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令和7年7月22日市長記者会見

[2025年8月4日]

ID:74075

令和7年7月22日市長記者会見

  • 岡山市市民栄誉賞の受賞者について

  • 「ローカルベンチャーカレッジOKAYAMA」の開催について

  • 不妊治療費助成事業の申請受付開始について

  • 岡山市立岡山後楽館中学校夜間学級に関する協定締結について

令和7年7月22日市長記者会見資料

市長記者会見動画

岡山市市民栄誉賞の受賞者について

市長記者会見の様子

 皆さん、おはようございます。
それでは、7月22日の会見をこれから始めさせていただきたいと思います。

 まずは、有森裕子さんの岡山市市民栄誉賞であります。
 有森裕子さんに岡山市市民栄誉賞を授与することを決定いたしましたので、ご報告いたします。

 昨年、パリオリンピックで岡慎之助選手が金メダルを3つ、銅メダル1つという快挙を成し遂げられました。これに対して従来の賞の枠では収まらないという声を受けて、岡山市市民栄誉賞を授与したところであります。その際に、同じく岡山市出身でバルセロナとアトランタでの2大会連続メダル獲得という快挙を成し遂げられていた有森裕子さんをたたえることができないかと考えていたわけであります。そういう思いが継続している中、このたび6月に日本陸上競技連盟の会長に就任された、これを機にこれまでの有森さんの功績に対し、岡山市市民栄誉賞を授与することを検討したところであります。

 有森さんは、2大会連続のオリンピックメダル獲得という快挙のほか、引退後は日本陸上競技連盟や世界陸上競技連盟で理事を歴任するといったスポーツ界での活躍に加え、代表理事を務めるハート・オブ・ゴールドによるカンボジアへの各種支援活動など、国内外の幅広い分野で活躍されております。また、岡山市との関わりにおいては、おかやまマラソンでは第1回大会からのスペシャルアンバサダーへの就任や女性のためのランニング教室の開催、カンボジアでの体育教育普及に向けた職員交流の実現などに尽力されております。

 こうした有森さんの多岐にわたる活動や功績は、スポーツの枠を超えた顕著なものであり、岡山市民の誇りとして市全体でたたえられるべきものとして学識経験者などに意見をお諮りした上で、岡山市市民栄誉賞の受賞を決定したところであります。

 授与式の日程については、11月上旬頃を想定しております。詳細な日時が決まり次第、速やかに皆様方にお伝えしたいと思います。

 有森さんからこれ、届いてますよね。コメントを我々のほうが承っておりますので、皆さん方にお配りさせていただきます。

「ローカルベンチャーカレッジOKAYAMA」の開催について

 次に、ローカルベンチャーカレッジOKAYAMAを開催いたします。

 この表示を見ながら少しお話し申し上げたいと思いますが、岡山市では、周辺地域における持続可能な地域づくりを目指して、地域の課題解決や地域資源を活用した魅力ある地域づくりに取り組むビジネスの創出を支援するため、平成30年度に地域の未来づくり推進事業を開始したところであります。地域の未来づくり推進事業補助金により、御津の古民家を活用したカフェ、西大寺の空き倉庫を活用したカフェとクラフトビールの醸造所、妹尾では高齢者の暮らしの困り事サポート事業など、立ち上げを支援してきたところであります。

 皆さんも、急に地域の未来づくり推進事業なるものっていうのは分かりにくいんじゃないかなと思いますけど、周辺地域の課題解決につながるビジネスの立ち上げはなかなか難しいものであります。したがいまして、我々としては、最大2,500万円の補助金をお渡しするということを考えているところであります。したがって、我々としては、相当数の事業者が手を挙げてきていただけるものと思っておりました。これまで16件の計画を認定してきたところでありますが、令和5年度以降、事業をやってみたいという相談はあるものの、新たな事業計画の申請がない状況が続いています。我々としては、できればこの制度を活用して、周辺地域の活性化につなげていきたいというように思っております。

 したがって、これを動かしていくにはどうすればいいかというふうに考え、地域課題の把握、またビジネスアイデアの創出、具体的な事業計画の作成、それぞれやっぱりハードルがございます。なかなか計画策定までいかないっていう状況でありますので、それをできるように人材を育成していこうという考えに立ちました。地域課題からビジネスアイデアを創出するための思考法また手法を学ぶ機会を提供するため、数々の社会課題を解決してきた株式会社ボーダレス・ジャパンと委託契約を締結し、地域課題をビジネスの手法で解決する人材育成プログラム、ローカルベンチャーカレッジOKAYAMAを開催することにいたしました。

