添付ファイル
皆さん、おはようございます。
今日は3点の資料を用意させていただいております。
まずは、保育の関係の資料から入りたいと思います。まず資料1「認可保育園等入園申込状況」をお出しいただきたいと思います。
令和2年度の認可保育施設の入園申し込みでありますが、過去最高の1万8,946人ということになっております。そのうち一次調整での内定児童数は1万7,078人ということでありまして、入園が決まらなかった児童数は1,868人ということで、明後日、23日以降、申込者全員へ結果の通知を出します。
まず、申し込み児童数についてですが、平成30年7月に実施いたしました無償化の影響を踏まえたアンケートの結果をもとに策定した計画上の予想は1万9,424人でありました。その範囲内でおさまる見込みであります。実際は、この無償化の影響がもう少しあり、もっと上振れするのではないかと懸念していましたけども、予想していたほどではございませんでした。
なぜ予想が下回ったのかというところでありますけれども、無償化になるということで、3歳、4歳の保育ニーズは大幅に増加するのではないかということでしたが、保護者の皆さんにそういう思いはあっても、実際には無償化の開始に合わせてすぐに働き始めるという人がそれほど多くはなかったのではないかと。したがって、アンケート時点では、もう働こうと思っておられたが、結局のところは働かなかったということではないかというのが一つであります。
それから、これも想像の域を出ませんが、1歳児、2歳児が少し増えているんですね。予想よりも増えている。したがって、岡山市での保育園関係の状況がそれほど芳しいものではない、若干厳しい面もあるということで、1歳、2歳のときにもう入園させようという保護者もおられたのではないかということが考えられます。
それから、あともう一つ、認可外の保育施設も無償化の対象になりました。したがって、認可保育施設ではなく、最初から認可外保育施設を選ぶ人が一定数いるのではないかというように思っております。これは、例年6月までに4月の待機児童数を出させていただいていますが、認可外保育施設は今のところ入園状況がよくわかっておりませんので、その6月までには調査をして、その分析をしておきたいと思います。
次に、資料3をご覧いただきたいと思います。
認可保育施設の利用定員数は1万7,973人に対して、内定者は1万7,078人ということで、900人の差があります。見ていただきますと、平成30年4月、これは利用定員数と一次内定者数の差を見てください。230人ぐらいでしょうか。それから、昨年の4月の段階では約600人の差、それが今年4月の予定では、見込みですが約900人の差ということで、次第にこの間が乖離しています。そう考えてくると、ここでもずいぶんお話しさせていただいていますが、この原因というのは、施設キャパがあるのに受け入れられていないということでいけば、保育士の不足が原因ということになっていくんではないかというように思います。どこの園でも受け入れは苦労していると伺っています。昨年度に比べると、まだ入園が決まっていない児童が92人多くなっています。
ただ個別に見ると、まだ受け入れに余裕のある園もあります。そして、ちょうど転勤のシーズンですから、急な辞退があるような園も多くございます。これから二次、三次の募集、二次は2月3日まで、三次は2月4日から3月2日までの募集を行っていきます。この二次、三次の募集でなるべく多くの児童に入園をしてもらうことが重要であると思っております。
一人一人のニーズに寄り添って支援をしていくため、とにかく4月までできることはやろうということをこの前も申し上げましたが、1月から保育コンシェルジュを2名増員いたしました。より強化した体制で寄り添う支援を行っているところであります。
先ほどの、受け入れに余裕のある園や、急な辞退があった園などについてのコメントは、認可保育園についての話が中心であったわけですが、企業主導型保育事業や特認の保育施設などの認可外の保育施設には、今調査したところでも200人ほどの空きがあると聞いております。保護者の皆さんは、寄り添う支援をしっかり利用しながら、認可外保育施設を含め検討していただきたいと思います。
先ほどの保育士の確保の問題について、少し特化してお話を申し上げたいと思います。
議会からも、また園長会からも強い要望がありました、保育士の賃金の独自上乗せについて、今部局からの予算要求が出ておりますけれども、今まで2%ということでありましたが、1%上乗せして3%ということで予算要求をしていくことになっております。私のほうも、それが適当ではないかと思っているところであります。
それから、潜在保育士の掘り起こしの施策でありますが、先日、私のほうから潜在保育士の人へ、もう一度保育士として働いてほしいという手紙を差し上げました。資料4をご覧いただきたいと思います。
今コメントいたしました賃金の3%の上乗せを検討しているとか、奨学金の返済支援、借家の家賃支援、そういった処遇のことも書かせていただき、ぜひお力添えをとお願いしております。この対象者は30歳から50歳代の潜在保育士でありまして、約500名に出させていただきました。
さらに、来月でありますけれども、保育士養成校の先生と、保育士確保についての懇談会を行わせていただきたいと思っております。保育士の皆さんには、岡山市の子供たちのためにぜひとも力を貸していただきたいと思っております。
最後に、入園を希望する人が一人でも多く保育サービスを利用できるよう、4月に向けて全力で頑張ってきたいと思います。
受賞作は、村中李衣さんの「あららのはたけ」です。
受賞作は、偕成社から出版されている本であります。受賞作の概要と作者の略歴は資料1のとおりでございます。
