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令和6年8月13日市長記者会見

[2024年8月16日]

ID:63520

令和6年8月13日市長記者会見

  • 岡山市放課後児童クラブの待機児童について

令和6年8月13日市長記者会見資料

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市長記者会見動画

南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に関する対応と、市民の皆さんへのお願いについて

 皆さん、おはようございます。今日は、放課後児童クラブの関係についてお話し申し上げたいと思いますが、その案に入る前に1つだけ南海トラフに関する対応と市民の皆様へのお願いについてお話を申し上げたいと思います。

 岡山市では現在、令和6年8月8日19時15分に発表されました南海トラフ地震臨時情報を受け、災害対策本部を設置しております。8月8日から今日の朝まで、本部、そして各区役所、24時間常駐をしておりました。今日の夜からは、各区役所は常駐を解除いたしますけれども、本部のほうでは常に常駐をさせていただくということであります。

 市民の皆さん方には、気象庁そして政府の方針、岡山市からの情報に注意していただきながらも、過度な心配をするのではなく、落ち着いて過ごしていただきたいと思います。その上で、家具の固定や避難場所、避難経路の確認、家族との連絡手段を決めておくなど、日頃からの備えをお願いしたいと思います。

岡山市放課後児童クラブの待機児童について

 次に、今日の議題であります放課後児童クラブの待機児童について申し上げます。

 まずは、ご覧いただきたいと思いますが、(モニターを示しながら)これを見て、棒グラフは受け皿の推移であります。相当数増やしてきたことが分かると思います。ちなみに、令和5年から令和6年にかけて9,410から9,904ということで、494名の受け皿の増を図りました。しかしながら、待機児童は、令和5年の193から236に増えております。低学年につきましては26名から3名と、ほぼ解消をしたということであります。その原因等について、これからお話を申し上げます。

 まずは、想定を上回る申請があったということが最大の要因であります。次の資料をご覧いただきたいと思いますが、申請者は、前年比に比べて594人増えてきたということであります。したがって、待機児童も43人増の236人になったということであります。申請者は、我々としては3.6%増、1万50人の予測をしていたんですけれども、実際は1万295人、6.1%増となり、2.5ポイント上振れいたしました。先ほど申し上げましたように、494名受け皿を増やしましたけれども、ニーズ増に追いつかなかった。特に増えたのが1年生、277名増と4年生、217名増ということであります。

 なぜ、じゃあ1年生が伸びたのか。これは、保育環境の整備が整って待機児童がゼロになったっていう話は申し上げたと思います。そういう要素とともに、保育を利用する保護者の正規雇用化が進んでいるということも分かっております。ちなみに、5歳児の母親の正規雇用は、令和1年の数字が1,688人、それに対して令和5年が1,929人ということであります。令和4年の正規雇用率が51%、それに対して令和5年の正規雇用率は52.9%ということで、正規雇用化が進んでいるということであります。

 それから、児童クラブの市立化の完了やクラブの施設整備などによって、4年生になっても児童クラブを利用したいというニーズか顕在化している。低学年のときに児童クラブを利用したと、それが整備をしてくれたんだと、じゃあ4年になっても児童クラブを継続して利用しようと、そういった方が増えているということであります。ちなみに数字を申し上げますと、令和5年から令和6年の比較ですが、施設建設等により定員を増加したクラブの申請率の伸びが5.8%になっています。上記以外のクラブ、施設建設をしなかったクラブは3.7%増と、3.7ポイント増に比べて2ポイント以上の増になっているということであります。

 次に、じゃあこれからどういうふうに我々は予測をしていくかという新たなニーズ予測と待機児童解消の目標について申し上げたいと思います。

 今年度中に需要を見込む次期事業計画――令和7年から11年までのものでありますが――を作成する予定であります。アンケートを基に新たなニーズの予測を行いました。新たなニーズ予測では、これまでの予測を上回るニーズの高まりが見込まれます。今後の方針として、子どもの安全、そして利便性を考え、学校敷地内に施設がある市立、運営委員会の児童クラブを中心に受け皿を確保していこうと思っています。そういうことで、6学区については新たな施設整備が必要、かつできるという判断をしておりまして、やっていきたいと思います。また、市立、運営委員会の児童クラブのみでは受け皿不足が見込まれる学区については、民間事業者の活用を進め、受け皿を拡大したいと思います。

