●位置 首都ソフィア市から南東へ約155キロメートル(高速道路を利用して約2時間)、ブルガリア南西部を流れるマリッツァ川沿いに広がる。バルカン山脈とロドピ山脈に挟まれたトラキア平野に6つの丘があり、この丘を中心に市街地を形成している。
●人口 約34万人
●面積 約102平方キロメートル
●姉妹都市締結日 1972年(昭和47年)5月12日
ローマ時代円形劇場
プロブディフ県の県都であり、国内第2の都市。ローマ時代から交通の要衝で、イスタンブールからここを経てヨーロッパ中央部につながる幹線道路が通じていた。そのため行政、商工業の中心地として繁栄したが、フン人や十字軍など様々な民族の攻撃を受けて町は何度か壊滅した。市街はマリッツア川の岸辺と6つの丘陵上に広がり、ローマ時代の壁、中世の要塞(ようさい)跡など史跡に富み、観光地ともなっている。約6,000年の歴史があり、世界でも最古の都市のひとつで「バルカン半島で最も古く、最も美しい都市」といわれ、旧市街地を中心に壁画や彫刻で飾られた美しい街並みや石畳が残っており、街全体が博物館とも評されている。
1969年(昭和44年)2月、駐日ブルガリア大使から姉妹都市縁組の打診を受けて、同年11月、岡山市長が欧米を歴訪した際、プロブディフ市にも立ち寄り友好を深めた。その後、1970年(昭和45年)9月、プロヴディフ市民会議執行委員会議長、同副議長の来訪などを経て、1972年(昭和47年)5月、姉妹都市縁組が成立した。
「岡山プロヴディフ交流協会」と協働し、文化、スポーツなど様々な分野で両市間の交流が行われてきた。節目の年には、市政府同市の姉妹都市交流を記念し、訪問団の相互派遣や、苗木の寄贈、児童による絵画展の開催などを実施してきた。
これらのプロヴディフ市との交流を契機に、2016年(平成28年)、岡山市は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(2021年開催)に向け、ブルガリア共和国を相手国としたホストタウン登録を受けた。
2017年(平成29年)に19年ぶりに中高生の交流を再開し、相互派遣やオンラインでの交流を行っている。
プロヴディフ市が欧州文化首都2019(令和元年)の開催地の一つとなった際には、岡山市民文化交流団を現地に派遣し、日本の伝統音楽とうらじゃ踊りを披露したほか、現地の高校生とも交流し友好を深めた。
姉妹都市縁組50周年を迎えた2022年(令和4年)には、プロヴディフ市から寄贈されたブルガリアの英雄、フリスト・ボテフの石像の除幕イベントを開催したほか、ブルガリア料理フェアやヨーグルトセミナーの実施などにより、プロヴディフ市との半世紀にわたる交流を多くの人と共有した。
市民文化交流団による現地の高校生との交流(2019年)
フリスト・ボテフ像除幕式(2022年、北長瀬未来ふれあい総合公園)
所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1112 ファクス: 086-225-5408