保育園・認定こども園等の入園状況と待機児童数
岡山芸術創造劇場ハレノワのプレオープン 記念式典・記念公演、アート作品の披露
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今日、まずは子育て関係、保育の関係であります。実は、私が市長就任して以来、この待機児童対策っていうのは最も力を入れたものの一つでありました。ちなみに、広報(広聴)課長もこの直前は保育の問題にタッチしていただいていたわけでありますが、過去の経緯をよくご存じの方はくどいかもしれませんが、少し説明をさせていただきたいと思います。
(モニターを指差しながら)ここは平成26年でありますけれども、実はこの平成26年は待機児童ゼロであります。それ以前もずっとゼロだったんです。でも、市民の皆さん方から、「うちの子どもが保育園に入れない、孫が保育園に入れない」、そういう声が満ち満ちていました。
私自身、実態がまだよく分かっていなかったときでありますが、ある企業の方のちょうど部下の方でしたけども、この中心街に本社を持つ企業の方でありましたが、その部下の方にお子さんが生まれたと、女性の方だったんですけども。牟佐に定数が空いているからそこに行ってくれと言われて、毎日毎日牟佐までお子さんを連れていくのは難しいと。「市長、こういった子も待機児童に入らないんですか?」って言われたのが私自身の大きなきっかけでありました。一体、本当に保育の岡山の実態ってどうなっているんだろうということで、最初の1~2年は手探りで模索をしていったわけであります。
実は、平成28年のとき、待機児童729っていう数字が出ていると思いますが、このときに大きな改革をいたしました。実は、我々のところは第3希望まで保護者の皆さん方から希望を取っていたわけでありますが、第3希望までに入れないお子さんを待機児童としようじゃないかということで決断した数字がこの729であります。
実は、政令市各市を調べてみると、第5希望、第7希望、第10希望とか、いろいろな希望数を多く取っている政令市が多かったんですけれども、我々としては第3希望までしか保護者の皆さん方に希望を聞いてないということもありまして、第3希望までで我々としてはそれで入れない方を待機児童として整理していこうということを決め、729という数字になったわけであります。あわせて、その年も多くの保育園、認可保育園等々を作ってまいりました。しかしながら、翌年はもっと多い849という数字になったわけであります。
これは、お子さんたちを保育園に預けるのは岡山では難しいんじゃないか?っていうのが、口コミで広がっていたんだと思います。潜在需要っていいますか、それが顕在化していった。だから、たしか729と同じぐらいの定員増を図ったつもりだったんですけれども、より多くの数が出てまいりました。この待機児童の数っていうのが、子育てに熱心な都市なのかどうかっていう指標として報道陣の皆さん方が多く取り上げていた中で、729、849っていうのは日本でワースト2という数字になり、ご批判もいただいたんですけれども、私としてはご批判はご批判として、ただお子さんのためにはそういった指標でやっていくしかないではないかということを考え、それからの整備に取り組んでまいりました。
この整備をしている過程で一番大きな問題になったのは保育士の不足であります。したがって、保育士について様々な処遇改善等々をやりながら、それ以降対策を講じてきて849、551、353、259、31、そして昨年が8という数字になったわけであります。昨年で8という数字は、やむを得ない事情の方は待機児童に入れるということになっていますので、障害のある方なんかもおられて、対策としては我々講じてはいかなければならないものの、ほぼ量的な待機児童っていうのは解消したんじゃないか、ということをここの場で申し上げました。
そして、令和5年、今年、今日の発表ですが、待機児童は1人ということになりました。後で事情を申し上げますけれども、そういう面では待機児童解消の状態っていうのは継続しているということであります。もちろん少子化等様々な問題が今この保育にもかかわってまいりますので、その対策っていうのをこれから講じていかなきゃならない、そんな状況にあるということをまずは申し上げたいと思います。
(モニターを指差して)2番目を出してください。あとは、皆さん方の資料なども見ながらお話ししますけれども、入園申し込みは初めて減少に転じました。入園児童数も初めて微減となっております。