 そして、先ほど言いましたように、6学区新たに施設整備をするということになりますと、当然時間がかかってきます。設計と工事に約2年間の期間を要するということもありまして、整備完了後、児童の受け入れができる令和9年度を新たな目標に設定し、待機児童ゼロを目指して取り組んでいきたいと思います。目標とする令和9年度までの3年間で約2,500人分の受け皿確保が必要となります。施設整備で約1,000人、タイムシェア等で約400人、加えて即戦力となる民間事業者の活用により約1,100人分の受け皿確保を進めていきたいと思います。

 具体的な取組であります。先ほど言いましたように、3分類がございます。まず、施設整備を推進するということでありますが、保育のときは我々が何と言ったかというと、「民間の保育所でできる限りやっていただけるように段取りをしている」というふうに申し上げております。しかしながら、この学童、放課後児童クラブに関して言えば、子どもたちは授業が終わるまでは学校にいる。したがって、その学校でその後も過ごしてもらったほうが安全である。また、子どもたちにとっても利便性は高いということで、施設整備をまずできるものはやっていかなきゃいかんだろうということでありまして、それがここ(モニターを示しながら)であります。専用施設の建設、今まで予定ではこういう予定になっておりましたが、新たな施設整備としてこの6地区をやらせてもらおうということであります。そして、先ほど言ったようにタイムシェア、これは美術室だとか技術室だとか理科の実験室だとか、そういったところをできるだけお借りして放課後の子どもたちのクラブに充てるということであります。

 それで、ただ施設整備で対応できないものも相当数出てきております。したがって、民間事業者支援を拡充していこうということを今考えております。令和6年度の新規事業として、設置促進事業費補助、具体的に造ってくれたらこれだけの助成を出しますよっていうのを3カ所、用意をさせていただきました。それに加えて、新たな強化策を今考えようとしております。先ほど言ったように、設置促進事業費補助の対象件数を拡大していく。3カ所を24カ所まで広げていく。そして、これは今言ったように、具体的な建設事業の助成ということになっているわけですが、これを質的にも少し拡充していくということで、当初なかなか経営が順調にいかない可能性もありますので、新規建設の運営安定化補助の創設をしていこうということを考えております。

 そして、従来から申し上げていた支援員、施設整備をしても支援員が集まらないと具体的には動けないということもありまして、今までの取組があると、それをさらに確保策を強化していこうということにいたしました。具体的にこの設置促進事業費補助の拡充、そして経営が安定するまでの補助の創設、こういうことを考えていかなければならないと思っておりますが、これは早急にやる必要があるということで、9月の補正予算で対応しようというように思っております。具体的な9月補正の内容については、今庁舎内で議論はしております。まだ数字自身は完全に固まりませんので、それは9月の補正予算の具体的に記者発表させていただくときに申し上げたいと思います。

 全体として言えば、我々が今までのニーズの把握をして、令和7年度にその目標に対して整備をしていけば待機児童ゼロが達成できるんではないかというように思っておりました。しかしながら、ニーズが思った以上に拡大している。これは全国的な傾向でもあります。そういう面で今回、令和7年から令和9年に目標を変えざるを得なかったというのは残念ではありますが、どちらにしても子どもたちの育つ環境というものは社会全体で整備をしていく、守っていく、こういったことは重要だと思っておりますんで、岡山市内の保護者の皆さん方の動き、ニーズ、そういうのを的確に我々としても調査しながら、把握しながら、目標に向かって全力で進んでいきたいというように思っております。
 
