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令和7年1月28日市長記者会見
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令和7年1月28日市長記者会見資料
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市長記者会見動画
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「第14回グローバルRCE会議」の開催都市に岡山市が選定されたことについて
それでは、定例の会見を始めさせていただきます。まず、1点目ですが、岡山市が今年秋に開催される第14回の「グローバルRCE会議」の開催地に決定いたしました。
RCEとは、ESD、「持続可能な開発のための教育」を推進する地域の拠点ということであります。ここへ書いているとおりでありますが、Regional Centre of Expertise on ESDという略なんですけれども、その教育を推進する地域の拠点、そういった地域、拠点全体をRCEとして国連大学サステイナビリティ高等研究所が認定するものであります。
RCEは、地方自治体、市民団体など、ESDを実践するステークホルダーで構成され、現在世界で190のRCEが存在いたします。岡山市は、2005年に世界で最初に認定されたRCE地域の7地域のうちの一つであります。
実は、2014年の「第9回グローバルRCE会議」の様子なんですけれども、ちなみに私が市長に就任して翌年だったと思いますけれども、多くの国の関係者の方が来られ、岡山で会議をし、ESD、そしてSDGsにつながる議論を熱心にさせていただいたことを覚えているところであります。今見ていただきました「グローバルRCE会議」は、世界のRCEの関係者が集い、これまでのESDの活動の成果や今後の方向性などについて協議する場であります。
ESDとは、2005年から国連とユネスコの主導でスタートした活動であります。持続可能な社会を築いていくための教育を意味するわけでありますが、それは学校教育にとどまらず、例えば公民館での学習、日常社会の経験からの学びなど、全ての教育、人づくり、学びの活動を含むものであります。
岡山市では、2005年から2014年の「国連ESDの10年」を締めくくるものとして、2014年に、先ほど見ていただいた「ESDに関するユネスコ世界会議」と銘打ち、「グローバルRCE会議」のほか、「ユネスコスクール世界大会」「教師教育に関する国際会議」「ユース・コンファレンス」「公民館-CLC会議」という5つの会議を開催いたしました。今回は、「グローバルRCE会議」単独での開催で、他の4つの会議は開催しません。しかしながら、その4つの会議そのものが各都市で開催されるわけではなくて、岡山市のほうでその残りの4つの会議も包含して、グローバルRCE会議として行う予定であります。
資料のほうには、今までの開催都市が書かれていると思いますが、岡山市での開催、これは2回目になります。同一都市での複数回開催は史上初めてということになります。岡山市では、この20年間、京山地区等の公民館や岡山大学等の大学、そして岡山一宮高校等のユネスコスクールを中心に、地域、住民、学校、市民団体、行政等が一体となって地域課題に取り組み、持続可能な社会をつくる活動、その担い手をつくる活動が活発に継続して行われてきました。
この土曜日、先週の土曜日といいますか、京山公民館で私もまた今年も参加して、特に文学のネットワークを通じたESD、SDGsという議論を当該地区の人たちと一緒にやらせていただいたところであります。そういった地域での地道な活動、取組が評価され、世界初のRCEに認定されたほか、2014年の「ESDユネスコ世界会議」の開催地として選定された経緯がございます。
その翌年となる2015年からは、SDGs持続可能な開発目標がスタートしていますが、SDGsはあくまでも2030年に達成すべき目標であり、その達成のためには、持続可能な社会づくりに向けて行動を変えていく人を育成する必要があります。ESDは、まさにそういった人を育むための学びであり、SDGs達成の土台となる重要な活動であります。岡山市では、世界会議終了後もESDの取組を継続しており、そういった取組がユネスコや国連大学等の国際機関から度々表彰をされるなど、高い評価をいただいております。
