パリ五輪で活躍した岡慎之助選手への本市初の岡山市市民栄誉賞の授与について
中国・洛陽市人民政府訪問団の岡山市訪問について
添付ファイル
皆さん、おはようございます。それでは、11月12日の定例の会見を行いたいと思います。
今日は、案件が2つであります。1つは、パリオリンピックで活躍した岡慎之助選手の岡山市初の岡山市市民栄誉賞の授与についてであります。
まず、このたび岡山市で初となる岡山市市民栄誉賞を岡慎之助選手に授与することを決定しましたので、ご報告をいたします。皆さんご承知のように、パリオリンピックでの岡慎之助選手の活躍、体操競技で金メダル3つ、銅メダル1つはもちろんスポーツ分野で画期的なことではあるんですが、スポーツの分野だけにとどまらず広く市民に希望と誇りを与えるとともに、岡山市の名を高め、岡山市民へ大きな盛り上がりと感動をもたらしていただきました。したがって、今までの表彰制度では収まらないという意見もあり、そういった歴史的な偉業であるというように考えております。その偉業を市全体でたたえる必要があると考え、議会とも相談しながら市民栄誉賞を創設いたしました。
授与式では、表彰状、記念オブジェ及び副賞として米俵、地元産のお米「にこまる」1年分を贈る予定であります。記念オブジェは、岡山市内在住の芸術家である松村晃泰氏に岡山市特産の万成石を加工したトロフィーを制作していただいており、どのような作品に仕上がるのか私も楽しみにしております。
また、お手元の資料にあるように、授与式当日の午後には市内でパレードを実施することが決まったところであり、岡選手をはじめとした岡山ゆかりの選手に対し、できるだけ多くの方でお祝いをしていただければと思います。このたびの市民栄誉賞の創設を機に、岡山市が一層盛り上がり、岡選手に続き市全体でたたえるべき功績を残すような方が出てきてほしいと考えております。
2点目であります。洛陽市人民政府訪問団の岡山への来訪であります。11月25日月曜から11月26日火曜まで、中国・洛陽市から張玉杰(ちょう ぎょくけつ)副市長をはじめとする洛陽市人民政府訪問団が岡山市を訪問されることになっております。2019年以来、5年ぶりの来訪となります。
洛陽市では隋唐時代の町並みを再現するプロジェクトが進められており、その参考とするために来日し、まずは京都、奈良を訪問されます。あわせて、友好都市である岡山市との交流を深めるため、岡山に来られ、岡山城の管理方法や歴史、文化資源をいかしたまちづくりなどについて岡山市の関係部局と意見交換を行う予定であります。
今年の4月には、林副市長を団長として第41回中国洛陽牡丹文化祭りへの参加を行ったところ、8月には洛陽市からの中高生8名が国際サマーホームステイに参加し、岡山での生活を経験するとともに、市内の中高生との交流活動を楽しんでもらいました。今回の訪問団受入れを通して洛陽市との交流をさらに深めてまいりたいと思います。私からは以上です。
○記者
市民栄誉賞第1号ということなんですけども、改めて岡選手に授与されることへの思いと、あと細かいことなんですけど、お米は地元産1年分というのはどれぐらいの量なんでしょうか。
○市長
まずは、通常スポーツ選手であると、人見絹枝賞をお贈りをするということで、当初はそういう意見もありました。しかしながら、今回の岡選手の活躍っていうとその範疇にとどまらないんではないかという議論が出てまいりました。そのほかにも我々としては賞をお渡しするときには、文学であれば坪田譲治(文学)賞、それから様々な分野で活躍されている方には有功表彰等々があるんですが、どれにも少し当てはまらないということで、これだけ市民の皆さんが誇りを持てるようなこういう活躍をされた方には、今までとは少し違った表彰が必要なんではないかということを議論させていただきました。
まず、議会とは少し話はさせてもらったんですけれども、客観的に本当にこういう市民栄誉賞を設ける必要があるかどうか、経済界の方などにも相談し、より客観性を高めて考えたんですけれども、やはり皆さん方も新しい賞を設けることは適当ではないかという意見が多くあり、最終的に意思決定をさせていただくことになったところであります。ちょうどパレードのときに岡山に来られますんで、午前中も少し時間があるということでありますから、午前中に彼に市民栄誉賞をお渡しして、午後からパレードという流れになります。「にこまる」1年分については、どうぞ(担当課職員を指名)。
○担当課
通常1年分というときには、目安は1か月5kgということでお聞きしておりますが、岡選手はスポーツ選手ということもあるので、もう少し増やしてもいいのかなというところを最終調整をしているところです。すいません。
○市長
JAの方とも話をしましたけども、非常に友好的に「ぜひ出します」ということで話ができております。
○記者
今の市民栄誉賞に関連しまして、市民栄誉賞は市民の方が誇りを持てるような活躍をされた方というふうにもおっしゃいましたけれども、今後どのような方に、いろんな方が今後出てくるかと思うんですけれども、具体的にどういうような方、もしくは団体ということもあるかもしれませんけれども、この賞を贈呈するような方針でいらっしゃるんでしょうか。
○市長
