開催日:令和6年10月22日(火曜日)
開催場所:岡山学芸館高校国際ホール(東区西大寺上一丁目)
テーマ:若者から見た魅力的なまちづくりとこれからの岡山
主に市政の重点課題・施策について分野や業種、テーマを選定し、市民の皆さんや関係者の方々と市長が膝を交えて語り合う「市長と大盛トーク」。
今回は、岡山学芸館高校の生徒12名の方々と、「若者から見た魅力的なまちづくりとこれからの岡山」をテーマに意見交換を行いました。
みなさんこんにちは。岡山学芸館高校といえば、サッカー部が全国高校サッカー選手権大会で優勝しましたね。野球部も甲子園へ行ったり、吹奏楽部が金賞を受賞したりと、学業も頑張っておられるし、文武両道という感じがします。
みなさん方と今日は岡山のまちづくりの未来についてお話をさせていただきます。高校生の皆さんからは目から鱗が落ちるような話が聞けるので、我々のまちづくりの参考になるかなと思っています。思い切って自分たちの考えることを話していただければと思います。
(参加者)私たちは「高齢者、西大寺へ行くだ、岡山市東区のシルバータウン計画」を提案します。
吉幾三さんの「俺ら東京さ行ぐだ」という曲を知っていますか。私が住む山南学区は、この曲の歌詞とさほど変わらない状況です。車はほとんど通らないし、バスは私が高校生になるときに廃止になりました。山南学区には山南タクシー(デマンド型乗合タクシー)がありますが、西大寺の街なかの大きな病院などには直接行けないので、あまり使われていない状況です。
また、山南学区の福祉的問題として、高齢者の増加による介護問題、独居老人問題があります。特に老老介護や認認介護、孤独死などの増加が大きな問題になっています。また、免許返納により病院や買物に行けない高齢者が増えています。ほかにも少子化により、小中一貫校である山南学園ができました。
これらの課題を踏まえ、私たちが考えるこれからの山南学区について提案します。現状では若者の移住は困難だと考えました。そこで、高齢者のシルバータウン計画を提案します。高齢者専用のスポーツ施設をつくり、高齢者が健康で元気に生活できる地域づくりをすることで、健康寿命の向上を図ろうと考えました。また、今は東山までつながっているLRTを牛窓まで敷き、車の要らない社会形成を目指します。
(参加者)西大寺では昔鉄道が通っていたので、そこをLRTにし、西大寺、山南、牛窓をLRTでつなぐことで高齢者の交通の便の改善や観光客の増加につながると思います。
また、山南や牛窓は自然が豊かな環境なので、そこに高齢者専用の運動施設を建設することによって高齢者の健康増進が図られると思います。それによって高齢者の福祉的問題である老老介護や認認介護などの改善にもつながると思います。
(市長)まず、病院にも買物にも行けないのは、基本的な我々の生活そのものが成立しない状況だと思います。だから、それに対応するのは当然だと思いますね。
公共交通に関して言うと、過疎部分をどうするか。人があまり乗らないと、どうしてもコストデメリットの問題がある。一定の料金で運営するのが基本のシステムだから、それは過疎部分だったら賄えないですよね。公が助成をしていくのはあるけど、財源にも限りがある。都市部で得た利益を過疎部分のほうに回していくやり方を考えないといけない。これからは、公の税金でそのシステムを補強するという、大きな構造的な変換を考える必要があります。色々なことを考えて過疎の部分の交通を確保していかなければいけない。そこはLRTの話も同じで、LRTも東山を越えてやるとすると、そのデメリットを考えていく。LRTも今のままでいいとは思ってないんだけど、延伸する優先順位をどうするか。そういうことは岡山市内全体の人の必要性から考えていかないといけないかなと思います。
それから、高齢者の運動の問題。発表の中で運動施設の話をされたけど、それはみんながやっているようなサッカーやラグビーとはちょっと違ってくるんだよね。運動するのはそのとおりだけど、やはり歩くことが基本になる。それから、みんなこのゼミで議論するのは、友達同士でやり合うでしょ。そういうことも高齢者からすると生きがいみたいになる。生きがいをどのように持っているかとか、それから食生活もあるかもしれない。視点は我々と全く一緒なんですね。健康で長生きするためには何が高齢者の面から見ていいのかは、もうちょっと考えていかないといけないんじゃないかなと思います。