こうした中、昨年国連大学サステイナビリティ高等研究所が、RCE創設20周年の記念となる「第14回グローバルRCE会議」の開催都市を募集し始めたということを我々は聞きまして、この会議を岡山市で開いていただけないだろうかということを手挙げしたところであります。
開催都市決定に当たっては、岡山市を含め世界各国の4都市の争いになりました。残りの3都市は日本以外の都市でありますけれども、先日、1月20日に岡山市が開催地に選定されたと通知があったところであります。20年間にわたり市民団体、学校、行政、企業などが一体となり、継続してESDに取り組んできたことが評価されたのではないかと考えております。
岡山市での開催決定の知らせを受け、これから会議開催に向けて準備を進めていきます。開催日は、今年10月21日から23日までで、会場は前回同様、岡山コンベンションセンターを予定しているところであります。国内外約40か国からおよそ150人の参加を見込んでいるところであります。
当会議を開催することで、世界と岡山のESDの推進に貢献するだけでなく、地元の市民団体や学校が会議参加者に対して自らの活動をアピールする場も設けるなど、地域での地道な活動に光が当たるような、市民に開かれた会議といたしたいと思います。また、これを契機に、会議後の市民団体の活動の活発化や、市民の国際感覚の醸成に向け、ひいてはより多くの市民が持続可能な社会を築いていく担い手となることで、SDGsの達成に貢献していきたいというように思っております。
さらに、ESDをリードする都市として、世界における岡山市のプレゼンスの向上に資することはもちろん、コロナ禍で停滞した国内外との交流をさらに活発化させ、岡山市に人を呼び込む効果も期待しているところであります。
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第40回「坪田譲治文学賞」の受賞作決定について
次の話題に移ります。坪田譲治文学賞の受賞作の決定であります。第40回坪田譲治文学賞の受賞作は、堀川理万子(ほりかわ・りまこ)さんの『ひみつだけど、話します』。(本を掲げながら)これが受賞作の本であります。受賞作は、あかね書房から出版されております。受賞作の概要と作者の略歴は、皆さん方にお渡ししている資料1のとおりであります。
今回の作品ですが、小学校3年生の子どもたちが主役となっております。世の中が移り変わっても変わらない子どもたちの世界が丁寧に描かれております。小学生はもちろん、学生も大人も昔の記憶が思い出されて楽しめる、ぜひ読んでいただきたいと思います。
選考経過について申し上げますと、令和5年9月1日から令和6年8月31日までの1年間に全国で刊行された単行本の中から、「大人も子どもも共有できる優れた作品」という観点で、小説家、児童文学者の方などから推薦のあった123作品について、4回の予備選考で審査し、最終候補の5作品を選定いたしました。選考委員会は、令和7年1月14日に都内で開催いたしました。選考委員は、小説家の五木寛之さんを含む7名でございます。
坪田譲治文学賞については、資料2に記載されているように、岡山市の名誉市民でもある坪田譲治の偉大な業績をたたえるとともに、市民の創作活動を奨励し、市民文化の向上に資することを目的として、昭和59年12月に制定し、昭和60年度から毎年度、優れた作品にお贈りするものであります。資料3は、これまでの受賞作を掲載しております。
今年度の贈呈式は、3月8日午後2時から西川アイプラザで開催し、記念行事として、受賞者と本文学賞の選考委員である小説家の中脇初枝さんとの対談を行います。
ちなみに、この坪田譲治(文学)賞、毎年このように行われているところでありますけれども、ユネスコの文学ネットワークの都市、日本で最初に岡山市が選ばれたんですけれども、その選考の中で、こういう坪田譲治(文学)賞をずっと行っているというのが高い評価を受けたと聞いております。
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学校教育におけるICT活用の取組と成果について
次に、学校教育におけるICT活用の取組と成果についてということで、児童・生徒に1人1台のパソコンを整備して、ICTを活用した教育を推進するGIGAスクール構想が始まって4年目になります。