選考の経過について申し上げます。平成30年9月1日から令和元年8月31日までの1年間に全国で刊行された単行本の中から、大人も子供も共有できるすぐれた作品という観点で、小説家、児童文学者などから推薦のあった93の作品について、4回の予備選考委員会で審査し、受賞候補作5作品を選考いたしました。選考委員会は令和2年1月14日に都内で開催され、選考委員は小説家の五木寛之さんを含む7名でございます。選考委員会では候補作を1作ずつ審議した結果、村中李衣さんの「あららのはたけ」が受賞作品に選定されました。受賞者ご本人と選考委員のコメントは資料1に掲載しているところであります。
坪田譲治文学賞については資料2の記載のとおり、岡山市名誉市民でもある坪田譲治氏の偉大な業績をたたえるとともに、市民の創作活動を奨励し、市民文化の向上に資することを目的として、昭和59年12月に制定し、昭和60年度から毎年度すぐれた作品にお贈りするものであります。
資料3では、これまでの坪田譲治文学賞受賞作の一覧を掲載しているところであります。
今年度の贈呈式は3月1日日曜日、午後2時から岡山市中区小橋町にある市民文化ホールで開催し、坪田譲治生誕130年記念行事として、選考委員の五木寛之さんによる講演会を開催いたします。
村中さんは、ノートルダム清心女子大学の先生をされていて、市民の童話賞で常にいろいろと入選作品とか、それに対していろんな評価をしていただいています。授賞式の当日も来ていただいていましてね、私も、今までの受賞者の中で、唯一事前に知っていた人です。いろいろな評価を聞いていると、非常に的確であるんですが、ご本人の本は読んだことがなかったので読みました。非常に短時間で読めます。
これは、横浜から山口へ引っ越して、小さな畑をもらって耕している女の子と、横浜の女の子の手紙のやりとりを通じて、自然の尊さや、不思議さや、それからいじめに遭った友達のことを、非常に、何といいますか、ビビッドに書かれているような気がします。終わり方が独特なんですよ。これ以上言いませんけどね。ぜひ読んでいただければと思います。
このたび、岡山市の補助金の活用により、新たに4件の企業誘致が決定いたしました。
岡山市では、今年度より市外からの企業誘致に加え、市内企業や製造拠点の機能強化により経済基盤の強化を図るため、制度拡充を行っております。
まず第1、株式会社天満屋ストアでありますが、岡山市本社・中四国支店等立地推進事業補助金制度を活用して、天満屋ストアが本社ビルの建設を決定されました。今年度、新たに市内企業が本社の新増設や拡充を行う場合を補助対象に追加いたしましたが、本件はその1件目でございます。
業務効率化による働き方改革の推進や、セキュリティ強化を図るため、本社ビルを建設するということでありまして、事業開始は今年の5月の予定ということです。
今回の建設に伴う固定資産投資額は約5億円の予定であり、新たに6名の常用雇用者の採用が見込まれます。
次に、株式会社徳山電機製作所でありますが、これは岡山市再投資・拠点強化促進奨励金制度を活用し、徳山電機製作所が本社工場の建設を決定されたものです。今年度、製造工場の生産性向上及び職場環境改善を目的とした設備投資について、新たに補助対象に追加しましたが、本件はその1件目であります。
具体的には、大型配電盤の需要増加に対応するため、新たに工場を敷地内に建設します。また、地元人材の確保や、女性社員の長期定着を目的とした職場環境改善に係る設備投資を行うということです。改善内容としては、女性用トイレの拡張やエレベーターの設置などであります。
事業開始はもうすぐ、令和2年2月1日の予定で、今回の建設に伴う固定資産投資額は約2.6億円の予定であり、新たに5名の常用雇用者の採用が見込まれます。
次に、株式会社両備システムズでありますが、岡山市企業立地促進奨励金制度を活用し、両備システムズがデータセンターの増設を決定されました。
具体的には、法人向けデータセンター及び公共向けクラウドの需要に対応するため、既存事業所、おかやまクラウドセンターの敷地内に2棟目のデータセンターを増設するものであります。
事業開始は令和2年8月15日の予定です。
今回の建設に伴う固定資産投資額は約17.7億円の予定であり、新たに13名の常用雇用者の採用が見込まれます。
次に、ユアサシステム機器株式会社でありますが、岡山市企業立地促進奨励金制度を活用し、ユアサシステム機器が研究所の新設を決定されたものです。
具体的には、折り畳みスマートフォンなどフレキシブル製品の市場拡大に伴い、製品の耐久性能評価を行う研究所をリサーチパークに新設をします。当該研究所では、ユーザーの製品開発段階からユーザーと共創しながら耐久試験機や試験方法の試作、試行開発を行う部門を拡充するものであります。
事業開始は令和2年6月1日の予定で、今回の建設に伴う固定資産投資額は約2.7億円の予定であり、新たに13名の常用雇用者の採用が見込まれます。
最後の資料をご覧いただけますでしょうか。企業誘致件数の推移と投資額の推移ということであります。
令和元年、特に投資額が非常に大きくなっておりますが、これは空港南産業団地の3つの事業の影響でありまして、誘致した件数は、今回の誘致を含めて計9件であります。
今後とも企業のニーズを捉えて西日本地域の拠点都市として企業の誘致を進めていきたいと思っております。最終的に年度単位でどうなるかということでありますが、まだ我々のほうで接触をしている企業もございます。まだ確たることは申し上げられませんけれども、相当数の形にはなっていくのではないかと思っているところであります。
私からの説明は以上です。
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