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令和6年7月11日市長記者会見

[2024年7月12日]

ID:62743

令和6年7月11日市長記者会見

  • ユネスコ創造都市ネットワーク年次総会への出席及びOECD(経済協力開発機構)等への訪問について

※配布資料はありません。

市長記者会見動画

ユネスコ創造都市ネットワーク年次総会への出席及びOECD(経済協力開発機構)等への訪問について

 はい。今日はお手元に資料はないと思います。とりあえず、まずは7月1日から5日にかけてポルトガルのブラガで開催されましたユネスコ創造都市ネットワーク年次総会に出席をしてきました。その模様をお伝えしたいと思います。

 これは、ブラガの大きな会議室でありますが、80か国以上650人が集まって会議をさせていただきました。(モニターを指し示しながら)この中、私はここにいるんですけれども、非常に熱気のある場でありました。

 市長フォーラムでは、この総会で採択された「ブラガマニフェスト」に私を含め、出席した全ての市長がサインをしております。ここに出ているとおりであります。このマニフェストは、国際的な目標であるSDGsの達成に対して、ネットワーク加盟都市が貢献することを目指す「共通のビジョン」をまとめたものであります。ここには、ブラガマニフェストと書いてあるんですけど。

 また、ブラガ市長、ユネスコの事務局長補のオットーネ氏、事務局次長のバックス氏とも直接話をすることができました。今後、市民の皆様方と一緒になった地域での取組、そしてネットワークを活用した国際的な連携を加速してほしいとのことでありました。

 私自身、これがスピーチを行っているときの様子でありますけれども、市長フォーラムでスピーチを行い、岡山市のプロモーションを行ったところであります。スピーチの後、岡山市が日本からの初めての文学分野の加盟都市となったということで、ドイツ、フランス、カナダ、サウジアラビアなどの都市から、ぜひ岡山と連携したいとのオファーをいただいたところであります。

 具体的に申し上げますと、ドイツのハイデルベルグからは、ハイデルベルグの日本語学科のある大学の大学生が交流の主体となって、岡山の学生や市民との交流を行いたいという要請がありました。ドイツのグリム童話「ブレーメンの音楽隊」と「桃太郎」とが童話として関連することから、絵本等を活用した子供、学校との交流などを進めたいとのことがありました。また、オーストラリアのメルボルンからは、アジア太平洋地域の文学創造都市との情報交換を行うオンラインミーティングを行い、今後の連携について協議していきたいと話があったところであります。

 私以外はフルで市の担当職員が参加しておりましたけれども、彼らから話を聞くと、様々な母国語を持つ参加者同士が英語を使いながらお互いを理解し合おうとする温かい雰囲気に感銘を受けたところであります。ネイティブではありませんので、そういう意味で逆に通じ合うっていうか、そういう感じを受けました。また、参加者が岡山市に対して関心を持っており、多くの連携の申し出があったことに驚いたところであります。

 岡山市でも文学による心豊かなまちづくりを一緒に進めている民間団体等の関係者や作家の皆様などの文学関係者とともに、創造都市ネットワークを活用した国際的な交流や活動を活発にしていきたいと思います。今後、岡山市での文学分野での国際会議の開催、またオファーをいただいた海外のネットワーク都市との連携など、具体的な取組につなげていきたいと思います。国際会議については、東アジア、太平洋を中心として行い、図書館関係者や大学関係者などにも参加を呼びかけたいと思っております。

 次に、私は市長フォーラムが終わりまして、フランスのパリに向かいました。OECD本部のチャンピオンメイヤーズ事務局を訪問したところであります。ちなみに、OECDの事務のトップはオーストラリアの人間でありますけれども、次長が4人います。その次長のうち1人が日本人でありまして、武内良樹さんであります。たまたまではありますけれども、この武内さんはこれですね。皆さんはよくテレビでも新聞でも出ていますけども、今回勇退した神田さんっていう財務官がいますけど、その何代か前の財務官であります。私も一緒に内閣で働いていたということもあって、旧交を温めることもできました。

 会談では、私から包摂的成長のための取組として、市民の皆様と進めるESD、SDGsの推進と持続可能な公共交通ネットワークの2つの事業を紹介いたしました。武内氏からは、持続可能な公共交通はOECDの研究の優先事項の一つであると、またSDGsを支援するための高等教育機関と都市、地域の新しい連携プロジェクトなどの紹介があったところであります。