待機児童の整理でありますけれども、先ほど申し上げましたように、岡山市では第3希望までの園に入れなかった方を待機児童とすることを基本としながら、やむを得ない個別事情がある場合は希望園の数に関わらず待機児童に含めております。今年度もそうした方がおられましたので待機児童といたしましたが、引き続き事情を丁寧にお聞きしながら入園可能な園をご提案しているところであります。
今後の保育のニーズはどうなるかということでありますが、今申し上げましたように、令和5年度の入園申込状況で初めて申込数が減少に転じました。今後どうなるか、出生数の減少が今、顕著であります。そういう面では減っていくのかもしれませんが、コロナも大分解消してまいりました。コロナによる出生数の減っていうこともよく言われております。それが解消すると出生数がどういうふうに響いていくのか、そこはまだ分からないと思いますが、大きな面で言うと今の人口減少の状況っていうのは多分続いていくだろうと思います。
しかしながら、申込率は就業率の向上が見込まれているため、増加要因となってまいります。その掛け合わせで実際上の申込数が決まってくるわけですけれども、当面っていいますか数年間は今の数、1万8,800人程度ということでありますが、これで推移していくのではないかというように思っております。将来的には減少することが考えられますが、そんな状況です。
今、申込数が全体として減少する中でも幾つかの捉えておかなければならない要素があります。ひとつが、1歳児の申し込みが増えております。1歳は前年比94人増ということになっております。したがって、育休明け、1年間の育児休暇を得た後、どんどん働こうという人たちが前年に比べて増えている、こんな現象になっております。
それから、もうひとつの問題、これは岡山の構造全体の問題にもなってくるんですけれども、地域によってアンバランスが生じているんです。子育て世代の流入が多い地域、例えば御南中学校の校区とか、そういうのは非常に申込数が多くなっています。しかしながら、やっぱり周辺部等々では相当数が減ってきている、こういうアンバランスにどう対応していくかっていうのがひとつございます。
全体の受け皿から見ていくと、公立、私立合わせて195ある認可園のうち、利用者が利用定員の8割に達していない施設は27園ありました。195分の27、13.8%になっています。このような状況を踏まえると、幾つかの対策が必要になってまいります。令和6年度、来年度でありますけれども、この提供区域内の需給バランスを見ながら、入園者数が利用定員に達していない施設を中心に定員を減少させる必要が出てまいります。
その際なんですけれども、岡山市の場合、市立の園が政令市比較でも多いんです。したがって、我々としては私立の園に迷惑をかけないように公立園の定員を減少させていこうというように思っております。また、申込数の多いエリアは、1歳児を中心に定員増を行っていかなければならないということになっております。今、今日も担当課長が来ておりますけれども、新たな定員、それぞれの園において定員をどうするかということは今作業中であります。10月の下旬に認可保育所、認定こども園の具体的に定員を定め、募集をしていきますが、その際にどういう定員にしていくのかということを発表させていただきたいと思っております。
それから、今後の子育て環境でありますが、令和5年度中には子育て世帯を対象に今後の利用希望また子育てについての要望等についてのアンケートを実施し、就学前教育、保育施設、放課後児童クラブ及び地域の子育て支援事業の需給計画である次期支援事業計画、令和7年から11年度でありますが、それらに反映させていこうと思っております。
そして、昨年も申し上げたんですけども、個別事情がある児童、これはどちらかというと障害のある方でありますが、そういった方も入園しやすい保育環境になるよう公立園で障害児等の受け入れを進めたいと思います。重度の障害児については、令和4年度から6年度までの3年間で10人程度の受け入れを予定しております。令和4年度に3人、令和5年度にも3人を新たに受け入れました。中程度の障害児を受け入れる障害児拠点園を令和6年に新設する予定であります。また、園での医療行為を必要とする医療的ケア児については、令和5年度から公立園での受け入れを開始したところであります。
なお昨年から、というかもう少し前から議論になっていますが、待機児童が大分解消してくる中で、今度は小学校での放課後児童クラブっていいますか、小学校でお子さんを学校が終わった後預かる、お父さん、お母さんが仕事をしていればなかなかすぐに学校が終わって面倒見るっていうわけにいかないということで、放課後児童クラブの必要性、そしてなかなかキャパが追いつかないという問題があります。今、教育長にもお願いして教育委員会の最大のサポートをやってもらうようには指示をしているところでありますが、施設整備を進めていかなければならないと思っております。
