添付ファイル
皆さん、おはようございます。
それでは、会見を始めさせていただきます。
今日は、令和2年度2月補正予算(案)の概要についてお話を申し上げたいと思います。
まずは皆さん、資料の1ページをご覧いただきたいと思います。
本補正予算(案)については、国の令和2年度第3次補正予算に呼応し、新型コロナウイルスワクチンの迅速な接種に向けた体制の確保、保健所及びPCR検査体制の整備等の感染拡大防止策を行うとともに、激甚化する風水害や切迫する巨大地震等への対策、予防保全に向けた老朽化対策、デジタル化等の推進に係る対策を柱とした「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」に基づき、特に加速化・深化すべき施策として、浸水対策事業、学校施設長寿命化事業及び道路整備事業などを実施するため編成したものであります。また、予算執行等を踏まえた予算額の過不足調整等を併せて行います。
補正予算額は見ていただきますと分かるように、一般会計9,500万円余、特別会計2億円余、事業会計4億円余、合計7億円余となっております。その下に国の補正予算関連として、一般会計101億円余、事業会計19億円余、合計120億円余を計上しておりますが、新型コロナウイルスの影響等に伴い、未執行となっている予算の大きな減額がございました。そういったこともあって、上記全体として予算総額7億円余の補正となったものであります。
では、事業について詳しく説明いたします。
資料の9ページをご覧ください。
新型コロナ対策でありますけども、この補正の新型コロナ対策予算としては、国の3次補正関連が65億円、これまでのコロナ予算の過不足分が5億円、合計で70億円となっており、市の負担額が14億円で、コロナ臨時交付金4億円を除いた一般財源10億円となっております。これまでのコロナ対策予算及び財源については、後ほど詳しく説明いたします。
ワクチン接種体制確保事業でありますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止し、市民の社会・経済活動を正常化するため、接種の準備を進めているところであります。事業実施のため、当議会において、約46億6,000万円の補正予算を計上しております。主には医療機関等での接種費用約32億5,000万円で、ほかに接種券等の発送やコールセンターの設置等の事業を行うということであります。
接種対象者は16歳以上の市民(約60万人)で、国の定めた優先順位に従い、4月以降に高齢者から接種を実施する予定であります。医療機関(かかりつけ医)による接種を中心とし、それに加え、市の集団接種会場を設置する方針で検討を行っております。また、高齢者入所施設については、医師が出向いて接種を行う予定であります。
市民の皆さまには、ワクチン接種に関する正しい知識が得られるよう、有効性、安全性について、広報紙「市民のひろばおかやま」やホームページを通じ、きめ細かな情報提供を行ってまいりたいと思います。
なお、コールセンターを3月1日から開設するということをこの前の会見で申し上げました。3月1日の開設日の状況についてですが、問い合せは43件であります。主な内容は、接種場所はどこか、また住所地以外での接種のこと、接種スケジュールなどについての相談があったそうであります。もし、それについて詳しいことが必要であれば、担当が来ておりますので、後で聞いていただければと思います。
その他の対策としては、保健所及びPCR検査の体制整備や、入院医療費の公費負担、児童福祉施設や学校等における感染防止対策などを引き続き実施します。あわせて、スマートフォン決済ポイント還元事業など、これまでに実施した事業の執行見込みを踏まえ、予算の過不足調整を行うということであります。
新型コロナの影響による既存予算の減額は10ページをご覧いただきたいと思います。
コロナの影響による既存予算の減額として、おかやまマラソンなどのイベントや事業の中止や縮小などにより、全体として17億5,000万円、一般財源で約13億円の減額を行い、必要な新型コロナ対策に活用運用いたします。
また、同じくその下の、令和2年度新型コロナ対策予算と財源を見ていただきたいと思います。これまでの補正予算は、今年度で6回になりました。予算総額はここに出ていますように933億円、そのうち市の負担額は121億円であります。121億円のうち臨時交付金が76億円となっております。差し引いた結果、市の一般財源として45億円を支出しているということになっております。
この中でも、特に効果が高かったものとしては、大きく影響を受けた地域経済活動の下支えとして実施した、中小企業20万円、小規模事業者10万円の事業継続支援金、また消費喚起対策として8月、12月、1月に実施したスマートフォン決済ポイント還元事業が挙げられます。これらは、どちらも多くの市民や事業者に利用していただいたものであります。なお、今後も感染状況を注視しながら、国の第3次補正で示されているコロナ臨時交付金、さらに財政調整基金の取り崩しなど、あらゆる財源を駆使しながら、感染状況に応じた地域経済支援や消費喚起策について、国の経済対策も踏まえ、引き続き効果的、機動的に対応していきたいと思います。
