
令和7年10月6日市長記者会見

市長記者会見動画
昨日の選挙で当選をさせていただき、今、当選証書をいただいたところであります。今回の選挙を通じて、これまで各分野で進めてきた施策を市民の皆様方から評価いただくとともに、まだまだ足りないものがあると感じました。より高みを目指して頑張っていきたいと思います。
2週間の選挙戦を通じて本当に多くの方とお会いし、様々な意見を聞かせていただきました。少し主なものを申し上げたいと思います。
まず、1つは、物価高騰に苦しんでおられる方々であります。
一つには、個人の方で、特に私に強烈におっしゃった方は、何人かいましたけども、年金だけで暮らされている方、なかなか物価高騰で食料品も本当に高くなっていると、大変なんだという話をされました。
また、個人事業主で、何人かおられましたけど、特に飲食をやられてる方などは、いろんな仕入れコストが非常に高くなってきていると、でもそれを価格に転嫁できにくいと、急に大幅に上げるわけにはいかないということで、何とかの助成ができないだろうかという話をされました。これについては、物価高騰等ということでありますが、今まで472億円支出させていただいてるんですけれども、その点について、例えば事業者の皆さんからエアコンを買い換えるときに助成をいただいてありがとうございましたという話もありましたけれども、まだまだ今お困りの方がいるということはよく認識をした次第であります。
あと、政府のほうでこれから物価高騰対策などが議論されていくでしょうが、我々としてはその政府の動きも見ながら的確に対応していかなきゃならない問題だなというように思っております。
2つ目でありますけれども、周辺地域にお邪魔したときに、中心部との乖離があるというご不満のようなものは多くいただいたところであります。私としては地域振興基金などをつくって的確に動いているつもりではあります。また、インフラも相当数動いているというような話はさせていただきましたけども、今、中心市街地の変わり方が特に非常に大きいということもあって、周辺地域の皆さん方、それらに対して我々のほうももっと何かできないかというような声を多くいただいたところであります。これについても今後周辺地域の問題を十分頭の中に入れて施策を構築していきたいというように思っております。
最後に、アリーナとスタジアムの問題も多くの方からお話をいただきました。どちらも整備をして欲しいというスタンスからの話が多かったと思っております。
アリーナについては、現状を説明したところであります。ただ、その中で特になぜ県と一緒になって整備することができないかっていうような話をされた方も多くいらっしゃいました。これについては、県のほうも我々には2年前に参加するという結論には至らなかったということをおっしゃってて、それ以降の会話ができてない、そのときも会話をしたわけではありませんけど、それ以降、考え方を伺っていませんので、少し担当とも話しながら、今後どうしていくかっていうのを決めていきたいなと思っております。
スタジアムに関しては、署名が非常に多く集まっている、自分としてもファジアーノを応援してるんで、ぜひ新しいスタジアム、陸上競技と併設するのではない新スタジアムの整備をやるようにという話はありました。私としては特に外国の例なども聞きながら、イギリスのプレミアリーグはそういう併設してるようなものってありませんので、新スタジアムがあると臨場感がより増していく、そういう面では心躍るような、そういう試合がより見れることになるんで、我々としても積極的に対応はしたいと思いますと。しかしながら、アリーナはやるということであれば我々が事業主体になっていくことはほぼ確実なわけでありますけれども、それと同時期に新スタジアムの整備を事業主体として行っていくっていうのは少し難しいかなということも述べたところであります。
以上でありますが、それ以外も本当に多くの意見をいただきました。毎日20から30のスポットということで、そこで少ないのは5人対、多いのは200人近い人たちと話をすることができたということで、非常に意義のあるものでありました。
以上が今回の選挙戦であります。全体を通して見ると、思った以上に厳しい戦いでありました。私の12年間の実績を評価していただける、そして今後の方向について評価していただく多くの仲間の助けを得て勝ち抜けたというように思ってるところであります。そういった方の期待を裏切らないように、4期目の4年間、思う存分仕事をしてまいりたいと思っております。
私からは以上です。

質疑応答
- 記者
お疲れさまでした。先ほど市長がおっしゃられたように、勝因は3期12年の実績が有権者に評価されたというとこだと思います。その一方で、市長が先ほどご自身でおっしゃられたように、思った以上に厳しい戦いだったというふうにおっしゃられました。実際、得票率で見ても、50%を下回る結果になっております。この結果、多分相手候補の主張等も踏まえていろいろ厳しいご指摘もあったかとは思うんですけども、この結果については得票率が4割、43%ぐらいだと思うんですけども、この結果についてはどのように受け止めてますでしょうか。
- 市長