放課後児童クラブの実態は、この待機児童よりも1カ月遅れの数字になってまいりますんで、今のままいくと6月の下旬にお知らせをするということになっていくと思っております。
いずれにせよ、こういう人口が減少している中で夫婦とも仕事をするっていうのが当たり前の状況になっているわけであります。したがって、子どもの保育に関しても社会がそれを受け入れていく、それが本当に必要になっているというように認識をしております。この放課後児童クラブの数字が急によくなるとは思いませんけれども、私はできるだけ、同時期に対策が講じられるかどうかは分かりませんけれども、放課後児童クラブの数字が出て、どんどん希望者が多くなっていますから、なかなか追いつかない状況ではあると思いますけれども、先ほど見ていただいた待機児童の数字と同じように、それを解消すべく懸命に努力をしていきたいと思います。
次に、ハレノワであります。(岡山)芸術創造劇場ハレノワは、6月4日日曜にプレオープンいたします。記念式典と記念公演を実施いたします。記念式典は14時から中劇場で行い、劇場整備に関わられた方々への感謝状の贈呈や寄附をいただいた、どんちょうの披露などを行います。式典後の15時30分からは公募の市民も招待して、記念公演「ハレノワ賛歌」を大劇場で上演いたします。全体の構成、演出は北村成美さんで、平井優子さんや花柳大日翠さんといった岡山にゆかりのあるアーティストやハレノワダンサーズ、地元商店街等々の方々も出演し、プレオープンを祝うとともに、9月1日のグランドオープンに向けた機運を一層高めるよう盛り上げていきたいと思います。
また、記念式典の前に午前11時からハレノワに設置するアート作品の披露を行うことにしております。作品選定のコーディネーターをしていただいた秋元雄史氏からアート作品の全体説明や作家紹介を行い、その後、須藤玲子氏、平子雄一氏、桑田卓郎氏の3作家がそれぞれの作品設置場所で作家本人による作品紹介を行います。報道陣の皆さん方、ぜひ6月4日はハレノワにお越しいただければと思います。
それから、5月17日に報道の皆さんにお知らせ済みでありますが、明日24日は9月1日ハレノワ開館100日前になります。9時30分から市役所本庁舎に開館をPRする懸垂幕と横断幕を掲出いたします。
最後に、6月21日から26日までの6日間、ハレノワオープンハウスとして誰でも見られる自由見学会を実施いたします。事前申し込みは不要でございます。ぜひ見に来ていただければと思います。
案件は以上ですが、備中高松城址資料館のオープンについて少しお話をしたいと思います。
同じく6月4日ですが、備中高松城址資料館がリニューアルオープンいたします。備中高松城址は、1582年、天正10年、本能寺の変の直前に秀吉によって水攻めをされた城として有名なものであります。城主、清水宗治公でありますけれども、毛利家への忠誠を貫き、最終的に秀吉側と交渉して自らの命と引き換えに領民、また家臣の命を救ったということであります。そういう面で、清水家そのものは今でも代々この清水宗治を供養されています。ずっと家として残っておると。そんな立派な城主として慕われているわけでありますが、一方でこの資料館、行かれた方はいらっしゃいます。もし行かれた方がいたら手を挙げていただけます? 誰もいない? これが実態であります。
ちなみに、千足古墳ができる前の令和4年度の造山古墳のビジターセンター、1年間でコロナ禍とはいえ1万9,000人入りました。それに対して、この高松城址は1万1,000人しか入っていません。単純に360で割ると1日30人。今、造山古墳って、このゴールデンウイークにすごい人が来ていましたよね。行ったことない方に説明するのはすごく難しいんですけど、この高松城址の公園って立派ですよ。特に、これからハスの花なんかが咲いて、立派な公園があるんですが、なかなか皆さん行かれない。その原因って多分幾つかあるんだろうと思うんですが、1つは建物が古く、暗いことによって、入館がしにくい、そういったことがあるんではないかということ。
そして展示内容は、入ったことない方に、これ本当に説明しづらいんですけど、マンネリ化しちゃっていると。全体の模型図なんていうのは、歴史が好きな人っていうのは、どこに誰が陣を張っているのかなんていうのは面白いんですけれどもね。しかしながら、若干古くさくなっている面もあって、皆さん行かないと。実は、この打合せをしているときに、8人で打合わせをしたんですが、私以外誰も行ってない。下を向いた広報広聴課長も行ってないんですよ。あれから行った?