 また、チャンピオンメイヤーズ事務局からのインタビュー、(モニターを指し示しながら)これですね。インタビューを受けましたが、この中で幾つかの質問事項がございました。この点について、抱負とか岡山市のSDGsの取組などが中心であったわけですけれども、インタビュー動画はOECDからアップされると話を聞いておりますけれども、その際は皆さん方にもご覧いただければと思います。

 今回のOECD訪問では、岡山市の政策を国際的にPRし、市のプレゼンスの向上につながる機会となりました。そのほか、在フランス日本国の大使館を訪問して、下川眞樹太特命全権大使に挨拶をするとともに、CLAIR(クレア)、自治体国際化協会のパリの所長である椋田さんともお話をしたところであります。

 以上でありますけれども、全体として私の感想を言わせていただければ、ユネスコの文学創造都市に加盟して本当によかったなっていうように思いました。なぜなら、私自身の話から少し入っていきたいと思いますが、霞ヶ関にいたときは、私自身は海外との関係は経済の関係が中心であったわけです。経済での交渉というと、どうしても政治が付きまといます。そういう面で、本当にフランクにはなかなかできないところがある。特に国っていう制約が大きかったような気がします。

 岡山市に来て、姉妹都市の関係で非常にフレンドリーに対応させていただき、彼らからも温かい心をいただいたところでありますが、そういう面では2国間、2都市間の話になっていくというわけであります。非常に狭いと言えば狭い。あと、ESDで多くの活動をさせてもらっていますけれども、ESD自身は非常に広い、なかなか焦点が絞りにくいと。

 そういう面では、今回のユネスコの会議自身、非常に多くの国から参加し、制約があまりない、フランクな話ができるという面で、非常に有意義だったなというように思いました。先ほど、具体的にハイデルベルグだとかブレーメン等々の話をさせていただきましたが、それ以外も、例えば私個人としてみれば、レバノンの方、イラクの方、サウジ(アラビア)の方、そういった方と話すことによって、今までの人生観とは少し違ったものを感じることもでき、それが政治抜きに話ができ、文学という世界でお互いが結ばれていく、そしてお互いがカルチャーショックを受けていく、変化が出てくる、こういったことはすばらしいことだなというように思いました。

 今、担当のほうにも話をしているのは、これをこの市の中でとどめちゃいけないと。多くの、文学ネットワークですから、文学の関係者と一緒になって共有していく、これが重要だろうと。だから、今申し上げましたけれども、東アジアを中心として、岡山で国際会議ができないかという議論を今しております。そういったときには、岡山ゆかりの作家であるとか、また文学の関連で仕事をされている方、一緒になって対応できればというように思っております。

 今日は、案件が非常に少なくて恐縮でありますけれども、以上で話を終わらせていただきます。

質疑応答

○記者
 負担金問題についてお伺いします。先月の28日に伊原木知事とのトップ会談があったと聞いております。どういう内容だったのか、どういう感じだったのか所感をお伺いしたいのと、あと今後はどうなっていくのかお話しいただければと思います。

○市長
 まずは、我々としてずっと会談をお願いをしてきたこともあり、会談ができたこと自体は私は有意義だったと思っております。かつ、我々としてもお話をしたいことは少し申し上げたところであります。ただ、進展っていう面では、その会議では、なかったのかなというように思っています。

 会談の内容で、今話をしたと申し上げましたけど、私としては知事側、そして県側に対して「約束は守っていただきたい」と、また「法律は守っていただきたい」と、こういった点についてお話をさせていただきました。特に約束という点では、以前お互いが合意をしたもの、約束をしたものっていうのが守られていないんではないんですか?と申し上げたところであります。

 これは少し前の話になりますが、4年度の負担金に関して、4年度はお払いしますと、しかしながら5年度以降はお互いの協議の結論に基づいて支払うというように約束をしたわけであります。しかしながら、協議の結論が出ていないのに、彼らのほうから支払うようにという通知書が来る等々のことになったということで、私は(約束が)守られていないんではないですかと申し上げました。

 それについては、ここは個別の議論をする場ではないということで終わっておりますので、次回あれば、お話をお伺いしたい、また今ペーパーでも知事さんに対してお伺いをしているところですから、そこでご回答をいただくっていうのもあるとは思っております。

 今後の問題ですが、今自身は何も決まっておりませんけれども、負担金に関して言えば、今、市議会と県議会の間で議論が動き出しました。ただ、これは当然ながら当局として協議を続けていかなければならない事項でもあります。我々としても、県に対して協議を続けたい旨は申し上げているところであります。それぞれの首長の会談を含めてでありますけれども、協議は続けさせていただきたいというように思っております。