(参加者)私たちは、地域活性化ゼミの関西湾岸SDGsチャレンジというプロジェクトで、甲南大学の学生さんと共同で岡山市の交通弱者問題について調査しています。この問題を解決することで、SDGs4番の「質の高い教育をみんなに」、11番の「住み続けられるまちづくり」の達成につながると考えています。
私たちは、「岡山助け合い隊」という移動支援や病院の付添いを行う有償ボランティアの方に実情を聞いたり、市外に位置する牛窓バスの利用者を調査するなどのフィールドワークを行ったりと、実態調査を行いました。その結果、高齢者だけでなく若者も同じく交通弱者だということや、バス・JRともに増便することは厳しいこと、また市内から離れた地域では交通の便が悪いことが挙げられました。
これらのことから、誰もが利用しやすい公共交通機関を整えることが必要だと考えました。また、各学区にももちゃりの設置をすることで自転車配置転換の負担軽減や、バスが来るまでの退避スペースである休憩所の設置をすることで利便性が向上し、若者の定住へつながると思いました。
(参加者)また、高校生の公共交通機関についてのアンケートを行いました。このアンケートの対象者は、学芸館に通う生徒です。
1つ分かったことは、本校から離れている地域から来る生徒は、交通について満足していないということです。生徒から出た意見としては、公共交通機関で通う際に本数が少ない、時間どおりに行動ができないなどが挙げられました。
大学生の方とのミーティングで出た意見として、交通弱者問題が深刻化すると、市の中心が過密化になるので、市の中心に住む人も多大な影響を受けます。例えば災害が起きた際に、避難する場所がなくなるということです。
以上により、誰もが自由に移動することは保障されることが望ましいので、交通に対して不便に感じずに学校に行ける交通整備が必要と考えました。
(市長)シルバータウン計画と少し似ている話ですね。公共交通って私も本当に重要だと思っています。交通弱者の問題をどうするか。人口が希薄なところをどうしていくかは考えないといけない。これに関してスクールバスの話がある。スクールバスも、スクールバスだけの利用だとコストが問題になる。スクールバスと通常のバスと介護施設へ使うバスと、全部込み込みで一つにやってやるとより効率的になる話もある。我々はまだ、先ほど言ったような基幹部分、市の中心部の相当人が乗る路線とほかの枝線を分けることによって、交通弱者は何とかなる状況ではあるけど、一歩進むとそういうこともやらないといけない。だから、提案された内容っていうのは非常に的を得ている話だと思います。
(参加者)昨年度実施された第20回岡山市市民意識調査報告書によると、岡山市民が岡山市に住み続けたいと思っている理由は災害が少ないことであり、6割以上の市民がその選択肢を選んでいます。その割合は、令和3年度の調査よりも少し増えています。昨年は関東大震災から100年に当たる年であり、全国的にも防災意識が高まっていたため、それが反映しているのではないかと私たちは考えています。
(参加者)しかし、力を入れてほしい政策の6位に、防災対策に関連するものが入っています。岡山市民は、岡山市は災害の少ない土地であると実感しつつも、依然、災害に関するサポートを求めていることが読み取れます。また、先日、南海トラフ地震臨時情報が発表されたことで、防災に関する施設の充実を求められる声は、今まで以上に高まっていると想定しています。
(参加者)現在、岡山市が実施している施策を調べました。情報の発信は日本語のみならず、災害弱者になりやすい外国の人にも対応していました。一方で、高齢者や障害を持つ方への対応はまだ不十分ではないかと感じています。避難所のバリアフリー化や、手話通訳や音声ガイドといった多様な情報伝達方法が不足していると思います。また、災害が少ないがゆえ、実際の避難や避難所生活を経験していない人が多いところも、不安をあおっていると思います。
(参加者)これらの課題を解消するために、私たちは4つの提案をします。
1つ目は、避難体制の確保です。私たち高校生は体力もあるため、自分の身を守ることはもちろんですが、高齢者や幼い子どものサポートをすることも自分たちの役割だと思います。学校内での避難訓練だけでなく、住んでいる地域単位でも避難訓練を実施し、災害時に住民がどう動くか共通認識を持っていくことが必要不可欠です。実際に釜石東中学校では、日頃から地域住民も一緒に避難訓練をしていたことで、柔軟な避難につながりました。