岡山市でも、クラスの子ども全員が夢中になる授業づくりを目指して、各校でICTを活用した授業改善に取り組み、教育委員会でもICTに関する研修の充実や、指導主事などの学校訪問による助言を行ってまいりました。今年度は、岡山市の小・中義務教育学校全校に対して、授業に参加する子ども全員の意見や考えが一目で分かるソフトの導入など、およそ1億8,000万円の予算を計上して、学校と教育委員会が一致団結して新たなソフトを活用し、授業改善の取組強化を進めてまいりました。
私も10月に2つの学校、伊島小学校と福浜中学校で見させていただいた授業では、パソコンを使いこなす子どもたちの能力に驚いたと同時に、自分の考えと友達の考えを画面上で見比べながら、自分の考えを修正したり、画面を見ながら自分の考え方を発表したりする姿を見て、子どもたちの学習意欲がICTの活用によって向上していると感じたところであります。こうした学習意欲の向上が、岡山市の課題である無解答率の減少にもつながっていくのではと期待しております。
さらに、教員の授業改善の意識が高まるようにと、市内のICT活用先進校12校の授業を見る機会も設けたところであります。10月に実施した岡山市の独自の調査では、学校の授業は分かりやすく楽しいと回答した小学校6年生は78.7%、中学校3年生は72.6%、ICTを使うと勉強が分かりやすく、発表しやすいと回答した小学校6年生は71.1%、中学校3年生は72.1%であり、昨年度よりも大きく上昇しております。特に、中学校での伸びが顕著であります。
12月に実施した調査では、ICTを授業でほぼ毎日使うと回答した小学校6年生は66.3%、中学校3年生は38.9%と、4月から飛躍的に伸びているところであります。
今後も、ICTを活用した教育の推進に向けては、総合教育会議などで教育委員会とも活用の効果検証など、しっかり協議を重ねていきながら、岡山市の子ども全員が夢中になる授業づくりに向けた取組の充実をさらに図っていきたいと思います。
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横断歩道橋におけるネーミングライツ制度の導入について
それから、最後の話題ですが、横断歩道橋におけるネーミングライツ制度の導入であります。
道路施設は年々増加し、今後順次老朽化していく中で、適切な維持管理を行うためには、継続的な財源確保が課題となっております。これを踏まえまして、岡山市が管理する横断歩道橋において民間企業に命名権を売却し、横断歩道橋の維持管理費用などの一部に充てる、横断歩道橋ネーミングライツ制度を導入することといたしました。
命名権を得た民間企業は、対象となる横断歩道橋の桁部分に企業名、そして商品名等を入れた通称名を表示することができます。横断歩道橋は、運転者や近隣住民に視認されやすく、交通弱者である高齢者や児童の安全のための施設でもあるため、企業の存在感を高め、イメージアップも期待できるとともに、民間企業にも横断歩道橋に愛着を持っていただけると考えており、多くの民間企業に応募していただきたいと思います。
今回募集する8つの歩道橋でありますが、10年以内に補修しているため、外観が美しく、また橋の長さが25メートル以上と長いため、表示できる部分が大きく、比較的交通量が多い箇所にあり、人目につきやすいことから、企業のアピール効果が高いと考えております。
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コメント 世界的指揮者の秋山和慶氏(岡山フィルハーモニック管弦楽団のミュージックアドバイザー)のご逝去にあたって
議題は以上ですけれども、私は本日の新聞を見て知ったところでありますが、岡山フィルハーモニック管弦楽団のミュージックアドバイザーとして令和4年4月から活躍いただいていた世界的指揮者の秋山和慶(あきやま・かずよし)氏が、一昨日肺炎のため亡くなられました。岡フィルのレベルアップに大変な貢献をいただき、定期演奏会、数多くの指揮を担当していただきました。岡フィルとともにこれからと秋山氏も考えていただいていたわけでありますが、我々としてはこの突然の訃報に心を痛めております。心からご冥福をお祈りいたしますとともに、改めてご功績に感謝の意を表したいと思います。私からは以上です。
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質疑応答
- 記者
本日、一番最初にグローバルRCE会議についてお伺いしたいんですけれども、前回の会議が2014年に岡山市で開催されました。そこから、RCEプロジェクトの皆さん、官民連携で進められたり、また2016年には議員発議で推進条例を施行されました。こういう動きもある中で、前回の会議を市長としてどのようなレガシーを残した会議であると考えてらっしゃるのかお教えください。