○記者
 ごめんなさい。続きで、トップ会談をもう一回やりたいっていう意向はあおりなんですか、進展がないけれども、もう一回それをお願いするのか、もう事務方で協議をこの後続けていくのか、待ちに待ったトップ会談がなかなか実のある内容じゃなかったっていうことで、とても残念なんじゃないかなと思うんですけれども、もう一回それを、急だったこともあるようですけれども、もう一回仕切り直してやるみたいなことはないんでしょうか。希望はないんでしょうか。

○市長
 トップ会談、今言ったように首長の会談もお願いしたいという気持ちはあります。ただ、当然ながら、お互いの、これは協議の中で決まってくることでありますから、我々としてその前にやらなければならない協議があるのであれば、事務方の協議も当然続けていきたいと思いますが、首長会談自身は、私自身はこれからもできればというように思っています。

○記者
 次回、まだこれからだと思うんですけれども、トップ会談があるとすれば、どのように調整されて、いつ頃というようにお考えでしょうか。

○市長
 そうですね・・・。この沈黙が意味するところをお分かりいただければと思うんですけれども、ここ数年ずっと会談を申し入れておりました。今回、急に会おうという話でお会いはしたんですけれども、その次の予定自身は決めているわけではありません。ただ、今、質問にお答えしたように、我々としては負担金について市議会、県議会に任せるというのではなく、我々当局間で議論し、着地を見つけていく、この努力を欠かしてはならないと思っております。

 そういう意味で、私としては当然トップ会談を行いたいとは思いますけれども、それをこれからどういう協議の仕方でやっていくのかというのは、もう少し事務方の協議も含めて対応は検討していきたいと思っております。この数年間、ずっとこの負担金の問題とアリーナの問題、そのほかも幾つかありましたけれども、トップ同士での話っていうのは必要だというようには思っておりました。今もそれは変わっているわけではありません。よろしいでしょうか。

○記者
 先ほどの非公式の会談について、知事の発言の中で市長が第一声から残念ですとか、失礼という言葉があったという発言をされていたんですが、それについて少し市長のほうからの受け止めといいますか、その発言についてどのようにされたものなのか教えていただけないでしょうか。

○市長
 私が申し上げたのは、この数年間ずっと我々は一つ一つの課題に対してお話しできないかっていうことを申し上げたところであります。28日の会談の前、26日に県のほうからお話があり、28日の一定の時刻に会おうということがありました。日時、場所、そして議題が未来のことについて、みたいなそういう議題があって、やりましょうということだったんですね。本来こういう、ある面、信頼関係が相当崩れているっていうところは私も認めざるを得ないところはあるんですが、それを回復していくために、こういう会談というのはあるんじゃないかなというように思っております。

 となると、通常会うときは、一体いつ会いましょうか、どういったところで会いましょうか、そして議題はどうしましょうか、ということをお互いが虚心坦懐にお話をして積み上げていくものだろうというように思っております。そういう面で、今回の県からの話っていうのは、少し信頼関係というのを回復する、そういうやり方ではないんじゃないでしょうかというように申し上げたところであります。

○記者
 分かりました。ありがとうございます。あともう一点確認をしたかったんですが、知事の発言の中で、1年前の備前県民局管内のトップミーティングにおいて「会いましょう」というような提案があって、その後の懇親会で「県側の謝罪が前提として必要だ」、というお話が市からあったということだったんですけども、市としては謝罪を県側には会う前提として求めていたんでしょうか。

○市長
 私、謝罪ということは一言も申し上げておりません。対談の中でも知事からそういうお話があったんで、私は一度も謝罪を求めたことはありません。それよりも、例えば、今、お互いの約束を守っているかどうか、法律なんかは、そのときに申し上げたのは、県と市の関係について全てオープンな場所でおっしゃったことについて、もし間違えたということならば、訂正をしていただければという話は申し上げました。謝罪という言葉は一度も使っておりません。

○記者
 その中で、市として、会う前提として謝罪が必要だというような認識を示されたということもないということで。

○市長
 はい。それは、私は当然ありませんし、副市長、担当からもそういったことを言ったという報告はありません。まず、謝罪は、私はここでも言うように必要はないと思います。我々自治体同士にとって何が重要なのかということであれば、お互いが話をして、一つの合意点を見いだしていく、それが重要なので、合意ができればその合意を守っていく、っていうことなんじゃないかなというように思います。