 ローカルベンチャーカレッジOKAYAMAは、10月から12月にかけて3回の連続プログラムとして実施いたします。見て、学んで、書いてみるの3ステップで構成しているとのことであります。

 初めに、フィールドワークセミナーでローカルベンチャーの先進事例である岡山県西粟倉村の株式会社エーゼログループを訪問し、先輩起業家の牧大介さんから直接話を聞き、現場を見て、学ぶ。次に、アイデア創出セミナーで地域課題からビジネスアイデアを創出するための思考法や手法を学ぶと。最後に、ビジネスアイデアを書いて発表することによってモチベーションを高め、次のアクションへとつなげいてくということであります。

 このアイデア創出セミナーは、岡山市の創業支援拠点ももスタで行うことにしております。このプログラムでは、ボーダレス・ジャパンが伴走支援を行っていくということになっております。プログラムを完走することで地域課題をビジネスの手法で解決する人材が育って、具体の事業の創出へつながっていくことを期待しております。本日から市のホームページにて参加者の募集を開始いたします。ぜひとも参加をいただければと思います。

市長記者会見の様子

不妊治療費助成事業の申請受付開始について

 次に、不妊治療費助成事業の申請受付開始であります。

 今年度の当初予算でもお伝えしていた不妊治療費助成事業について、8月1日から申請受付を開始することといたしました。私も少し驚いたんですけど、令和3年の全国調査によると、不妊の検査、治療を受けたことのある夫婦は22.7%になっているとのことであります。平成27年の調査時点は18.2%ということでありましたから、相当伸びている。現在でいくと、約4組に1組という状況になっております。また、令和4年に体外受精で誕生したこどもは8万人弱であり、全出生児の約10人に1人が体外受精で生まれたことになっております。

 不妊治療については、令和4年度から一部医療保険の適用となったものの、1回の治療が長期間に及ぶ場合や複数回の治療を受ける場合も多く、今なお経済的な負担が大きくなっております。この負担を軽減するため、令和7年4月1日以降に治療を開始した生殖補助医療に係る医療保険適用後の自己負担全額を対象に、上限10万円まで助成することといたします。この事業と併せ、妊娠期から切れ目のない支援をしていくことで、こどもを持ちたいと望む方が安心してこどもを産み、育てられる環境を今後も整えていきたいと思います。

岡山市立岡山後楽館中学校夜間学級に関する協定締結について

 案件としては最後ですが、岡山市夜間中学、里庄町との協定締結であります。

 現在、私も先日行ってまいりましたけれども、7月になって新たな入学者が1名ありまして、今13名の在籍となっております。非常にいいムードで授業が行われていた、そしてなかなか難しい授業、私は国語の授業を見ましたけれども、難しいことを教わっていたなという感じはいたしました。

 我々としては、県内唯一の公立夜間中学であります。したがって、広域的に役割を担わなければならないというように考えており、県内全ての自治体に対して公立夜間中学の説明とともに協定締結を呼びかけているところであります。このたび新たに里庄町と協定を結ぶことになったので、報告いたします。

 この協定締結によって締結した自治体は5市4町ということになっております。ちなみに、その5市4町を言いますと、倉敷、玉野、備前、瀬戸内、赤磐、それから町としては和気、早島、吉備中央、里庄であります。ぜひ入学を検討していただきたいなというように思っております。

県道長谷小串線の通行規制の解除について

 最後、案件外が幾つかございます。

 1つは、南区で発生した山林火災で通行止めになっていた県道長谷小串線でありますが、火災後の現地調査において、道路のり面から剥脱する可能性の高い浮き石が多数見られたということであります。これを踏まえて、安全対策の設計、施工を進めていたところでありますが、ようやく今週中に対策工事が完了するということから、7月24日、あさっての夕方には全面通行止めの規制解除を行うこととしております。

 なお、当該県道ですが、通常時間雨量40ミリもしくは降り始めからの連続雨量が150ミリに達した場合に通行規制を行うこととしていますが、延焼したのり面の保水力が落ちており、大雨のときの土砂の流出が懸念されることから、通行規制解除後も当面の間、時間雨量が20ミリもしくは降り始めからの連続雨量が80ミリに達した場合には全面通行止めの規制を行うことといたします。

