リニューアルした「ハレまち通り」の事業効果を公表します
洛陽市(中国)へ公式訪問団を派遣します
ロンアン省(ベトナム)へ公式訪問団を派遣します
岡山市区づくり推進事業補助を拡充します
添付ファイル
それでは、今日は定例の会見ということでやらさせていただきます。幾つか案件がございますので、ご説明させていただきます。
まず、リニューアルいたしましたハレまち通りの事業効果であります。令和3年度末に再整備が終わったハレまち通りについて、現時点における事業効果を検証し、結果を取りまとめました。当初は、渋滞が発生するんではないか、また再整備の必要がそもそもあるのかといった懸念も聞かれておりますが、現在は沿道事業者また歩行者からも非常に好評であるというように聞いております。
まだ、完成から間もないタイミングではありますが、再整備による事業効果を把握していくことが今後のまちづくりに取り組む上で大切であると考え、必要なデータを調査いたしました。モニター画面をご覧いただきたいと思います。
まずは、休日の歩行通行量であります。整備前に比べまして1.4倍の通行量ということになっております。また、沿道には27店舗が新規出店をいたしました。皆さん方も行かれた方は多いんではないかと思いますが、飲食は9店舗、カフェは5店舗、飲食だけで合わせると14店舗ということになっております。そして、以前懸念が多く聞かれた市民の反応でありますけれども、約8割が再整備に肯定的な回答をされております。ちなみに、どちらとも言えないっていうのを合わせると98%という高率の回答になっているところであります。
全体として言えば、市の中心部では車中心の世界から人優先の歩いて楽しいまちづくりということに対して理解が深まったということになると思います。
次に、新たなスライドを見ていただけますか。自動車交通への影響であります。先ほど申し上げましたように、1車線化の工事をするときには渋滞が非常に増えるんではないかという懸念があったところであります。これに対しまして、令和5年11月14日、整備後でありますが、整備前の平均が4,291台に対して3,771台ということで、交通量そのものは0.9倍になっております。そして、(モニターを示しながら)これが平日です。休日に関して言うと、ほぼ同じ1.0倍ということになっております。
ちなみに再整備後の道路交通容量というものがございます。これは、1日当たり約5,000台ということになっております。したがいまして、休日の3,750台、平日の3,770台、これは交通容量的にも十分その枠の中に収まっているということであります。
皆さん方もそこを通っていただいて、そうはいっても市役所筋から右折をするときに若干そこで混んでいるんじゃないかということを気にされている方がおられると思います。私もそこがどうなのかっていう話を申し上げたっていうか、中でも議論したんですけれども、実は右折をするっていうのがハレまち通りの交通容量っていいますか、ハレまち通りが渋滞しているから入れないというわけではなくて、市役所筋の右折に係る交通に少し問題があると。警察とも少し話をしてみました。警察もこの点については非常に問題意識を持っておられて、若干右折の信号の長さを調整していただいたりしております。この点については、我々としても警察とも連携を取りながら右折がスムーズにできるようにこれからも要請をしていきたいというように思っております。
ちなみに土地の価格、地価でございますけれども、先月発表された令和6年地価公示を見ても、市中心部の地価はかなり上昇しております。ハレまち通り沿いの地価は、一番底だった平成25年の地価と比べると約1.7倍になっております。地価は地域の活力を測るバロメーターの一つであります。ハレまち通りの再整備をはじめとした市中心部で動いている様々なプロジェクトによる効果が大きいと思います。
整備後の課題といたしましては、歩道空間を活用したオープンカフェ等の取組例がまだ少なく、再整備した道路空間を十分に活用し切れていないことや、自転車利用者と通行車両との距離が近く、危険と感じる場面などがあったとのことであります。今回の検証結果は、あくまで現時点における短期的な事業効果であり、中・長期的な視点でハレまち通りの車や人の流れ、沿道店舗の状況等を検証しながら官民連携して、にぎわい創出のための施策を継続し、まちなか全体を活性化させていきたいと思っております。
皆さんご承知のように、まちづくりっていうのは一朝一夕にはできません。1車線化ができてもう3年近くなっているわけであります。徐々に徐々に物事が動いているということであります。例えば、そのほかにもハレノワができて表町の様子も少し変わってきているところであります。それらの変化を捉えて、我々として打てる手は打っていくということを考えていきたいと思います。ハレノワでいくと、表町の商店街自身も明るくなったと皆さん方が歩いてみて思われるんじゃないかと思います。そういった一つ一つ地元の人たちとも話をしながら、よりいいまちにしていきたいと思います。