選挙ですから、各候補必死で自らの訴えをされてると思います。それぞれその訴えに対して呼応している方々がこの得票率になってるんだと思っています。私としては、今申し上げたように、12年間の評価、そして今後の方向性についてご理解をいただいた方が最も多かったということでありますけれども、その他の3候補に入れた方がおられるということは十分頭の中に入れて今後の運営をやっていきたいというように思ってます。
- 記者
もう一点、すいません。先ほど市長もおっしゃられましたけど、周辺部の新興について、一つ今回の選挙戦でも争点だったと思います。これまで市長はいわゆるコンパクトシティーという形で人口減少を見据えた政策を進められてきたと思いますけども、4期目を迎えるに当たりまして、そのまちづくり全体の方向性についてどのように臨まれるのか、改めてお考えをお聞かせください。
- 市長
コンパクトシティーといいますか、これは報道機関を含めて若干誤解されている方がおられるんではないかと。私は、都市機能を中心部に集めると、そういうことを言ったことは一度もないと思います。具体的に都市機能って、じゃあ何なのかというところが重要だと思うんですね。人の生活に欠かせないものって何でしょうか。毎日食べるものとかそういうスーパーほか、そういう食料品などを提供するものが必要ですよね。それから、少し具合が悪くなったときに診てもらえるお医者さんなどが、病院なども必要となってきます。これはほとんどが民の経営ですが、やはり都市機能だと私は思っております、欠かすことのできないね。もちろん、そして役所なんかの存在もあると思いますね。区役所であるとか、支所であるとか、そういったことも都市機能の中に入ってくる。そのほかもあるかもしれません。そういったものを私は各拠点に置くべきだろうと。ただ、今、記者さんから話があったように、人口減少っていうのは、自然減がこれだけある以上、そこを想定して町をつくっていかなければならない。野放図にどんどん町が拡大していくとなると、住んでる人も住みにくくなっちゃうんですね。今言ったように、病院に行くにしろ、毎日の食料を買いに行くにしろ、すごい住みにくくなるという、そういう拠点は少し集約していくということが重要なんだろうというように思っております。
そして、その拠点同士を結んでいく、ネットワーク化していくことが重要で、だから私がずっと言ってるのはコンパクト・アンド・ネットワーク、なかなか、分かりにくくはないと思うんですが、ちょっと文章が長くなるんで使いにくいかもしれませんが、そういったイメージなんですね。決して、この中心部に都市機能を集中させるという意味で申し上げたことは一度もないということをご理解いただきたいと思います。
- 記者
話にもありましたが、新アリーナ構想、まだ予算もついてないですし、ゴーも出ておりませんが、この新アリーナについてはどういうスケジュールで、どういうスピード感を持って今後進めたいか、頭の中にありましたらお願いします。
- 市長
2週間空白がありましたので、最近の情報は聞いておりませんけれども、市役所が、私を含めてアプローチしてる会社だけでもう300社ございます。経済界そして各プロスポーツチームも動いております。この300社については、回答いただいてるところもありますが、前向きで検討するが具体的な額はまだ言えないと。全体的には前向きなんですが、そういうふうに額の提示をまだされていない方もいらっしゃいます。特に、この10月5日の選挙を待って対応を決めたいとおっしゃっている方もおられるわけなので、我々としては期限は決めていませんが、この選挙の後、それぞれの企業にもう一度働きかけて、具体的にどうされるのか確認をしていかなければというように思っております。
したがって、このアリーナ整備については、議会側も全体としては前向きになっている。私も先ほど言ったように、多くの市民の方と接触をしているときに、全体としては前向きに動いているというように感じております。一部アンケートでは拮抗しているというようなアンケートもありますけれども、それらを踏まえて、私はある程度早めに結論といいますか、ゴーサインをするのなら早めにやっていかないと、それはアリーナの完成時期がずれるだけですから、できるだけ早くゴーサインが出せればと思ってます。ただ、企業からの寄附金の状況によってはずれるかもわかりません。
以上です。
- 記者
何月までとかいうものは何か、ここではっていうのが。
- 市長
そこまでは、申し訳ないです。
- 記者
新アリーナの建設と、あともう一点、多選について伺います。
まず、新アリーナについてなんですけれども、今回新アリーナ建設の白紙撤回を掲げた3候補に過半数の票が流れたということもありますけれども、それはアリーナ建設を反対している市民が半数以上いるというような見方もできるのではないかと思うんですけれども、そのあたりの受け止めはいかがでしょうか。
- 市長
まず、今回の選挙は新アリーナをワンイシューとしてやっている選挙ではありません。先ほど言ったように、議論として多いのは物価高騰であるとか周辺地域対策であるとか、そのほか様々な意見が出ています。そういう中で私を、最終的には相対的にですが選んでいただいたということであります。