○広報広聴課長
まだです。
○市長
行ってないのね。それで、一つの観光資源、歴史資源であることは間違いないと思うんですけれども、取りあえず我々としては、室内を明るくする、大きなガラス窓を持つ建物とトイレを建て替えました。また、岡山城のリニューアルではありませんけれども、同じく磯田道史さん、岡北中学、(岡山)大安寺高校出身の磯田道史さんによる解説動画など、また人物に着目したパネルを作製するなど、展示にも工夫を凝らしたところであります。
また、高松城址公園に来ていただくための取組として、デスティネーションキャンペーンのアフターキャンペーンにおける無料バスの巡回、オーグメンテッド・リアリティ(AR)、初めて聞きましたけど、拡張現実を活用して、楽しく歴史を学べるデジタルコンテンツ施策なども検討しており、入館者の方々がまた訪れてみたいと感じていただけるよう、展示内容も定期的に変えていくという予定であります。
オーグメンテッド・リアリティ(AR)っていうのは、バーチャル・リアリティ(VR)じゃないそうなんですよ。バーチャル・リアリティっていうのは完全に仮想空間で、イメージでつくっていく。だけど、これは拡張現実って、当時の現実を、それを拡大していく、ちょっと違いがあるようなんですが、私はよく分かってないです。
あと2点、これはもうご報告になりますけれども、本日記者クラブには別途資料を提供している「岡山市民の日」について申し上げたいと思います。
郷土・岡山への理解と関心を深め、愛着と誇りを育み、魅力あるまちづくりを進めていくきっかけとして、6月1日を「岡山市民の日」と定めております。様々な関連行事を予定しており、本年度は特に岡山市の魅力を川柳にする第6回目となる「愛ラブおかやま川柳」に新たに市長賞などを設けたところであります。また、新たな試みとして、6月1日に岡山城天守閣の入場無料を実施し、入場者先着1,000名に岡山城のイメージカラーである金と黒のオリジナルパッケージの大手まんぢゅうも配布いたします。これらの取組を通じて、岡山市民の日を広く知っていただき、市への愛着と誇りを深めていただきたいと思います。余談ですけど、この市民の日の広報連絡資料をお持ちの方はいます?
○広報広聴課長
記者クラブには置いています。
○市長
ああ、そうか、そうか。見ていると、一般の部で見たことのあるような名前が結構あるんですよ。松田久さんとかね。今のは商工会議所会頭。それからうちの竹中君、副市長が応募してくれている。余計でございました。
最後、ブルガリアのプロヴディフの市長さんをはじめとする訪問団23名が、5月29日から6月4日まで岡山市を訪問されることになっております。昨年度、姉妹都市縁組50周年を記念してプロヴディフ市からブルガリアの英雄で詩人でもあるフリスト・ボテフの石像を寄贈いただいたところでありますが、そのときは大使だけが来られて、コロナもあって(市長らの)来日がかなわなかったんですけれども、今回は訪問団を受け入れられることになりました。
ちなみに、プロヴディフ市ってあまりご存じない方がおられるんじゃないかと思いますけど、ブルガリアのソフィアに続く第二の都市なんですが、非常にきれいな都市であります。ローマに続く道とか、私一回行かせていただきまして、あの周辺に行ったのは初めてだったんですけど、非常に感慨を持ったところであります。そのときも知りませんでしたけど、フリスト・ボテフっていうのは、ブルガリア人の誰に聞いても分かるというような英雄のようでございますが、その像の前での式典を行ったり、また歓迎夕食会は後楽園の鶴鳴館を予定しております。駐日ブルガリア大使も来られるということであります。さらに交流を進めてまいりたいと思います。私からは以上です。
○記者