次に、資料8ページをご覧いただきたいと思います。
ウイルスの下の(2)でありますけれども、防災・減災、国土強靱化の推進であります。
防災・減災、国土強靱化に係る事業として、国の内示等に基づく道路整備事業、学校施設の長寿命化事業、浦安排水区雨水幹線整備事業など、一般会計と事業会計合わせて40億円を計上いたします。
最後に、基金残高の説明をしたいと思います。基金残高は資料4ページです。
我々のこれからの財源の余裕といいますか、それを示す最も分かりやすいものとして、この基金があると思います。令和2年度末の基金は、3基金の合計というところで見ていただければ分かりますが、380億円の見込みであります。前年度末の残高376億円から4億円増加しております。当初予算編成時や、5月補正時のコロナ対策などで大幅に取り崩して対応したものの、決算剰余金や歳出不用額などによって再度積み戻した結果、昨年と同程度の残高を維持することができたと思います。
先ほども申し上げましたけども、交付金とか基金などの財源を活用しながら、必要な対策をこれからも的確に打っていきたいと思っております。
私からの説明は以上です。
○記者
新型コロナのワクチン接種について伺います。
現時点でどういったスケジュールで体制整備を行っていく、どこまで固まっているかというのを含めて、それと今回40億円以上のワクチン接種整備の予算案が出ますけれども、改めてこのワクチンの狙いというか、受け止めを教えていただけたら。
○市長
今日、報道で、3月23日頃に接種券が送付されるということを朝のテレビで見させていただきましたが、朝、担当に確認したところ、まだその日にちなどは、こちらに話は来てないようであります。したがって、我々で承知しているのは、3月下旬に接種券の発送予定ということであります。そして、国から、4月26日から全市町村にワクチンが発送予定であるという連絡が来ております。その前に4月5日の週、12日の週、4月19日の週、県に一定量が配送されるということでありますが、県にて分配の仕方について検討中と伺っております。
以上が、我々がつかんでいるスケジュールでありますが、年末年始に新規の感染者が、毎日相当数出ましたけれども、ようやくこの頃落ち着いてまいりました。しかしながら、第4波があるとかというようなことをおっしゃる人もいますし、変異株が出てきているということも指摘される人もいて、岡山でも変異株のウイルスが発生したということも事実であります。そういう面で、これから社会活動、経済活動との両立を図っていくためには、やはりワクチンというのは必要なのではないかと。ぜひ、円滑に市民の皆さんに接種していただきたいと思っております。したがって、このスケジュールに沿ってスピーディーに接種できるように、我々としては万全の体制を講じていきたいと思います。
○記者
先ほどの質問に関連して恐縮なんですけれども、先日、代表質問等で医療機関が300ほど手を挙げてもらっているとか、商業施設等交渉中だというお話がありました。その辺りの準備状況というのは現在いかがでしょうか。
○市長
我々としては、やはりまずはかかりつけ医を基本としながらやっていかなければならないと思っています。そうなると、かかりつけ医、今までの病歴というか、カルテも持っているわけでしょうし、非常にスムーズに行くのではないかと。ただ、それだけでは当然ながら万全ではないので、集団の接種会場、複数の商業施設等調整をしているところであります。そして、高齢者施設の人にわざわざ来ていただくというのは非常に大変でもありますし、物理的にどうかという問題もありますから、我々としては高齢者施設に赴いていく、こういったことも考慮に入れて、今、体制を整備しているところであります。
○記者
ありがとうございます。もう一点だけ、それに関連しまして、今日なんですけれども、県内、市町村をまたいでの接種もやっていくのではないかというような報道が出ておりました。その辺り、岡山市としての準備状況や、ご所見でいかがでしょうか。
○市長
特に岡山市というのは、近隣の市町村から通学、そして通勤で来られているという人は多いだろうと思います。そういう面では、こちらにかかりつけ医を持っておられるという人も多いのではないでしょうか。それから、何かの用事で岡山に来るということも多いと思います。したがって、かかりつけ医の問題、集団の接種場所、接種会場そういったところも、岡山市のほうが便利だという人は多いのではないかと思います。我々としてはそういった人に対応できるように、今、調整を行っているところであります。
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