 ちなみに、全国的にも昨年に比べて待機児童は1割以上増えていると、こんな状況になっております。我々としても、特に岡山市の場合は子育て環境の整備が全国的に比べて若干遅れたということもあるんじゃないかと思うんです。それを急激にこなしていって、そちらは達成できたんだけど、それなりにそれが放課後児童クラブ、学童のほうに影響するっていうのは分かってはいて対応は取ってはいたんだけど、思った以上にニーズが増えている、こういう現象があり、それに向けて今の施設整備、そして民間事業者への支援をやっていきながら待機児童ゼロを達成していきたいなと思っております。

パリオリンピックにおける岡山市ゆかりの選手の活躍について

 次に、最後、議題ではありませんけれども、パリオリンピックにおける岡山市ゆかりの選手の活躍であります。
 
 パリオリンピックが日本時間8月12日未明に閉会いたしました。岡山市ゆかりの選手は、8人出場しておられます。どの選手も持てる力を尽くし、精いっぱい戦っていただいたと思います。その姿に多くの市民が元気や勇気をもらったんではないでしょうか。入賞された皆様方には、岡山市人見絹枝スポーツ顕彰の規定により、特別スポーツ栄誉賞を授与したいと考えています。

 ただし、その中でも体操競技で52年ぶりに金メダル3冠を獲得した岡慎之助の活躍はひときわ輝かしいものであり、歴史的な偉業とも言えると思います。したがって、この岡選手に関して言えば、従来の枠を超え、市民の誇りとして市全体でたたえられるべきものと考えております。岡山市として、これまでにない賞の授与や、またパレードの実施などについて、関係者また本人の意見も聞きながらこれから考えていきたいと思っております。私からは以上です。

質疑応答

○記者
 待機児童問題についてお伺いします。まずは、この専用施設の整備を令和6年から順次されてきたというこういうような要因もあるかとは思うんですけれども、一方で昨年8月の市長会見で令和7年度の解決を目指すというところを1年で2年先送りするということになったんですけども、昨年時点での見込みでありますとか、目標設定というものが適切であったのかどうか、市長のご認識をお伺いしたいというところと、もう一点が2年先送りするということで、これまで令和7年度までには我々のお子さんを預けられると思っていた保護者の方も多いかと思うんですけれども、2年先送りするということを保護者の皆さんに対して市長がどう思われているのか、この2点についてお願いいたします。

○市長
 まず、昨年の見込みっていうのは、当然今までの伸びとか、そういったことを勘案しながらやったもので、決して間違えてたものとは言えないと思います。しかしながら、思った以上にニーズが伸びてしまったと。先ほど、1年生、4年生について申し上げましたけれども、想定を上回る勢いで伸びていったということは事実であり、それは我々としても受け止めていかなければならないということであります。

 この問題って保育所と少し違いがあって、先ほど言ったように保育所っていうのは認可保育所、民間の認可保育所、こども園、それから認可外でも一定のスタッフを抱えていただくような一定の基準に合うものを我々は登録をしていただいて、そこにも入っていただくというようなことで、企業主導型の保育所もありまして、いろいろな中で整備ができていったということで、急激な対応も可能ではあったということなんですね。

 しかしながら、こちら(放課後児童クラブ)のほうは、やはり今申し上げたように、子どもたちはその小学校で授業を受けているということから見ると、できるだけその小学校にいていただくっていうのは安全面等々の面から見てもいいんじゃないかなというように思っております。それは全く変わっているわけではないんですけど。したがって、6カ所新たに整備できるところはやっていこうと。ただ、現実的に学校での整備だけでは追いつかない。それが、今までの3カ所が21カ所増やして24カ所、民間の方にもお願いをしてやっていかなければならないなというようになっている次第であります。

 それから…、資料1のほうを出してくれる(事務方に指示)? ちなみに、低学年の待機児童に関しては、令和6年で「3」という数字になりました。低学年っていうのは、家にずっといるっていうわけにもいかないということもあって、そこは我々としても最大限の配慮をしながらやらせていただいたというところであります。4年、5年、6年も、文科省(後刻、こども家庭庁と修正)のほうは待機児童という考えに含めるべきだということもありますし、我々としても保護者の皆さん方が望んでおられるんであれば対応していく必要があるだろうということでやらせていただいているところであります。そのニーズが、それによって数字が増えたということは現実のとおりであります。