3人の候補が新アリーナを白紙撤回しているから、それが過半数だということで物が決まっていくっていうのとは違うんではないかというように思っております。もちろん、先ほどの記者さんの質問でもあったように、市民の動向っていうのは一体どうなのか、そういうことを考えながら対応はしていかなければならないと思います。
ただ、今日私はこうやって信任をいただいております。また、議会の46名ですね、今回1人通りましたから。46名の方々の、当然、これは選挙で選ばれている方であります。その選挙で選ばれている人たちと考えというか議論をして、一つの方向性を出していくっていうのは必要なんじゃないかなというように思っております。
- 記者
ありがとうございます。それを踏まえて、市議会の議席のうち8割がいわゆる市長与党という形になって、これから新アリーナの建設についても円滑に進めていくことが可能だと思うんですけれども、対立候補に入れられた市民の声っていうのはどのように聞き取って、これからの合意形成をされていくお考えでしょうか。
- 市長
何かちょっと勘違いされているんじゃないでしょうか。36名の方、もちろん私を新たな市長として押し上げていこうということは決めて議論をさせていただいている。ただ、具体の話になると、これは喧々諤々やるんですよ。だからアリーナも同じであって、喧々諤々やっていくということであろうと思っております。
残りの3候補、私は3候補というよりは、アリーナに必ずしも積極的でない、これは市議会の中にもおられますよね、会派として。そういった方の声っていうのを、それは考えていくのは当然なんで、先ほど言ったその話になっていくわけですけど。36人が応援してるからアリーナはもういいんだ、彼らは了解してるんだということは、私としては考えてないですよ。一つ一つ議論を積み重ねていかなければならないんじゃないでしょうか。
- 記者
ありがとうございます。すみません、2点目が今回4選ということで、投票率が低いのが続いて、無投票の再選の多さですとか、あと各政党の相乗りの傾向が増えているっていうのは、多選にあるっていう、問題視する動きもあると思うんですけれども、4選というところをご自身でどのように考えられてますでしょうか。
- 市長
多選批判っていうのは、時々用語として聞きます。それは、新たな施策を新鮮な気持ちで出しにくくなるという要素があるということなんでしょうね。そこは払拭していかなきゃならないというように思ってますね。
昨日も、私は初心に戻ってだったかな、そういう言葉を使わせていただきました。緊張感を持ってやっていくということが必要だろうと思ってます。もちろん、今までやってきたことは、それを踏まえてやるっていうのは当然でありますけどね。
- 記者
市長とは直接は関係はないんですけれど、時を前後して4日に自民党の総裁選が行われまして、新しい総裁に高市早苗さんが選ばれたということで、先ほども物価高騰対策で政府の動きを見ながらという話がありましたけれども、高市新総裁に期待することとかありましたらお願いします。
- 市長
私も自分の選挙をやってたんであまり詳細は知らないんですが、高市議員は昔からよく存じ上げているところであります。たしか今回5候補は全て、地方創生については前向きなコメントをされてたような気がします。その点については安心はしているところでありますけど、それにしてもやっぱり具体策が必要となってまいります。どんな具体策を講じていただけるのかということを期待しているところであると同時に、先ほど言った物価高騰に対する対応策、経済対策を早急に政府内でまとめて、そして早く補正予算として可決をしていただきたいと思ってます。それらを見ながら、我々も次の対策を打っていくということになると思います。
- 記者
知事との関係についてお伺いしたいんですけれども。アリーナやスタジアムの話の中で、現場の担当者のところでまず話をというところもあったと思うんですけれども、トップ同士の関係として、スタジアムやアリーナに限らず県と市の関係性がよければ具体的な話もいろいろ諸課題について一緒に向き合うことができると思うんですけれども、今後例えば現場ではなく、まずもってトップとして話し合う場を設けられたり、そういったお考えはありますでしょうか。
- 市長
設けたいですね。もう一言で言うと設けたいと思ってます。今までも何度もお話ししませんかと申し上げてるところでありますが、こうやって4期目をスタートさせることができたわけですから、さらにそういう感じで、本当に気軽に話ができる関係でいたいなと思ってます。
具体的にどうしていくかっていうところなんですが、話をしませんかと、例えば今のアリーナ整備、もう数年やってますけれども、一度も話ができてないんですよね。だから、アリーナだけじゃなくて様々な問題、例えばこの前ここで出てきた♯7119なんかもそうですよね。様々な問題があるんですが、どう対応していくのがいいか、今日、当選明けの午前中ですから、我々のスタッフとは話ができていません。そこでスタッフとは話をして、具体的な話を、ちょっと整理をしたいと思ってます。次の会見の時にでも話ができればというように思ってます。