待機児童の関係でお伺いします。市長は、ずっと肝煎りで進めてこられた政策で、今回はお一人だけという計上の仕方になったと思うんですけど、この人に個別事情があるということで、実質ゼロと言ってもいいんじゃないかなというふうな理解になると思うんですが、市長はこれまでずっと政策を強く進められてきて、ようやく目標を達成するという、ほぼ達成という状況になったことについて、これまでを振り返っての思いを一言いただけたらなと。
○市長
思いを一言で言うってすごく難しいですよね。だから、先ほど言ったように729とか、また翌年800を超えるっていうときに、「岡山市は子育て施策、何をやっていたのか」というご批判は多く受けました。そういう中で、正直に全てをさらけ出して、今の実態を市民の方に認識をしてもらい、また議員の方にも認識をしてもらい、そういう中で何が必要かということをやったわけであります。
もちろん、先ほど言ったように整備は行いました。行う過程でやはりハードだけ作ればいいということではないということがよく分かり、保育士さんはいない、どうするかっていうような話をし、我々は処遇改善に努めました。処遇改善をやると、これは他の市町村にも影響しちゃうんですね。岡山市がここまで上げると、ほかのところに影響しちゃう。「やめてくれ」とまではっきりは私には言いませんでしたけど、そういう市町村長さんとのやり取りもありました。
それからコンシェルジュの充実っていうのを多くやったんですね。どうやって、希望しても単純に第3希望まで行ける・行けないだけじゃなくて、もし第3希望まで行けなくても、通勤の途上にこういう保育園がありますよってどうですかとか、そういうことを丁寧に説明するコンシェルジュさん、何人ぐらいいたっけ?(担当課に確認)
○担当課
10人です。
○市長
10人の方が活躍しておられます。私も一番激しいときに見に行きました。本当に常に電話をしたり、応対をしている、そんな状況を見させてもらった。そういう中で、だんだんと解消していき、そして出生数の際立つ低下っていうのもあったと思います。それで、現在の状況になった。ある面、この保育所の整備に関わるものっていうのは終わったという安堵感があります。
しかしながら、施設的な整備、障害のある方の整備については、これは多分、対応っていう言い方がいいかどうか分かりませんが、そういう方に寄り添いながら作っていくということで対応できると思うんですけれども。あと、小学校、特に低学年です、低学年の方が預けられないということになると、全く当初の議論と同じで、ご両親は働けないという状況になるので、放課後児童クラブの整備、そういった展開はもう緊急だろうというように思っております。
政府のように異次元の少子化対策とまでは言えませんけれども、そういった子育て施策、そして保育所の整備、保育士の問題等々が終わって初めて子どもの医療費にも大きく手を打つことができたわけであります。まだ課題はありますけれども、大きな峠は超えたかなというような認識でございます。よろしいでしょうか。一言にはなりませんでしたけど。
○記者
もしお伺いできれば、待機児童のお一人っていうのは、どういう状況の方なのかっていうのは、もう少し詳しくお聞きできますか。
○市長
はい。あまり個人名が出てくるような形にならないように説明したいと思いますが、障害がある方で、第1希望しか書かれてないんですよ。保護者の方が車の運転ができないということで、ここしか行けないという話になっています。今、コンシェルジュさんが具体の対応をしているんですが、具体の対応とは何かというと、障害の程度はそれほど重くない。したがって、第1希望以外でも、また車を利用しなくても、自らの車を利用しなくても行ける園があるのではないかということを模索して、保護者の方と相談をしている、そんな状況だということであります。
○記者
待機児童問題の解消に伴って、かねてからの保育士不足っていうところも解消しつつあるというふうに、処遇の改善であったりだとかというところで改善しつつあると思うんですが、今現在保育士不足につき、受け入れる児童をどうしても断るみたいな事例は、今はもうないというふうな?
