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令和7年11月25日市長記者会見

[2025年12月5日]

ID:76966

令和7年11月25日市長記者会見

  • 令和7年度11月補正予算(案)について

令和7年11月25日市長記者会見資料

市長記者会見動画

市長記者会見の様子

令和7年度 11月補正予算(案)について

 今日は、11月の補正予算に関連してお話を申し上げたいと思います。

 本補正予算(案)の全体概要でありますが、アリーナ整備に係る経費のほか、建築資材の高騰等に伴う新庁舎整備事業の追加経費、また工事の施工時期の平準化を図るための債務負担行為の設定などを編成しております。

 一般会計の補正予算の総額は11億6,300万円、財源は合併推進債などの市債6億300万円、庁舎整備基金6,500万円、アリーナ整備への寄附金2億5,000万円、ふるさと納税の寄附金2億円などを充当し、一般財源は3,800万円であります。具体的な事業について説明をいたします。

 それでは、アリーナ整備事業については、我々としては事業化を決断したということであります。事業化を決断し、アリーナ整備事業に関連する歳出予算として1億2,680万円を計上し、11月の議会に提案することにいたしました。予算内容は後ほど説明いたしますが、まず、なぜ来年度の当初予算を待たずに今議会においてアリーナ整備に必要な予算を計上し、事業化するのかについて説明を申し上げたいと思います。

 実は、このアリーナ整備については、関係者の間から早期に整備をしてほしいという声がございました。今月12日のアリーナ整備の検討会議の場でも、今の現状に対して困っている、ないしは早く整備してほしいという声がスポーツ関係者を中心として多くあったわけであります。我々もできるだけ早く整備をしたいというようには思っておりましたけれども、後で説明いたしますけれども、全体の財源構成の中に企業等からの寄附金を50億円予定させていただいています。その50億円が寄附としていただけるものなのかどうかということがはっきりしないと、なかなか議会への提出っていうのは難しいんではないかというように思っていたわけですけれども、今年の夏あたりから経済界、またプロスポーツの3団体、そして市役所と大きく企業を回ってまいりました。後で具体的な数字はご説明いたしますけれども、これは完成まで7年程度の事業期間があります。これは逆に言うと寄附の募集期間とも言えるわけであります。そういったことから見ていくと、50億円の道筋っていうのはしっかり見えてきたというように思っております。

 また、企業の皆さん方と話をしていると、事業化がなされれば寄附をいたしますという企業もございました。そういったところから見て、早めに事業化を決めていけばそれだけ寄附も早くいただけるんではないかなというように思い、現在に至っているわけであります。様々なことを勘案していくと、できるだけ早期に事業化すべきと考え、このたびの決断に至ったところであります。

 (資料4)一応このアリーナの事業費は、皆さんご存じのように280億円ということで設定をしているところであります。この280億円のうち、企業からの寄附金等を50億円と見込んでおります。

 (資料2)現在、申し上げたように、依頼状況、これ重複がございますけれども、延べ457社に我々岡山市、また商工会議所、シーガルズ、トライフープ、リベッツという関係者で伺っております。重複がありますんで、依頼結果を見ていただきますと合計が355社、それに対して寄附金をいたしますという確約をいただいた会社が96社ございます。96社の合計が27億2,620万円ということになっております。そのほか前向き検討中がまだ225社あるわけでありまして、その中には事業化が決定すれば寄附をいたしますとおっしゃっていただいているところもあるということで、先ほどの50億円、事業期間として7年を予定しておりますんで、もう過半を超えたということで十分私は道筋は見えたというように思っているところであります。

 (資料3)280億円っていうのはどういう額なのかっていうことですが、これが山陽本線の北長瀬駅、今ここに公園があって、ここは市営住宅の跡地になって、今は更地になっていると。この計画地にアリーナ整備の事業を行っていく。具体的なアリーナ整備が260億円、またここからアリーナのほうに向かっていく。当初はここに道路がありました。今もありますけど、これを前提として造っていくとなるとペデストリアンデッキをここに造らざるを得ないだろうということで、260億円に若干プラスをして275億円から280億円という数字を出しております。現在は、ここの道路を廃止するということで、このペデストリアンデッキは必要なくなるわけであります。したがって、若干マイナスにはなりますが、ただ物価高騰もありますから、この額も少しは膨れていくだろうと思います。

 そのほか周辺の基盤整備ということで、こういったエリアの若干の整備をしていく必要があるとか、測量委託費等で約8億円、アからエっていうのが出てきます。これは、280億円とは別に必要となる額であります。

