お正月は、離れて暮らす家族が帰省したり、旅行に出かけたりして過ごされる方も多いと思います。今回は、そんな時皆さんが利用する公共交通についてお話します。
先日、市内の高校生と意見交換する機会があり、そこで「岡山市の周辺部のバスは不便だ」との意見を聴きました。
公共交通の利用者と運賃収入の減少により、周辺部では路線バスの減便や廃止が生じています。減便などによる利便性の低下は、さらなる利用者の減少を招き「負のスパイラル」に陥ってしまいます。
このような状況を打開し、バス路線の維持・拡充を行い市民の皆さんに利便性の高い公共交通サービスを提供できるよう、岡山市ではバス事業者と連携してバス路線再編などに取り組んでいます。
この再編では、複数社のバスが走っている重複路線は集約し、需要の大きい路線を幹線に、需要の小さい路線を支線に分割した上で、支線は車両を小型バスにして効率化を図ります。効率化で余力を生み出し、周辺部の支線の新設・延伸・増便を行い、より便利なものにしていきます。また支線では小型バスを市が調達する公設民営方式を導入し、持続可能なものにしていきます。併せて、乗り継ぎ拠点の整備、運行案内の充実など利用者目線に立った利用環境の改善にも取り組みます。
このようにして市民の皆さんに利便性の高いサービスを将来にわたって提供する、これが路線バスの維持・拡充の新形態として国の認定を受けた「岡山モデル」です。
一方、路線バスが走っていない地域では、コミュニティバスの導入や、住民の皆さんが主体となって運営するデマンド(予約)型乗り合いタクシーを支援していきます。
この挑戦をきっかけに、多くの方が公共交通を利用して移動でき、日常生活やまちの賑わいを楽しめる、そんな岡山市にしていきたいと思っています。
小型バスのイメージ
(出典)Osaka Metro
岡山市長 大森雅夫の大盛コラム(第4回)
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