それは具体的な基準、例えばオリンピックでメダルを取ったとか、そういった基準があると非常に分かりやすいことはその通りなんですけれども、文学の世界でも坪田譲治(文学)賞を超えるっていったら失礼なんですけど、坪田譲治(文学)賞はどちらかというと児童文学っていう形になってますから、それを超えるような、ないしはちょっとカテゴリーが違うような、そういった多くの賞があります。それらを踏まえて、一つ一つ、一人一人の業績を見て判断させていただきたいなと思っております。
一番、我々としてもこれからの運用で恣意的になってはいけないというように思っておりまして、そういう面から経済界の方、今回も複数の方にご相談してやったほうがいいんではないかというお話をいただいたんで授与させていただくことになりましたが、そういう面で客観的な基準はないわけでありますけれども、できるだけ恣意的にはならないようにやらせていただきたいと思っております。
○記者
今、文学ということで例えが出ましたけれども、これ特に分野は問わないというようなことでよろしいんでしょうか。
○市長
はい。医療の分野もそうですし、文化面も広くあります。政治の世界もないとは限らないと思いますし、様々な分野でこの人に賞を贈ること自体が市民にとってプラスになる、市民の誇りになる、こういった方について贈らせていただきたいと思っております。
○記者
先ほどの関連で、岡慎之助選手の市民栄誉賞なんですが、これまでですと人見絹枝賞(人見絹枝スポーツ顕彰)ということで、特にどこの点を評価されたのか、改めて市長のほうから教えていただいてもよろしいでしょうか。
○市長
やはりオリンピックでの活躍です。金メダルを3つ、たしか今年のパリオリンピックの金メダル総数が20じゃなかったですかね。そのうちの3つ、15%を岡選手が取っている。日本体操と言われているそういう中でも岡選手の活躍がなければ、体操競技も光らなかったところもあるでしょうし、日本全体のスポーツ界に大きな影響を与えたということを踏まえてのものと、それらが市民の皆さんに相当のわくわく感、そして誇りが持てるような行動だったと我々として認識させていただいたということであります。
○記者
もう一点、別件にはなるんですが、今回知事選で4期目の当選を伊原木知事が果たされまして、これまで市長と知事の間には都市公園事業における負担金ですとか、教育の面で一定の確執が見られているという状況であると思うんですが、今後市長としてはどのように知事と事業を進めていって、また議論をしていきたいというふうにお考えでしょうか。
○市長
まず、今「確執」とおっしゃりましたけれども、確執の定義にもよるんですが、私は別に、確かに話もずっとできてない、これは何とかしなければならないという問題意識は持っております。ただ、それを確執という2文字で表していいのかどうかは、少しまずはクエスチョンマークがあります。
この数年、全く議論ができていない状況であります。それ以前、毎年秋に対談を持っていたわけでありますけれども、そういう面から今年も持たせてもらおうということ、今年も、っていうかこの数年ないんですけれども、今年は昔に戻って対談をすべきではないかということで、この9月に、担当は政策局でありますけども政策局のほうから県庁側に対談を申し込んでおりました。
それに関しては返事がないまま来ているわけでありますが、実は先週の6日の日でありますが、読売新聞に知事のインタビュー記事が出ておりました。その記事を読んでみますと、負担金などについて我々が事実と思っていることとは随分違う表現がなされているので、少しそこは気になりました。そして、それ以前から皆さん方、各紙の報道、各テレビの報道を見ていると、「岡山市とは話をしたい」というようにおっしゃっているっていうこともあり、11月6日に、その当日に「話し合いをしましょう」ということを文書で知事宛てに送らせていただいたところであります。その際には、読売新聞のインタビューの負担金などの書きぶりが少し事実と違うんではないですかということも添えさせていただいております。
それから、実は今朝担当のほうから話を聞いたんですけれども、6日に文書を出してから2度ほど県庁と連絡は取ったということでありますけれども、まだ返事をいただいていないという状況であります。現在のところはそんな状況であり、今のご質問に関連して少し今文書の話を申し上げましたけども、必要があればその文書をお渡しすることはやぶさかではありませんので、よろしくお願いしたいと思います。
○記者
それを踏まえてなんですが、6日に話し合いをしようというふうに向こうにも送られたということですが、どういったことを話し合いたいということを市長からはお伝えしたんでしょうか。
○市長
まず、話し合いの議題については申し上げていません。岡山市と岡山県の間は、市民、県民のためにやらなければならない、解決をしなければならないことは多くあります。それらについて真摯に話をし、将来にとって市民、県民のプラスになる、そういったことを相談しながらやっていきたいというように思っております。この数年間、話ができてないっていうことについては、非常に私は残念に思います。
一度、ここの会見の場でも申し上げましたけれども、知事のほうから来るようにという話があり伺いましたけども、そこでも具体的な話はできないまま終わっているところであります。したがって、とにかくお互いの懸案事項、これについて話し合うっていうのはぜひやりたいなと思っております。
○記者