- 市長
ESDっていうのは、SDGsを推進するリーダーを育てていこうという趣旨のものであります。先ほど述べましたように、経済界、そして大学、また公民館など様々な分野においてSDGsが叫ばれ、そして一人一人が行動を行ってきたということで、私は2014年のESDの岡山での世界大会は非常に意義があったというように思います。
それから10年余りたったわけでありますけれども、やはり今、世界の中で様々な変化が生じようとしている。ただ、地球環境を維持していく、そして様々な人権を尊重していく、そういったことっていうのは、我々にとっては重要であるという認識を持って、今回も20周年の記念大会に手を挙げさせていただいたところであります。
そういう面から見ると、ご質問に端的に答えるとすると、この10年間、2014年のレガシーでもって、各市民県民がSDGs、ESDに向かって動いていったということになるんではないかなというように思います。あのアワードも結構役立ったんじゃないでしょうかね。岡山市が世界の各団体にお渡ししているアワード、そして経済界が岡山県内の様々な取組に渡していったアワードも大きな効果を呼んだというように思ってます。
- 記者
続けて、もう一点お伺いしたいんですけれども、今、市長のお言葉から環境維持であったり、人権尊重というような話がありましたが、この会議で具体的に市長として論じたいテーマというものはお持ちでしょうか。
- 市長
いや、とりあえず通知があったばかりでございます。ただ、20周年の記念の会であります。これは我々岡山にとっても、また世界のSDGsを推進しようとしている地域にとっても重要な会議になるんではないかなと思います。どういう方向性で、何をこの会議の結果として残していくのか、それらを国連大学ほか各国と十分詰めていきたいと思ってます。
- 記者
案件外で申し訳ございませんが、新アリーナについて経済界からの負担額、協力をしてくれる額を待っていらっしゃる岡山市ですけれども、22日に金額が示せないと言われたそうですが、その後、今日までに回答があったのか、ここ数週間の動き、何か変化がありましたら教えてください。
- 市長
この数週間の動きだけ話をすると、全体像が少しずれるかもしれないんで、全体像の話をさせていただいてもいいですか。
確かにおっしゃるように、22日に松田会頭から私のほうに具体的な数字は今の段階では示せませんという回答がありました。そこでも私は会頭とも話をしましたが、我々の共通認識って何なんだろうということを考えていくと、まずはアリーナっていうのは岡山のトップチームの活動を継続していくためには必要不可欠なものだと。
2つ目としては、市の内外に様々な効果を及ぼすものであり、我々として岡山への誇りっていうんですか、それを醸成するものではないかなと。この認識は、一つは我々がやったアンケート調査、また山陽新聞さんが取られているアンケート、そういったところからも明らかであり、経済界、そして全市町村長も同じ認識を持っていると私は考えております。
若干の紆余曲折がありましたが、経済界の要望もあり、また採算性で最適な規模にするということで昨年末、規模感をお出しさせてもらいました。その結果、275億から280億、事業費がかかっていくということになったところであります。今、申し上げましたように、アリーナ自体が県下全体に大きな効果をもたらすものであるということとともに、このように大きな額になったということから考えると、その費用負担を岡山市民の税金だけにお願いをするっていうのはいかがなものかと言わざるを得ないと思います。
このプロジェクトに県が参画しないということはご連絡をいただいているところではありますが、そうであれば今までの経緯から見ても経済界に応分の負担をお願いしたいというように思っております。22日からの、1週間ぐらいたってるんですが、今のご質問に端的に答えると、それから特段の動きはありませんが、ただ私も12月に数字が出て、会議でも松田会頭に経済界に負担をお願いしたいと申し上げた以降、松田会頭は本当によく動いていただいていたと私は思い、感謝をしているところであります。しかしながら、具体的な数字が出ていない以上、我々としては経済界、そしてトップチーム、そして我々と一緒になってこれから経済界などからの支援を求めていかなければならないというように思っております。