富川市への市民友好親善訪韓団 帰国報告について

 それから、7月1日から7月4日まで、市民訪韓団また議員訪問団7名で韓国富川市を訪問しました。私自身、参加はいたしましたが、滞在時間20時間という、海外出張においては初めての1日いないという、少し疲れましたけど、という短い時間での訪問となりましたが、チョ・ヨンイク富川市長にお会いし、より一層の交流を進めていくことを互いに確認いたしました。

 訪韓団の皆さんは、友好交流協定締結20周年を記念して制作された友好の碑の見学などを行ったほか、富川市主催の歓迎夕食会においては富川市民の皆さんとも交流を深めることができたということであります。

 私及び議員団、そして訪韓団の皆さん全て、第29回富川国際ファンタスティック映画祭に招待をいただき、訪韓団の皆さんと共に映画祭のレッドカーペットを歩いたということであります。何人かの方と話しましたけど、韓国ではむちゃくちゃ有名な俳優さんがそこに登場して、キャーと言って、また日本人もほとんど知っている、私だけが知らないと。非常に寂しい思いもしましたけれども、なかなかそういう面は疎いところもありまして、自分の疎さを痛感したところでもありました。

令和7年度優良地方公営企業総務大臣表彰の受賞について

 最後でありますが、岡山市水道事業及び工業用水道事業が令和7年度優良地方公営企業総務大臣表彰を受賞しました。この件については、栗原水道事業管理者が説明いたします。

  • 水道事業管理者
     水道事業管理者です。
     この表彰は、経営の健全性が確保されており、かつ他の公営企業の模範となる取組を行っている地方公営企業を対象に総務省が行っているものであります。

     表彰の対象となった取組は、令和6年4月に開始をしました上水道と工業用水道の施設の共用化であります。これは、工業用水道の老朽化した管路の更新に代えて、上水道の耐震化された施設や管路を利用して工業用水を送るものであります。これにより工事期間を4年短縮でき、また工業用水の管路を全て更新した場合の費用、約150億円を施設の共用化により、約55億円に圧縮することができました。なお、岡山県内の地方公営企業では初の受賞となります。表彰式のほうは7月17日に東京都で行われました。

     このたびの表彰は、これまでの水道局の取り組みが高く評価されたものと考えております。また、本市の水道事業は、明治38年7月23日に通水を開始して以来、明日でちょうど120年を迎えることとなります。このような大きな節目の年に栄誉ある表彰を受けたことを大変うれしく思っております。
    以上です。

  • 市長 
     以上で終わります。

 

質疑応答

市長記者会見の様子
  • 記者
     有森さんへの市民栄誉賞のことでお伺いします。
     理由は先ほど市長がご説明されましたけども、これを機に、今後また有森さんに期待されることっていうのはありますでしょうか。

  •  市長
     まずは、先ほども言いましたけれども、そもそもはスポーツ選手を中心に贈られていたものは人見絹枝スポーツ顕彰というものを贈っておりました。そして、それ自身は非常に意義あるものだとは思いますが、岡選手の場合、金メダルを3つ、銅メダル1つ、それは今までの贈った方とは少し扱いを異にすべきではないかっていうのがあったんですね。私もそれはもっともだと思っていたんですが、有森さんに関してはアトランタ、バルセロナ、2大会連続、それもマラソンという今まで女性でたしか取ってなかったんじゃないですか、そういったものを取っていた。そして、メダルだけでもそういう。これは、有森さんに対して何らかのことを我々としてもたたえたいなというように思っていました。したがって、今回市民栄誉賞を贈らせていただくことになったんですが、ご本人も先ほどのコメントがあったように、非常に喜んでいただいている。非常にうれしいことだと思います。
     
     そして、先ほど述べましたように、おかやまマラソン、今9回だと思いますけど、常に来ていただいて、走ってる人にエールを送ってると。それからあと、年末に行うハーフマラソン、山陽新聞主催のハーフマラソンにもほとんど全部来ておられて、全日ランナーに叱咤激励をしている様子。また、岡山でのパリ祭っていうのは、ちょっと違う話ですけど、ほぼ毎回出場されていた。岡山に対しての気持ちっていうのは相当深いものがあるんじゃないかなというように見てとれます。
     
     これからも、我々もお願いを、様々な場で有森さんの岡山での活躍も期待したいと思いますし、私はやっていただけるのではないかというように確信をしているところですが。今回は陸連の会長ということにもなって、もっと大きな枠の中で後進を育てていく、そして日本の発言力を世界に発信していく、そういったことをやっていただけるのではないかなというように思い、大きく期待をしているところであります。