(参加者)2つ目は、インフラの老朽化を防ぐために、インフラの整備を強化することです。費用をインフラの整備にたくさん充てたり、センサーによって老朽化に早く気づけるように使ったらいいと思います。
(参加者)3つ目は、簡単に操作できる防災アプリです。具体的には、現在地から一番近い避難場所を表示して、安全な避難ルートを提示してくれることです。また、リアルタイムでの災害情報の通知や、多言語で表示して自動で翻訳される機能、視覚に障害がある人向けに避難経路や緊急情報を音声で案内する音声ガイドや、聴覚に障害がある人向けに大きな文字で重要な情報を表示し、リアルタイムでの災害通知をより分かりやすく提供できる機能があったらいいなと思います。
(参加者)最後に、避難所マニュアルの導入です。プライバシーの確保として個別のスペースの設置、女性や子ども専用エリアの導入、貴重品などを確保できるロッカーなどです。また、感染症対策としてソーシャルディスタンス確保、換気をする、発熱者専用スペースをつくるなどが考えられます。
(参加者)岡山市は災害の少ない町ですが、いつ災害が起きてもおかしくはないと思います。災害に強い町になれるように、以上の提案をします。
(市長)もう2人が言ったとおりです。政府で危機管理、防災なども担当していた時、この200年間の雨の降り方を分析したグラフを見ましたが、全く変わってきているんです。この前も石川県で大雨がありましたよね。間違いなく雨は我々のところに襲ってきますよ。岡山は災害の少ないところっていうのは、地震は確かにそういうところはあるんだけど、雨に関して言うと間違いなくやられる可能性がある。
みんな、海抜ゼロメーター地域、岡山の県南はどのぐらいの広さだと思いますか。正解は218平方キロメートル。すごい範囲です。こんなところで平成30年7月豪雨があった。この東区も砂川が氾濫しましたよね。砂川の氾濫は、夜中に雨ががんがん降っているときに、急に水位が下がってきた。雨が降っているのに水位が下がるってどういうことかというと、どこかで破堤しているんですよ。誰もどこが破堤しているのか分からない。すごく怖いですよね。平成30年7月豪雨の時、岡山は自主防災組織が半分もなかった。破堤した砂川の近くでは、たまたま隣の足の不自由なおばあさんは大丈夫だろうかと、近所の人が様子を見に行ってくれたりしたから、破堤により亡くなった方はいなかったんだけど、あれだけの被害だったら、亡くなっている方が何人もいても不思議ではない。反省して自主防災組織をつくり、今はほぼ100%に近い組織率になっている。ただ、もう6、7年経つと、だんだん忘れてくるんだよね。
どんな避難訓練をするのがいいと思いますか。地震が来たときにはどこにどうやって逃げるかをイメージする。だけど、逃げる人で将棋倒しになると危ないから、人と人の間を何センチか開ける必要がある。それを学校の避難訓練で学ぶ。私は岡山でそんな訓練をやったことはないから、皆さんが言うように、災害音痴になるかもしれない。だから、常に今みたいな問題提起をしてもらいながらやっていかないといけないと思います。
(参加者)まず、私たちは、SNSやニュースなどを通じてコンパクトシティという都市計画について知って、自分たちの住む地域がコンパクトな町になるのかなというような興味から、コンパクトシティ政策について勉強しています。まず、このコンパクトシティ政策には様々なデメリットとか影響とかがあるのではないかと疑問を持って、岡山市都市計画課の職員さんと、コンパクトシティ政策について研究されている岡山大学の先生のお二方にお話をお伺いしました。その結果として、長期的にこの政策は都市形成的にはデメリットはなく、メリットしかないということを伺いました。
(参加者)このヒアリング調査を通じて僕達が思った課題は、岡山市がコンパクトシティ政策を進めているにもかかわらず、岡山市民が政策についての認識・理解の不足があるということです。市民それぞれが自分なりの解釈をしてしまって、異なった解釈によって大きな障害ができてしまいます。岡山市がこの先コンパクトシティ政策を行っていくときに、間違った解釈をした人から反対意見などが出て、今まで進めてきた政策が中断してしまうと思います。だから僕たちが、市民に対してコンパクトシティ政策がどのようなメリットになるか、どうしてこれをやっていくのかを啓発していけば、大きな助けになると思っています。