松田会頭の会見録も読ませていただきました。その中で岡山市も一緒に頑張っていこうという会頭からの発言もあったやに聞いております。そういう趣旨も踏まえて、今後は経済界、そしてトップチーム、我々一体となってこのアリーナの実現に向けて動いていきたいと思ってます。
- 記者
ちょっと続けていいですか。とは言っても予算編成のリミットなどもありますが、期限を切らずに今後はお願いをしながら待つということになるんでしょうか。
- 市長
そうですね。予算編成の中で何を予算として計上していくかは、今ちょっと考えているところでありますけれども、ただこのアリーナの実現に向けて、今必要なものが何なのか、それをちょっと今整理をしているところであります。275から280億っていう数字だけが確かに一人歩きをしているところもありますから、我々が考えているアリーナとはどんな像なのか、それから経済界からの要請で動いた企業版ふるさと納税っていうのは一体どういう仕組みなのか、様々な点で必ずしも十分関係者の皆さんにご理解をいただいてないものもあります。それらをどうしていくのかっていうことを今詰めているところであります。
- 記者
アリーナの関連なんですけれども、2月の当初予算への計上はどのようにされるんでしょうか。
- 市長
今の質問と同じになるんですが、とにかく先ほどの、一番根っこの部分って何なのかっていうと、岡山にとってアリーナっていうのは必要なものだと我々としては考えている。岡山という地を考えていったときに、アリーナによって多くの人が来やすい環境にある。また、市民県民の誇りも醸成できる、プロスポーツも継続できる。こういったところで、前に進めていかなければならないとなったときに、今我々として予算を使ってやらなければならないものは何なのか、それが当初予算で組むべきものなのか、それともそれを早めて補正で対応していくということもあるのか、そこは財政(担当部署)も予算の日程がありますので、それらを考えながら、今、最後の調整をしているところであります。
- 記者
あと、松田会頭の会見で、パースがない、欲しいというふうな発言があったんですけれど、そこについては何か対応をお考えでしょうか。
- 市長
それも一つだと思います。パースって何なのかっていうと、我々が造ろうとしているアリーナってどんなものなのかということだろうと思うんですよね。それがないと、支援をお願いする企業にも説明ができないというんであれば、それは確かに必要かもしれない。だから、そういう必要なものをどう我々として造っていくのかということも考えていかなければならないと思います。
- 記者
先ほどのアリーナの関連で、松田会頭、現時点では金額を示せないということだったんですけれども、市としてはいつまでに返答が欲しいというような期限というのはありますでしょうか。
- 市長
まずは、できるだけ早いほうがいいと思います。それは、遅ければ遅くなるほど着工、竣工が遅くなっていくわけであります。シーガルズやトライフープにすばらしい環境で試合を行っていただきたいと思いますし、今のジップアリーナではいわゆる一般の方の競技もなかなかできない。特に土日はほとんどできないというような話も聞いているところであります。そういう試合環境の整備、そしてアンケートではどちらかというとコンサートを聴きたいというような、そういった声も多く聞かれるわけですよね。
私、今回、ハレノワができることによって、岡山にこんなに来てくれるんだと。ここで前に申し上げたかも分かりませんけれども、奥田民生さんのロックのコンサートでは過半が県外、これは一つの、我々の地の利、地政学的な優位性があるわけであります。これを利用しない手はない。だから、よく岡山が通過都市だと言われますけれども、新たに一定の魅力をつくることによって、それが目的地化するということを実証したっていうことにも私はなるんじゃないかと。
皆さん、冬スポ(冬の国民スポーツ大会)の開会式に行かれました? 岡山学芸館高校の子たちが藤井風の歌を歌ってました。藤井風は岡山が生んだ子であります。城東高校?(担当課に確認)
- 担当課
(岡山)城東です。
- 市長
(岡山)城東だな。失礼、(岡山)城東高校。これ、怒られちゃう。訂正です、(岡山)城東高校で。彼自身も(岡山)城東高校で学んでいる。でも、岡山では演奏はされてないわけであります。そういう面からも、別に藤井風を特定するわけじゃありませんが、この市民県民が望んでいる姿の一つではあるんだろうというように思っております。
したがって、今の回答に戻ると、できるだけ早くとしか言いようがないわけでありまして、できるだけ早い、私は着工っていうか事業のゴーサインが出せる環境をつくりたいなというように思ってます。
