皆さんおはようございます。
明日、4月7日から岡山市立の小学校、中学校、後楽館高校は、「密閉」「密集」「密接」の3密を徹底的に回避した上で再開いたします。ただし、今週中は午前中のみとし、部活動も実施いたしません。このように判断した理由について申し上げたいと思います。
まず、岡山市の新型コロナウイルス感染症患者の現状でありますが6名であります。そして、感染経路不明な方がその中に1名含まれております。県内全体では11名ということでございます。
国によりますと、4月1日の専門家会議の資料でございますが、このような地域は「感染確認地域」として位置付けられております。「3密」を回避し、リスクの低い活動は実施ということになっているということで、国の一つの指針にも適合しているかというように思います。
もう一つの、これは大きな要素なんですが、教育委員会等々とずいぶん議論したところでございまして、全国の感染状況を見てみると、これからこの岡山にも感染が拡大してくる可能性を否定できないとも思います。そういう現状の中で、まずは再開することが新しい年度の学校、学年、学級の組織づくりをするにはいい機会ではないかというように思っております。
具体的に言いますと、新しい年度でありますから、担任の教員とその学級の児童・生徒は、まだお互いがお互いを知らない状況であります。この学校を再開することによって、お互いが確認し合うことができます。もし、今後臨時休校となったとしても、先生方は児童の顔もわかっており、少し性格もわかってくると思います。そういう面でのいい相談窓口になることもできますし、先生方の指導も徹底することができるんではないかというように思います。
なぜ、今週中は午前中とさせていただいたかということでありますが、子どもたちは2月26日の総理の休校の要請を受けて、それからすぐに我々は休校にいたしました。そういう面では、長い間学校には通っていないわけであります。学校での基本的な生活習慣をこの1週間で再確認していただいて、各学校での感染防止の取り組みもしっかりと徹底してほしいと思っているところであります。
具体的に3つの密を徹底的に避けると申し上げました。その内容についてお話を申し上げたいと思います。皆さん方にお配りしている「岡山市立学校の再開等について」というペーパーをお出しいただきたいと思います。
まずは、明日の始業式でありますが、短時間として各教室において放送で行うなど3条件を避ける。入学式も新入生と保護者、在校生及び教職員とし、必要最小限の人数とする等々で、その他としても朝礼など大勢集まる場面はできるだけつくらない。学校生活を見ていただきますと、感染防止では手洗い、咳エチケット等を徹底する。授業でありますが、常時換気を徹底して行う。授業では、間近で会話や発声をしたり、人と接触したりする場面をつくらないよう配慮する。体育の授業でありますが、密接する体づくり運動に代えて、密集せず距離を取って行うことができる、陸上やボール運動の授業を行うなどの工夫をする。音楽の授業では、歌ったりリコーダーを吹いたりする授業に代えて、鑑賞や創作の授業を行う。
給食ですけれども、全員が同じ方向を向いて食べるような工夫をする。保健所長から特に注意してほしいと言われたのが、次の休憩時間であります。子ども同士が密接な状況にならないよう指導する。これは難しい面もあるんですけれども、教育委員会によりますと、その休校の間、子どもたちを先生方は守っていかなければ、という意識は非常に強くなっているということであります。完全に人と人との接触がないようにするというところまでは難しいかもしれませんけれども、子どもたちの動きについてはきちっと把握して、そういう指導はできるというのが教育委員会の判断でございます。そのように指導したいと思います。部活動については、来週以降は別途協議をしていくということであります。
それで、次のページのところでありますけれども、人権に配慮した指導がありますが、不確かな情報に基づいて不当な差別、偏見、いじめ等が起こらないように、人権への配慮について全教職員で共通理解を図り、指導するということであります。
以上で、これから動かしてまいりたいと思いますが、ただ先ほども申し上げましたけれども、今後の感染拡大の状況によっては、市全体ないしは地域を限定して臨時休校するということは十分あり得るということを我々認識しているところであります。
この「3密」の回避等々の整理を、ずっとこの数日間やらせていただいたわけでありますけれども、これらについては幼稚園、保育園などとも情報を共有したいと思います。また、放課後児童クラブとも連携して「3密」を避けるため、引き続き小学校の空き教室等を活用するということもさせていただきたいと思います。
次に、成年後見制度でありますが、成年後見制度の利用に関する相談窓口として、岡山市成年後見センターをこの4月20日に開設いたします。保健福祉会館の9階に設置することとしております。成年後見制度は、判断能力が不十分な方々の権利を擁護し、支援する制度であります。制度の利用者は増加傾向にあるものの、認知症高齢者等の数と比較すると、利用者は少なく、この制度が十分に活用されているとは言えない状況であります。制度が難しく家庭裁判所への手続が煩雑であることや、本人にふさわしい後見人を見つけることが難しいことなどがその理由と考えられます。
こうしたことから、このセンターを設置し、成年後見に関する相談に応じ、制度の説明や手続きを支援するとともに、ふさわしい後見人候補の推薦を行い、制度利用の支援を行っていきたいと思います。これにより、成年後見制度の利用が必要な方にとって、制度を利用しやすくなるんではないかというふうに思っております。
最後1点、案件ではございませんけれども、先日、造山古墳のオープニングセレモニーの話を申し上げたと思います。これについて状況が少し変わりましたので、ご報告をいたします。
このオープニング記念セレモニー、前回は地元のボランティアガイド団体が主催する造山古墳まつりとあわせて5月3日日曜日に開催する予定であるという旨をお知らせをいたしましたが、やはりこの全国的なコロナウイルス感染の拡大の状況に鑑みて中止をすることといたしました。
私からは以上です。
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