(参加者)そこで、岡山市民の理解度を高める啓発活動を行うに当たって、僕たちはまず郊外に住んでいる生徒や親御さんに向けてのアンケートを行いたいと思います。その後は、岡山市民全体に向けたアンケートも行いたいと思います。アンケートの内容としては、年齢層・性別や、コンパクトシティ制度を知っている方にはどこでその内容を知ったか、その制度を知らない方には、ほかの岡山市の政策など、どのような内容を知っているかを尋ねたいと思います。そして、その結果で関心の低い層に向けた啓発活動などを行っていきたいと考えています。
(市長)コンパクトシティの政策について、方向性としてはそのとおりだと思います。ありがとうございます。何か政策をやろうとすると、賛成の意見と反対の意見というのは必ず出る。例えばコンパクトシティで、強制的に中心部に人を移すことを考えているわけはないんだけれど、そんなイメージに受け取る人がいる。ないしは、市街化調整区域に多くの土地を持っている人は、自分たちの土地が有効に活用できないんじゃないか、高く売れないのではないかと心配して反対をする。それは十分あり得るとは思うんですけど、だけど将来の岡山にとってはやっぱりやっていかなければならないことで、賛成・反対の意見をどうまとめていくか。
今の民主主義ってよくできているなと思うのは、例えば我々市役所のメンバーが提案をします。それを市議会で良いか悪いかを議論する。その中にはさまざまな立場の人がいて、全員が賛成するってほとんどない。例えばアリーナを造るのだって反対意見があります。福祉に使うべきじゃないかとか、そんなものは要らないっていう人もいる。でも意見を聞きながら一つ一つやっていくしかないのかなという気がします。3人が言ってくれたような話は非常に心強い。ぜひ啓発活動をお願いしたいなと思います。
(参加者)私は現在、女性管理職の割合に着目して、女性が働きやすい環境づくりや、自分自身もキャリアを積み上げられるような社会を目指して研究をしています。現在までに女性管理職の割合が日本で1位の生命保険会社の方などにヒアリングを行いました。
これらの活動を通して私が問題だと感じたところは、中小企業と大企業での制度の格差と、男性管理職の意識の低さです。
まず、中小企業と大企業の制度の格差においては、大企業では女性のキャリアアップを促進するような研修や、転勤を少なくして女性が管理職に就けるような制度が充実しているのですが、一方で中小企業はそれらの制度が十分ではなく、また一人の従業員への負担が大きくなってしまう傾向があります。これらの解決策として、産休や育休の社員に代わる人材の派遣、女性に対する制度が整っている会社に対する補助金などを出す等あると思います。また、都市にある大企業の支社を岡山に呼び込むことで、女性社員の確保に向けて岡山市の中小企業が制度を整えたり、また都市で働いていた女性が岡山に来ても仕事を続けられるというメリットがあると思います。
次に、男性管理職の意識の低さです。これは無意識に根づいているものだと私は考えていて、やっぱり男尊女卑の考えもあるように、男性が上だとか男性のほうが向いているという意識が無意識にあると思います。私は、男性だからとか女性だからではなく、一人の個人として能力を公正に評価してもらえるような社会を目指していきたいと思います。だからこそ私は、男性管理職の理解が必要不可欠だと思います。そのためにも男性管理職に向けての講座を増加したりして、一人一人の意識を変えることが大切だと思います。実際に役員に女性がいる企業はパフォーマンスが高いという分析結果も出ています。これらのためにも男性の意識に対する根本的なアプローチが必要だと思います。
最後に私が提案したいのは、岡山市を女性が働きやすいまちづくりにしていくために、岡山市と企業、高校や大学、この3つの組織が連携して取り組む制度を提案していきたいと思います。私は現在岡山市に住んでいるのですが、岡山で就職するつもりはありません。私のような若い世代が県外へ流出してしまう原因が、岡山で働くビジョンを持ちにくいというのにあると思います。そこで、このシステムなのですが、まず企業が女性をサポートする制度を整える。それに対して岡山市は、女性が働きやすい町としてPRを行い、また高校や大学に岡山での就職を促すような講義活動などを行う。そうすることで高校生や大学生は、また岡山で働くビジョンや選択肢が持てると思います。このような3つの団体が連携をして、能力のある女性がもっともっと活躍できるような町にしていきたいと思います。私自身もキャリアを積み上げたいと考えている中で、自分の将来のためにもぜひ市と連携して活動を行っていきたいと思います。一緒によろしくお願いします。