 次を出してください。

 (資料4)先ほどの事業費の280億円をそれぞれどこが負担をしてくのかということを説明をさせていただきたいと思います。

 この280億円のうち、他の様々な施設、こういうアリーナ関係の施設を見ていくと、この補助対象事業になるのは大体180億円だろうと。逆に言うと、ならないのは100億円という前提で議論を進めてまいりました。これは屋内の施設ですから、いざというときに防災機能を果たすことができます。したがって、防災、安全の交付金、この国庫補助、どういう国庫補助対象になるかということでいきますと、防災・安全の関係の補助が出てくるだろうと。半分国のほうから交付金が出ます。残りは公共事業債っていうのを使っていきます。それでいくと、起債が90%できます。したがって、90億円のうち9割ということで、81億円が起債が可能になってくるわけです。逆に言うと、キャッシュで一般財源で我々としては9億円出さなければならないということになります。補助対象外は100億円でありますが、そのうち今申し上げましたように寄附金等を50億円、今予定をさせていただいている。その残りはどうするかというと、これは、一般単独事業債という起債しかございません。そうなると充当率が75%になります。そして、交付税は入りません。ということからいくと、起債が38億円、一般財源12億円ということになります。このブルーを合わせた国は、交付金90億円に起債に係る交付税18億円、合わせて108億円になります。市のほうは、当該この交付税を除くこの部分と、こちら側の分、これを合わせると122億円になります。122億円のうち、起債で賄えるのは81億円引く18億円で63億円と、こちらの起債38億円で101億円が起債の対象になってくる。一般財源は9億円と12億円ですから21億円必要になります。キャッシュとして21億円必要になってくるということであります。

 したがって、岡山市の財政にどういう影響があるかというところを見ていきますと、総額122億円、一般財源21億円、これが2年ないし3年でキャッシュを出していく必要が出てくるわけであります。起債は101億円であります。101億円を、これは30年で償還をしていきます。101億円を30で割ると、毎年3.4億円起債償還で対応していくということになっています。これが岡山市の財政にどういう影響を来すかっていうのを見ていかなければならないというように思っております。

 ちなみに、平成25年というと、これは私が当選をしたときであります。そのときの実質公債費比率っていうのは、標準財政規模から交付税の措置額を引いたものを分母として返済額を分子とするもので、12.4%でありました。それから財政再建に努めた結果、令和3年、一番低い値が5.1%までいっています。若干今伸びているのは、新庁舎の関係などによってここが伸びてきています。

 今後の見込みを考えると、新庁舎整備分等々を見ていくと、令和6年がどうも5.7程度になってくるだろうと。ただ、それ以降は、ここも起債発行を結構しているんですけれども、交付税の比率が非常に高い。一番分かりやすく言うと、合併推進債とかそういうのを多く使っているっていうのが一つと、それからこれより前に30年ものの大規模事業が結構終わりに来て、起債の償還が終わっていくというようなこともあって、今のままでいくと5.7は若干これから下がっていくのかなと。もちろん毎年の事業によって変化はしますし、即断はできないんですけれども、そんな状況になっている。0.16っていうのは十分吸収できる額ではないかというように思っています。

 じゃあ、我々は、今財政状況を様々な指標でいっても、政令市の中でも良いほう、上位を保っております。これからもやはり孫、子の代に大きな負債を残さないという原則は貫いていきたいと思っていますが、今政令市の平均は6.8であります。差が1.2あるわけでありまして、今後のアリーナ整備をしたとしても、財政的な面では私は十分吸収できるだろうというように思っております。

 (資料1)今、11月議会に提出するというように申し上げました。本議会で補正予算を承認いただければ、今の予定では2032年、令和14年度中の完成の予定となります。今後2年程度をかけ、岡山市の目指すアリーナについて要求水準書、いわゆる仕様書を作成し、整備、運営事業者を公募によって選定していくことになります。

 なお、この場でも何度か議論が出ましたけど、必ずしも全ての方に賛同いただいてないのではないか、一定の方がご理解をいただいていないのではないかっていう話があったことは承知をしております。財政の話が一つあったんで、そこは今説明をさせていただきましたけれども、シゲトーアリーナがあるのになぜ新しいアリーナが必要なのかっていうところ、また運営も民間にお願いをして、公の支出はしないということを言ってるけど、本当に大丈夫なのかっていうような話もありました。

 まず、1点目のシゲトーアリーナに関して言えば、全く空きがない状況になっております。先日、スポーツ協会の松井専務理事が説明されておりましたけれども、1年間の365日中、シゲトーアリーナの使用状況は358日だということを言ってました。休みの日もあるにもかかわらず、そんな状況になっているということで、スポーツ関係者は本当に会場確保に苦慮しているという状況であります。

 それから、岡山市の目指すアリーナは、これまでになかった「観る」に特化した施設であり、いわゆる体育館、私、現在のアリーナも体育館的なものだというように思っておりますけれども、体育館とは別物であります。こういった点について、PR動画も活用し、今後も周知に努めていきたいと思っております。

 運営については、PFI事業のBT+コンセッション手法を用い、運営権を整備、運営事業者に付与し、民間ノウハウを最大限に活用し、独立採算で実施していただくことになります。既に複数社が関心を示されており、運営時に岡山市の財政の負担になることはないと考えております。