- 記者
あともう一点、先ほどのお話の中に、経済界に応分の負担をお願いしたいと思っているという話があったと思うんですけれど、具体的にどのぐらい、280億の今の事業規模であれば、市としては負担額を求めていきたいと思っているんでしょうか。
- 市長
それは、最後の経済界からの額を見させていただいての判断になろうかと思います。私としては、この件に関しては、本当に市民全体の合意っていいますか、そういったものが必要なんじゃないかなと思っております。議会とも私は相談する必要があるんじゃないかと。そういう中で、この額であれば残りは市民の税金で対応して大丈夫だろうという踏ん切りがつけば、その額でやらせていただくということになろうかと思います。国費は、できるだけ多く取るようにしていきたいと思ってますが。
- 記者
アリーナの問題なんですけど、今回の当初予算の編成で、予算をつけるということには変わりないということでよろしいでしょうか。
- 市長
そこは何とも言えません。2月12日だったと思いますが、予算の発表までどういう形で調整をするかまだ結論が出ておりませんので。ただ、何らかの形で前に進めていく予算措置は必要なんではないかと思っております。
- 記者
市長、案件外、アリーナの件で先ほどから出ているところの大前提で恐縮ですが質問させてください。22日のところなんですが、改めて松田久会頭とどのような場で面会されて、具体的にどのような回答がその日の時点ではあったのかというのを改めて教えてください。
- 市長
会頭さん以下商工会議所のメンバー数人が市長室に来ていただいて、私とか、あとは市民生活局長さん、そしてここにいる西市長公室長さんなどが同席をして話を伺ったところであります。
- 記者
その際、費用負担、幾らという部分についての回答は結局22日時点でどのようなものだったかも改めてお聞かせ願いますでしょうか。
- 市長
22日に話したのは、「今の段階でなかなか具体の数字は言えません」っていうのが一つであります。もう一つとしては、このアリーナ整備については必要性をお互いが感じている、重要であると思ってるという認識であります。(記者に向けて)できれば、RCE会議(の質問を)。頑張ったんだから。
- 記者
案件外でアリーナの件なんですけれども、先月の検討会議からちょっと経済界、松田会頭の検討会議の発言とかでも、「我々が運営するわけではない」とか、ちょっとネガティブな印象を受けておりまして、経済界が要望して、しかも規模も大きくしてほしいと言ったわけですから、もう少し経済界が姿勢を示すべきなんではないかというふうに感じるんですけど、その点は市長、いかがでしょう。
- 市長
記者さんとは仲よくさせていただいてるんですが、それはちょっと認識が違うんです、私は。
経済界もこのアリーナの整備の必要性っていうのは認めておられると思います。それはそういう、今、おっしゃったような経緯もありますし、認めておられると。ただ、一つ280億っていう数、275から280億っていう数字が出たのが年末だと。そして、すぐにそれを経済界としてどう負担するのかっていうことで戸惑っておられるっていうのは私は感じています。そういう面では、我々も拙速だったのかなっていうことも、反省っていいますか、ということもあるのかなというようには思っているところであります。
お互いのベースとなるこのアリーナの必要性が認識されているということであれば、当然最終的な、私は経済界への負担をお願いできるんではないかなというように踏んでいるところでありまして、先ほど言ったように商工会議所、そしてトップチーム、トップチームはまだ動いてませんから、トップチーム、そして我々が、これからどういう戦略で動いていくのか、それを固めていきたいというように思っております。
- 記者
何か市とトップチームと経済界で、資金集めに何か一緒に考えていこうということでしょうか。
- 市長
そういうことですね。それの形は、まだここでお話しできる段階にはなってませんけれども、会頭も一緒にやっていこう、頑張っていこうというようにおっしゃった。これはその前提として、我々との会話の中でも一緒にやってこうっていうような話があったということで、そういう発言をされたんだと思いますが、トップチームも非常に、これはそもそもがトップチームが動き出したっていうとこから入ってるんで、彼らもすごい前向きな動きをしていただけるんもんだと思ってますから、これから何らかの形で意思を統一して動いていくということになると思います。