 それからあとは、法律は、一つは法律制度そのもの、っていう、誰が見ても分かるそういう制度があるわけであります。もう一つは、今度は法律の解釈っていう話がある。最初のこの法律を見れば分かるっていうところは、そこは見ていただきたい。解釈は、確かに若干幅があるところはあります。そこをお互いが議論をして、論点を整理して、どこで、それは着地をしていくのかっていうのは基本的には両者の間でやるべきものだと思うんですが、それが本当にうまくいかなかったときには、また皆さん方にもご判断いただいたり、市民県民の皆さん方に見ていただくっていうのも一つだろうというように思っております。

 そういう面で、お互いが、話し合う、これはいろんなレベルがあると思います。先ほどの首長会談っていうのも一つのツールだし、それ以外もあると思うので、あらゆる手を使って、自治体間は仲よく、仲よくっていうのが表現がいいかどうか分かりませんが、市民県民のために我々はやっているわけで、私も市民であり、県民でもあります。そういう面では、市と県が一緒になって幸福感の達成のために動いていくっていうのが必要なんじゃないかなというように思います。

○記者
 これまでの質問と若干かぶるところがあるかもしれませんけれども、これから県とのこれらの協議を求めてきましたけども、この間の協議は「非公式」でということだったと思うんですけども、今後公式で会談をする、協議をする、これからの課題解決に結びつけていくにあたって、協議や会談を実現するために必要な課題、取り組んでいくべきことは何だと思うかというところをちょっとお聞きしたいと思います。

○市長
 それもまた難しい質問なんですけどね。非公式っていうのが、今回やりました。そこで言った・言わないの議論になるっていうのはあんまりよくないかなっていうふうには私自身は今思っておりますけれども、ただ、これもお互いの合意なんですよね。今回は、彼らのほうから非公開でやりたいという話があり、我々としてはまずは会ってお話をということで、それらは条件としてのんだわけでありますけれども、これからのスタイルっていうのはどうすりゃいいか、よく考えないといけないなというように思います。

 ただ今回は、私、最初の質問に「意義があった」っていうように申し上げました。これは何かっていうと、数年来、会えてなかったことを、会ったという意味では、私は大きな進歩だろうというように思います。だから、この前の会が悪かったとかなんとかっていうんではなくて、次に向けて、信頼関係が完全に回復するっていうことにはなっていませんけれども、回復するように動いていく。そのために、事前の前さばきっていうんですか、調整をやっていくっていうのが重要だなというように思っております。

○記者
 向こうが数年来会えてなかったのを、県のほうが会おうと言ってきたということなんですけども、端から見ていると、両議会に促されて仕方なく会って、この場を設定したっていうふうな印象しか受けなくて、県のほうになぜこのタイミングで会おうと思ったか、っていうそのモチベーションは何だったのかっていうのがいまいち見えないんですけども、何かこれまでと違った発言なり、前向きな姿勢なりっていうのを県のほうからは市長は感じられましたか。

○市長
 先ほど、最初にお答えしましたけど、今、お互いが持っている様々な課題の中で、私は早く調整していかなきゃならないのは負担金の問題だろうと思うんですけれども、ここで個別の話はしないということで終わってしまったっていうのは非常に残念だと思っています。

 したがって、県側の意図は、なぜそのときに会うということになったのかっていう意図は、負担金の解消というのも、課題の解消というところに焦点があったということではないだろうというように思っておりますが、ただ、今回は聞いていません、意図を。意図を聞くっていうのは多分、議題整理から入らないと、お互いどんな中身で話をするか、別に言えば、何のために会うかっていうことになってくると思うんですが、そこは調整しておりません。我々としても、今までずっと会ってなかったものを会うということで、一歩前進じゃないかということで動いたということであり、おっしゃっているような議論っていうのは、時々外部の方からも伺ったりはしますけれども、もうそこは詮索せずに会いましょうということでやらせていただいたと。答えになっておりませんけれども、申し訳ありません。

○記者
 もう一点だけお願いします。負担金問題についてはそういったことがあったということなんですけど、アリーナについては何かその場でお話はありましたでしょうか。

○市長
 アリーナはありません、ほとんど。皆無だったかどうかっていうのは、私もヨーロッパ疲れが、なんて冗談ですけど。記憶にはほとんど残っておりません。アリーナ問題よりもそういう負担金の問題などのほうが中心だったいうことであります。

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