次に、洛陽、ロンアン省への訪問でございます。まず、洛陽市への訪問団についてお知らせをいたします。
洛陽市人民政府から、洛陽市民の一大祭典である第41回中国洛陽牡丹文化祭りへの参加について招聘をいただきました。私が公務のため訪問がかなわないということで、林副市長を団長として4月16日から19日の日程で岡山市公式訪問団を派遣いたします。洛陽市では、洛陽市人民政府の副市長表敬訪問などの公式行事に参加するとともに、昨年岡山市を訪れた洛陽外国語学校を視察し、生徒たちとの交流を行う予定であります。公式訪問団の派遣は、令和元年度以降5年ぶりとなります。再開した訪問団派遣を通して、友好交流都市との交流をさらに深めていきたいと思います。
続いて、ベトナム、ロンアン省への派遣であります。4月25日から28日の日程で公式訪問団を派遣いたします。こちらは私が団長として参加をいたします。昨年12月5日に岡山市とロンアン省が署名した相互協力に関する共同声明を踏まえ、ロンアン省より招聘状を頂きました。現地で省政府と協力交流会議を行うなど、今後の交流について協議を行う予定であります。私がロンアン省を訪れるのは今回が初めてであります。現地の様子を拝見し、具体的にどのようなことができるかしっかり協議をしていきたいと思います。
次に、区づくり推進事業の補助限度額アップでございます。地域のまちづくりを推進する「区づくり推進事業」でございますけれども、令和6年度の事業からの補助について見直しを行いました。ここでお知らせをいたします。
コロナ禍で停滞していた各地域の事業がコロナが5類に移行した後は戻りつつあるものの、コロナ禍前ほどには回復している状況になっていないと感じるところであります。また、イベントを安全に行うための警備員の増員や昨今の物価高により開催経費が増大し、地元の負担が増えているとのことから、議会からも補助の見直しについて要望、提言をいただいたこともあり、今年度から補助限度額の拡充等を行うことにいたしました。
具体的には、小学校区で行われるイベント等を対象とする「身近な交流部門」については10万円、2以上の小学校区で行われるイベント等を対象とする「広域交流部門」や地域の課題を解決する取組を対象とする「地域活動部門」についてはそれぞれ50万円を増額いたします。また、大雨警報などでイベント等を急遽中止せざるを得ない場合におけるキャンセル料を10万円を上限に新たに支援することといたしました。
今回の補助拡充等を行うことで、新たに地域活動がより活発になり、地域における身近な課題解決のための活動や地域資源を生かした特色あるまちづくりがさらに促進され、暮らしやすい地域づくりにつながるよう願っております。
次に、おかやまマラソン2024ランナー募集であります。ランナーの募集を4月10日から開始をしているということであります。今、マラソン大会が各地方でなかなか人が集まらないといったところもあり、岐路にあるというように伺っております。
おかげさまで、おかやまマラソンは人気を博しているので、これは実行委員会の皆さん方の努力、そして沿道での応援、ボランティアの活動、そういったことが評価されているものだと思います。これからも、より円滑に、ランナーに喜ばれるような大会にしていきたいと思います。
最後でありますが、戦国宇喜多家、宇喜多直家公、そして秀家公、そしてその奥様であるおふく、豪姫、我々としては岡山の建国の父、母という表現はないかもしれませんが、すばらしい方々だと思います。戦国を駆け抜けた英傑だというように思っております。
そういう意味で、私は大河ドラマの対象になるのはふさわしいということでお話をさせていただき、磯田道史さんなどと一緒に今運動をしているところでありますが、今回全市町村にこの大河ドラマの運動に関して参加いただけるようにお話をしたところであります。市長会、町村会の場で話をしたところ、全ての市町村が喜んで(「戦国 宇喜多家の大河ドラマ誘致を応援する自治体の会」へ)参加したいということでお話をいただきました。もちろん岡山市と、そして直家公の生まれた砥石城がある瀬戸内市は当初から(「戦国 宇喜多家を顕彰する会」の)メンバーに入っておりましたけれども、これで27市町村全員で戦国宇喜多家を大河ドラマにしようという運動に参加していただくことになりました。
今後は、メンバーである県内市町村は岡山市や顕彰する会の取組への応援、またイベント等への参加協力などを行っていく予定であります。皆さん方、構成メンバー表がお手元にあると思いますが、市町村だけでなくて山陽新聞社、そして小説家、歴史研究家にも新たに入っていただき、この顕彰する会をより盛り上げていきたいというように思っております。私からは以上です。
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