ありがとうございます。お互いの懸案事項、私の認識では都市公園負担金の問題ですとか、あと教育の方向性、また新アリーナについては市が単独で整備を進める方針だと思うんですけども、そういったスポーツ施設の在り方なども一つ懸案なのかと思われるんですが、その点について市長としては懸案事項というのはどういったことを考えているんですか。
○市長
今おっしゃった負担金の問題は、解決しないまま今の状態であると私は認識をしております。この点について一度も話ができないというのは本当に不幸なことではないかなと思っております。
教育については、以前何回かお話を1対1というよりは総合教育会議などでやらせていただいた、そこのところがまだ議論がそれ以上煮詰まってないところもありますんで、やらせてもらいたいなというように思っております。
アリーナについては、若干この前の読売さんのインタビューの記事では事実とは少し違うんではないかというところもありますけれども、ずっと待たせていただいて、6月には「参加しない」ということをもうおっしゃられたんで、我々としては今は経済界と一緒になってやっていく、こういうふうに思っております。しかしながら、この点について知事さんっていいますか県庁のほうから話をしたいということであれば、それは拒否するものは一切ありません。我々としては、どういう議題が県からあったとしても、それについては受け入れるつもりであります。よろしいでしょうか。
○記者
今の質問に関連して、11月6日に県のほうに話し合いを申し入れたということですけれども、その返事がないということですが、今後返事がない状況に対してどのような対応を取ろうとお考えでしょうか。
○市長
実は、今日会見もあるということで、昨日ですか、担当のほうから県庁側には「どうですか?」っていう話はしてるんですけど、我々としては返事を待つしかない。もちろん「どうなってますか?」っていうことをお聞きすることはあるかもしれませんけれども、お互いの意思が「やろう」ということで合致しない限りはなかなかできないんで、待つしかないかなと思ってます。ただ、選挙のときに、いろんな皆さん方の報道ベースの話ですけど、報道を見ていると、岡山市とは話し合いたいとおっしゃってるんで、私としては話し合いができるんではないかなというように思っております。
○記者
今後も返事を待つしかないという話でしたけれども、事務方ベースで働きかけは継続して続けていくという感じなんでしょうか。
○市長
そうですね。事務方ベースは非常にいい関係をつくっているというように私は思っておりますんで、腹蔵なく話ができるんではないかと。ここでその点を全て赤裸々にするのがいいかどうかっていうところはありますけれども、負担金にしても知事さんがいろいろと会見等で考えをおっしゃっていく、それであと、事務方で話をするっていっても、そこが知事がそれなりのことをおっしゃるとやはり事務方はそれに制約を受けてしまうということなんじゃないかなというように思っております。したがって、ご発言をされたことについて制度的にはどうなのか等々、私は話をしていきたいなというように思っております。
○記者
何度もすみません。知事選と日を同じくして衆議院議員総選挙も行われまして、結果は見てのとおりといいますか、自公は単独過半数割れの中、昨日石破総理が103代の首相に指名をされたというところでございますけども、こうした結果の受け止めみたいなところをお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。
○市長
よく報道ベースでいくと、自民党の政治と金の問題が響いているんではないかというような話を伺います。我々として何が一番重要かっていうと、今の政府の置かれた立場、特に外交もあります。非常にきな臭くなっているっていうところもあるんですが、内政として見たら、やはり東京に様々なものが集中し過ぎている。少子化もありますけれども、そういったいびつな国の状況を何とか解決をしていかなきゃならない。石破総理自身はそれを主眼の一つに置かれてます。我々は非常にそれを頼もしく思っているところであります。少数与党とはなっていますけれども、これは野党のほうも考え方は私は同じなんじゃないかなというように思います。したがって、地方にもっともっと目を向けていただきたいと思っております。
○記者
国政に関することで1点お聞きしたいんですけども、今いわゆる103万円の壁ですとか税制のことについて国のほうで議論されているんですけども、控除の額の引上げでいろいろと地方税に関する影響とかも言われているところなんですけども、この議論について市長はどのようにお受け止めでしょうか。
○市長
1つは103万円の壁、これがどれだけ経済を活性化し、かつ人の生活にプラスになっていくのかという議論とともに、税収減っていう議論、この2つが今せめぎ合っているということではあります。ただ、そういう中で忘れてはならないのは地方財源のことであります。地方財源の中でも、例えば政令市、そして一般市、特別区、こういうふうに見ていくと、政令市が圧倒的に1人当たりの基金残高は少ないし、1人当たりの起債総額は多いし、非常に逼迫している状況であります。地方の財源を確保するとともに、各市の均衡ある財源配分、税源配分をぜひお願いをしたいなというように思っております。ちなみに、明日自民党と総務省に私も行って、指定都市を代表してその議論をさせていただきたいと思ってます。
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