 保護者の皆さんに対してっていうのは、数が増えたということもないわけではありませんが、私は一人一人の保護者の皆さん方が預けて働きたいというその思いを、我々としてきちっと予定どおり(対応)できなかったということに関して言うと、それは本当に残念な気持ち、申し訳ない気持ちもあるところであります。全力をもってそれをカバーすべく、これから数年間かけてこの問題を解決するようにやっていきたいというように思っております。

○記者
 今さっき市長さんからお話があったものの確認なんですけれども、待機児童の学年別の統計を見ますと、1年生とか2年生の申請者数が主に待機がゼロで、例えば5年生が申請者数が減っているのに待機が出ているということは、低学年を優先的に受け入れたというふうに、そういうふうに理解すればよろしいんでしょうか。

○市長
 我々としては、低学年のほうが保護者にとって見ればより切実な要求であるということと承知をしております。低学年の方を待機児童にはしないようにという配慮をしてやっているというところであります。

○記者
 それと、新たな強化策のところで、新たな施設整備ということで6カ所追加、その専用施設の建設と改修と書いていますが、建設と改修は6つあるところの、どれが建設でどれが改修なのか教えていただければ。

○市長
 それはじゃあ、担当から。

○岡山っ子育成局
 岡山っ子育成局です。上側の3つが建設、下側については改修を今のところ検討しているものです。まだ最終ではございません。

○記者
 民間事業者支援の拡充というところについて質問なんですけども、まず民間事業者が何をするのかということなんですけども、施設自体も設置をして、社員も自分のところで雇って運営するという……。

○市長
 そういうことです。

○記者
 分かりました。ありがとうございます。

○市長
 民間特有の、いわゆる学校のクラブとは若干違う運営をされる方もいると思います。そこは、例えば英語を学んでもらうとか、そういうこともあるんだろうと。塾とまではいかないまでもそれに近いような、そういう独特の形態を考えられるところもあると思いますんで、全く同じということを民間事業者に要求しているわけではありません。

○記者
 新たなニーズとか解消の目標を立てたということでは、今年度中に事業計画、令和7年から11年のものを作成する予定ということですが、この事業計画はいつぐらいをめどに考えてらっしゃるのかということと、その事業計画はどんなことを盛り込んでいかれるのかなっていうところも、お願いします。

○市長
 じゃあ、そこについては担当から。

○岡山っ子育成局
 事業計画自体は7年からのものなので、(本)年度末までの策定を検討しております。その中については、必要な地区ですとか量ですとか、そのようなものを盛り込んでいく予定でございます。以上です。

○記者
 令和6年度の数字を見ると、資料3の数字を見ると、定員が9,856となってて……。

○市長
 どこですか?

○記者
 資料3の令和6年度の数字を見ると、定員が9,856人になっていて、実際の在籍者数は9,904人となっているんですが、差があるじゃないですか。定員より多くの児童が在籍していると思うんですけど、運営上問題がないかっていうこととか、あとは実際に各クラブの定員が全て埋まった状態でさらにそのプラスアルファで児童が待機しているのか、それとも定員に達していないクラブがありながら一部のクラブでは過剰な人数が入っているのか、そこら辺のムラだったり、運営上の問題があるのかどうかお伺いします。

○岡山っ子育成局
 おっしゃるとおり、定員自体は9,856なんですが、人員ですとか支援員、入っているお子さんと支援員の数が許される範囲、あと面積基準で許される範囲で定員を超える受け入れをしていたり、あと急遽タイムシェアを活用したりっていうので多く入っている場合もございます。あと、小学校区ごとというのが基本になりますので、もちろん空いているところもあれば多く入っているところもあります。

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