(市長)みなさん政令指定都市って知っていますか。20都市ある中に岡山市も入ってるんだけど、その中で局長の女性割合が一番多いところは岡山市です。何で岡山が多くなったと思いますか。実は私が市長になったときに、女性の局長って1人しかいなかった。これはどういうことかというと、子どもを産むっていうのはどうしても産休、育休が入る。その期間を仕事してないとみなすと、例えば産休・育休を1年取る。2人産んでいると2年。2年働いてないというと、これは経験年数で女性が不利になる。それはおかしいじゃないかと言って、子どもが生まれた産休、育休の期間も仕事をしていたとみなすようにした。そうなると、最後はその人がこの仕事に向いているかどうかで決まる。例えば市役所という仕事でいくと、男性に向いているとか女性に向いているとか、そういうものじゃないよね。となると必然的に女性の管理職の割合が多くなってくる。流れはどんどん大きく変わってきている。だから、大企業であろうが中小企業であろうが、思い描いている方向に私はなってくると思う。そのために連携するのは今もやっているつもりだけど、より強化してやればいいと思うんですよ。 そこからもう一つ、岡山で就職するつもりはない、それはもう個人の問題。思い切ってやればいいと思います。でも、ふるさとっていいよ。実際に一定の年齢になったときにはふるさとの地っていうのが恋しくなってくる。それを忘れないで。よろしくお願いします。
(司会)それでは、一通り終わったと思うんですけど、何か市長に聞いてみたいということがありますでしょうか。大丈夫ですかね。
そしたら、私のほうから1つお聞きしたいことがあります。皆さんこれからいろんな選択肢があって、岡山にいる人、都会に行く人、いろいろいると思うんですけど、将来岡山に住むことになったときにどんな岡山だったらうれしいなって思いますか。
(参加者)自分は自然が好きで、今住んでいる山南学区は自然豊かです。子どもにも自然が多いところに住んでほしいけど、不満はやっぱり交通が不便なところ。通学するのにバスも電車もないので、自転車で片道1時間かかる。電車を使っても、学校最寄りの西大寺駅まで1時間かかる。もっと公共交通が便利になって、自然を楽しめて、学校にも行きやすい社会になったらいいなと思います。
(参加者)中心市街地活性化を今推進していると思うんですけど、それは若者定住も活発になっていいと思います。だけど、中心部から離れて住む人に学生とっては、行きたい学校が中心部なら、通学に時間がかかるのでやめることもある。そういう学校の選択にも関わってくる友達もいるので、交通インフラの格差は抑えたほうがいいんじゃないかなと思います。
(市長)今、衆議院選で各党が第1の施策として上げているのが経済対策。経済が伸びることはやはり必要なんです。岡山の場合、先ほど言った20の政令指定都市のうち市内のGDPの伸び率が4番目。日本を代表する都市の中で4番目っていうのは、決して悪くはない。やはりそういう基本となる経済政策をやりながら、子育てや防災施策をきちっとやっていく必要があるだろうなと思ってます。
そういう中で、我々のアイデンティティーっていうのが必要なんじゃないかと思います。アイデンティティーって何だっていうと、ほかの人から見て、ああ、岡山ってそういうところがあるんだっていう、評価ね。今私は2つ、このアイデンティティーで動かしている施策がある。一つが宇喜多直家、秀家、直家の奥さんのおふく、秀家の奥さんの豪姫。宇喜多直家は岡山をつくった人なんだよ。我々の基礎をつくってくれた人。これを今大河ドラマにしようと取り組んでいる。これが1つね。
もう一つ、造山古墳知ってる人いますか。これは大きさが全国で4番目。でも正確に言うと、できた当時は日本最大級。大きさで権力の象徴を表してるから、何で5世紀の頭に日本最大級の古墳が岡山で造れたのか。
そういう古墳時代と戦国時代で今アイデンティティーを築こうとしておりますので、こちらもコンパクトシティと同様にできればよろしくお願いしたいなと思います。
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1025 ファクス: 086-803-1731