○市長
はい、それは聞いていません。
○記者
2点ほどちょっとお尋ねしたくて、まず1点目で、申し込みが初めて減少に転じたということで、市長のご見識としては、これがこれから減っていくかどうかは別にしても、今ピークを迎えているというふうなご認識なのかというのをちょっとお尋ねしたいんですけれども。
○市長
正確な数字は言いませんけれども、先ほど言ったように、申込率は増えているんですが、出生数が大幅に減ったことで、全体として減ったと。特に1歳児は増えているけども、それ以外は減っている、こんなイメージを持っていただければと思うんですが。
この出生数がこれからどうなるかというところであります。この出生数の大幅減っていうのが、やはり新型コロナウイルスの影響であるという分析をしている方もおられますし、これから令和5年度がどういう状況になるのかはっきりとは分からない。ただ、申込率自身は毎年増えているんですね。今が56%ぐらいだっけ。だよね、たしか。昨年が幾らだっけ?(担当課に確認)
○担当課
今年が57.6で、昨年が56%。
○市長
失礼。令和4年のほうが56%で、令和5年が57.6%。やっぱり1.6(%)増えているんですね。そういったところから見ると、これずっと増え続けている。ちなみに、平成25(年)は38%だったんですよ。もう毎年増えているんで、これは多分増えていく。出生数がある程度で、それほど落ちていかなければ、申込数はもうちょっと増えるかもしれないが、今の感じ、ここにプロがいますけれども、分析すると、当面は今の数字を維持するということで対応していくことがいいんではないかというようなことであります。
○記者
もう一点、質問をお願いしたいんですけど、放課後児童クラブの関係なんですけれども、教育委員会と協力しながら対応を考えていかれるということなんですけども、恐らく需要が増えているのは、学校の児童数が多いところがやはり中心に増えていると思うんですけれども、そこの分っていうのは、結構敷地とかって教室がいっぱいいっぱいに学校自体が使っているところが多いんじゃないかなと思いまして、そこの施設の確保というのは具体にどういうふうに進めていかれるかっていうふうにお考えがありますでしょうか。
○市長
おっしゃるとおりですね。そういう分析をして、来月またやりたいと思いますけれども、原則はやっぱり学校内ですが、でも例えば西小学校なんて学校の中にもうスペースないとかって言っていますから、そういったところは、やっぱり外に求めていかざるを得ないということで、これはケース・バイ・ケースによって対応が大きく変わってくるんじゃないかなというように思います。
ただ、何といっても、これは教育委員会側と一緒になってやっていくという姿勢が必要だろうと思っておりますので、今、三宅教育長は完全にそのつもりになっていただいていますんで、6月にどこまで分析をして、ここでお話できるか、この1カ月やらせていただきたいと思います。
○記者
先ほど、地域によってアンバランスが生じているというふうな話で、市長もお話をされていたと思うんですけれども、それで来年度、定員数の調整っていうのを図るっていうふうなお話で、今現状として定員数の調整というのが、どのぐらいの規模感でお考えなのかっていうのをお聞かせいただけますでしょうか。
○市長
はい。先ほど言いましたように、利用者が利用定員の8割に達していない施設っていうのは27園、13.8%なんですね。9割(に達していない施設)で見ていくと、65園、33.3%ということになるんです。8割まで落ちていくと、これは多分誤差ではないだろうと思うんですね。そうやっていくと、そういう27園の周辺を中心として調整を取っていかなきゃならないというところまでは今日の段階で言えるんですが、それが全体としてどのくらいの規模に、具体になっていくのかは、当てはめていかなきゃならないので、まだ用意はできておりません。先ほど言ったように、10月の下旬に募集をやりますから、それまでにはお話をして、この場でもご披露したいと思います。
○記者
ハレノワのプレオープンについてなんですけれども、いよいよ来週末に迫ってきました。市民の皆さんもいよいよ入れるということで期待も高まっていると思うんですけれども、改めて市長の期待をよろしくお願いします。
○市長
ああ、いよいよ。日本語として正しいかどうかは分かりませんけど、本格的にわくわくしてきましたね。
皆さん、市民会館にもノスタルジアみたいなものをどうも感じている様子が伺え、昨日ですが、市民会館のパネルを見させてもらいました。結婚式をやったんだとか、自分は何歳のときにここで演奏したんだって、そういう思いがあって、これが皆さん、今新しい劇場のほうへ向かっている、新しく市民ダンサーの話もありますけど、多くの人たちが劇場で、自分たちのパフォーマンスを披露しようということも出てきてます。
9月1日のオペラ「メデア」の売行きもいいようですよ。そんなことが、いろいろなのが相まって、いよいよ岡山に新しい文化の時代が到来するのかなというように思って、わくわくしているところであります。
○記者
もう一点なんですけれども、表町商店街の方々に聞くと、街がどんどん変わってくるんじゃないか、人の流れもどんどん変わってくるんじゃないかっていう期待もあったんですけれども、波及効果について、市長はどう思われていますか。
○市長
波及効果は大きいんじゃないでしょうか。事実、商店街の店の入れ替えっていいますかね、それも相当数行われていますし、かつマンションも相当数建てられていますよね。だから、街が変化しつつある。これは一朝一夕にいく話ではないと思いますけれども、この数年間でここまで来た。これが、劇場が出来上がれば、さらに波及効果が具体に見えてくるだろうと思います。岡山駅周辺というのが一つの拠点であることは間違いありませんが、表町商店街の大きな一つのコアになって、岡山の街を活性化させていくだろうと思っています。
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