
なお、路面電車については、現在駅前広場への乗り入れを進めているところですが、あわせて路面電車のネットワークの拡充に取り組むことにより、都心部等における公共交通の利便性が大きく向上していくものと考えております。
次に、空港南産業団地への企業立地でございます。
これは、今日県知事からも発表していると思いますが、共同開発という形になりましたので、私からも発表させていただきたいと思います。
空港南産業団地の企業立地については、今年1月から公募を行い、審査の結果、3社が選定されました。1号地は鶴山運送株式会社、2号地は岡山空港南開発特定目的会社、3号地は株式会社マキタであります。
まず、1号地の鶴山運送株式会社ですが、本社が津山市にございます。県内外からの貨物輸送等の受注増に対応するために、同団地に進出することになったところであります。
岡山空港南開発特定目的会社でありますが、これは大和ハウス工業株式会社が土地・建物について長期に安定した運営を行うため設立した特定目的会社でありまして、同社は、中四国の物流拠点を希望する企業のニーズの高いことから、賃貸型の物流施設を建設するために同団地に進出をすることとなったところであります。
最後に、3号地でありますけども、株式会社マキタ、本社が愛知県にあります。西日本全域を管轄する物流拠点としての中核的施設を設置するために同団地に進出することとなったものであります。
交通利便性にすぐれ、災害リスクが低い岡山市は、物流施設の立地需要が高い状況にございます。このたびの空港南産業団地の結果についても、中四国、西日本の交通結節点として、特に当該用地はインターチェンジから近く、岡山市の中心部からアクセスのよいという優位性、もちろん空港のすぐ近くだという要素もあるわけでありますが、こういったことを評価していただいたものと考えているところであります。
立地企業3社の計画では、投資額が、土地代を含めて、約191億円以上になります。また、今回の立地を契機に新たな雇用も少なくとも50名以上生まれることになるわけであります。岡山市内、岡山県内の企業へのさまざまな波及効果が生まれることを期待しております。
なお、この空港南産業団地整備については、今の記者の方はほとんど当時おられなかったと思うんですけど、私は平成25年10月に市長に就任し、その翌月11月に、知事との懇談会の中で、岡山県所有の未利用地であった北区富吉地区の用地について、早期に整備着手を提案したところであります。さまざまな調査結果を見て、非常にポテンシャルが高い、空港とインターの間にあるわけであります。もちろんリスクはゼロとは言いませんけれども、ここの整備によって大きな効果が生まれるだろうということで、知事にも早期の整備着手を提案させていただき、そして初めて岡山市と岡山県との共同開発という方向に持っていくことができたわけであります。そして今、1号地、2号地、3号地を売却することによって、無事団地整備を終えることとなり、非常に感慨深いものがございます。知事を初めとする、県の職員の皆さん方、また岡山市の担当者も、そしてさまざまな関係者の方にも随分ご尽力をいただいたところであります。皆さん方に感謝を申し上げたいと思います。
私からは、以上です。
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