  • 記者
     私からは、公立夜間中についてお伺いします。公立夜間中について里庄町と協定を結ばれるということなんですが、改めて受入れを広げる意義についてご説明いただけますか。

  • 市長
     これは菅内閣のときに、菅総理から話があったことなんですけども、事情があって中学できちっと学べなかった方がいる。こういった方に対して公立夜間中学、各都道府県、そして政令指定都市は設けてほしいという話がございました。それも一つの契機になったんですが、岡山では公立夜間中学がない。
     
     一つには、NPOの方々が対応されているものがある。まずそれもいいことだと思うんですけども、やはりきちっとした公立の夜間中学を設けて、受入れをしていくべきではないかと。当時の教育長と随分議論をしたところであります。最終的には、岡山市がやりましょうということになっている。となると、できるだけ多くの市町村におられる方から公立夜間中学に来ていただくのがいいんではないかなというように思い、広げようということであります。
     現実は今、赤磐と、いないか。教育委員会いる。

  • 市長
     今は。岡山市以外は。

  • 担当課
     赤磐だけです。

  • 市長
     だけですね。赤磐だけではありますけれども、倉敷の方からも連絡があったりしているということで、徐々に我々も発信をしていき、多くの方がこの夜間中学に来ていただければというように思ってるところであります。岡山駅からも近いですからね。そういう面では、相当数の自治体の方から、自治体の方っていうか、に住んでおられる方からも来ていただける場所につくっている、そういうところであります。以上です。

  • 記者
     今の夜間中に関してなんですけど、4月の開校から、先週末に初めての夏休みに入りました。この間、先ほど市長も言われたように、13人の生徒さんが入ってこられて、今回の発表により近隣自治体との受入れ体制を徐々に考えておられていると。
     開校から3か月近くたって、一つの区切りとして、夜間中学をされてみて、手応えをどう感じているのか、そういうのを引き続きやりたいのか、今後の課題等があれば教えていただけたらと思います。

  • 市長
     1回見させていただいたり、生徒の皆さんの登校状況なども教えていただきました。皆さん仕事を持っている方も多い中で、相当の頻度で学校に来ておられる。先ほども言いましたように、授業内容はなかなか高度なところもあって、そういうのを一生懸命学ぼうとしている。私はすばらしいことだと思います。

     仕事を持っている関係等々で、少し学校へ来るのが嫌になったりする人が相当数出るのかなというような思いもありましたけれども、今のところ非常に熱心に通っていただいてる。こういったことを広げていくっていうことは重要なのかなというように思ってまして、先ほど言いましたように、今、市外から来ているのは赤磐の方だけでありますけれども、いろいろな情報が伝わっていく中で、多くの方が手を挙げていただくということがあり得るし、そうしていただきたいなと思います。

  • 記者
     続けてで恐縮なんですけれども、重なる部分もあると思うんですが、有森さんについて、純粋に贈れることについてお気持ちっていうところを改めてお願いできないでしょうか。

  • 市長
     贈れる?

  • 記者
     授与できるっていうことについて、改めてお気持ちっていうところを、市長としてのお気持ちっていうところをお願いできるでしょうか。

  • 市長
     もう私は、有森さんに関して言うと、市民栄誉賞第1号でもよかったと思ってます。たまたま岡選手のときに従来の賞ではなかなかどうかと、新たな賞を設けるべきではないかということで、市民栄誉賞という賞を設けてやらせていただいたんですが、日本という国に与える大きな影響、そしてそれ以降の活躍等々を考えれば、もう有森さんに渡すのは当然だろうというように思っております。
     有識者の方、何人かにお話を担当のほうからさせていただきましたけれども、皆さんもろ手を挙げて賛成ということでありました。

  • 記者
     あと、すみません、項目外で恐縮なんですけれども、参議院選挙が終了してっていうところで、受け止めというところをお願いできますでしょうか。

  • 市長
     自公政権が過半数に届かなかったということであります。ただ、自治体の長の人たちはみんな同じだと思うんですけど、地方創生、地方創生と言ってるけど、なかなか動かずに、東京の一極集中っていうのがどんどん進んでいる。こういう状態っていうのは、政権としてリーダーシップを取ってやっていただかなければならない案件だと思います。
     そして、今トランプ大統領による関税の問題等々、円安もあり、物価高が進んでいるといった点についても、ぜひ新たなシステムをつくんなきゃいけないかも分からないんでしょうが、どちらにしても安定的に動かしてもらいたい。そして、一つの方向性を定めて、邁進していただきたいというように思ってます。
市長記者会見の様子

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