 最後に、先日公開したPR動画について、約1か月間で市の公式ユーチューブだけでも5万回以上再生いただいております。今後、テーマ別の短編動画3本を今月中に公表する準備を進めていますが、動画による啓発だけでなく、経済界やトップチームとも連携し、ワークショップ等を精力的に開催し、様々な方々と意見交換をすることで、さらに本事業への理解の促進に努めていきたいと思います。

 アリーナ整備事業なんですけども、岡山市内外に多くの経済効果をもたらします。これは20年で2,800億円という数字を出させていただいておりますが、でも私としては、その金額に表すことのできない心の豊かさや岡山への愛着、誇りを生み出す事業であり、岡山のすばらしい未来をつくり出すために必要な事業であるとの認識の下、しっかり進めていきたいと思います。

市長記者会見の様子

 次に、宿泊税等検討委員会運営事業について説明をいたします。

 持続可能な観光の実現に向け、宿泊税を含む新たな観光財源等について調査審議することを目的に、宿泊税等の導入を検討する委員会を設置したいと考えております。

 検討委員会の委員は、学識経験者や宿泊事業者、観光関連団体関係者など7名以内の方を委嘱させていただく予定であります。年明けの1月には委員会を立ち上げ、年度内に3回程度開催したいと考えております。

 検討委員会では、宿泊税など新たな財源の導入が必要かどうかを検討するとともに、導入することとなった場合には徴収方法や徴収額、そして徴収させていただいた財源の使途など、幅広く検討していきたいと思います。

 財源の使途については、検討委員会での議論の後、本市で最終的に決定することになりますが、宿泊税等をお支払いいただく観光客の快適性や満足度の向上につながる取組に充てていきたいと思います。例えば、観光地のトイレや案内看板の整備、改修、多言語対応や宿泊施設の人材不足への支援など受入れ環境を整備することや、今やっていることで言えば、岡山城や吉備路エリアをテーマとするVR映像制作のような地域資源の魅力向上につながる取組が考えられます。委員会の開催に係る委員報酬をはじめとした所要の経費として、35万5,000円を計上しております。

市長記者会見の様子

 続きまして、外国人団体旅行客向け宿泊助成事業であります。

 これは、岡山市に宿泊する海外からの団体旅行に対して、人数に応じて助成金を出すもので、1人1泊につき3,000円、2泊を上限に交付するものであります。今年度は、9月末までに延べ6,422人助成をいたしました。

 大阪の関西万博や瀬戸内国際芸術祭、また過去最高の来場者数を記録した岡山芸術交流と、今年の主な大型イベントは終了したところでありますが、今年の4月から8月までの外国人延べ宿泊者数を見ると、岡山市は前年同期比で36.3%。見ていただきますと、(岡山市は)今までは8万9,000人のところが12万人で36.3%、全国でいくと6%ちょっとがここまで伸びているっていうのは様々な効果があったのかなという感じであります。

 市内のホテルの状況でありますが、おかやま観光コンベンション協会の調べによりますと、令和6年度上半期、4月から9月の延べ外国人宿泊者数の割合は約14%のところ、今年度は約20%と増加したそうであります。6ポイント増えている。このように好調なインバウンド需要もあり、今年度予算の助成金は9月末時点で7割近く交付しており、11月の宿泊分で当初予算額に達する見込みであります。今後も切れ目なくインバウンドの方に宿泊していただけるよう、今回補正予算を組むものであります。

 以上が今回の本補正予算(案)の説明になりますが、なお先日21日に国の経済対策、閣議決定をいたしました。物価高騰対策を我々も考えていかなければならないわけでありますが、国のこのスケジュールでありますけども、来月の上旬には具体的な国の補正予算額や事業内容が示されると考えております。

 岡山市では、今年に入って総額84億円の物価高騰対策の補正予算を編成し、切れ目なく市民、事業者支援を実施してきたところであります。したがって、12月の上旬の具体的な内容が分かり次第対応を図っていきたいと思います。できれば、一部でも11月議会の最終日にでも上程できればというように思っているところでありますが、あとは国の動きと我々がどこまで対応できるか、今それらを踏まえて、できるだけ前倒しができるように今指示をしているところであります。具体の対応については、もう少しお待ちいただければと思います。

 私からは以上です。

市長記者会見の様子

質疑応答

  • 記者
     アリーナのことで何点か伺わせてください。
     まず、1点目として総括的なあれなんですけども、市長は、市長選でもわくわく感ということをフレーズにされてましたし、この間の答申された第七次総合計画の将来都市像でもわくわくという言葉が入っていました。
     今後の岡山市を展望するときに、このアリーナ事業というのをどういうふうな位置づけとして認識されているんでしょうか。

  • 市長
     確かに、総合計画もわくわくっていう要素、選挙戦でもわくわくって要素を出させていただきました。特に、選挙戦でなぜわくわくっていう要素を出したのかっていうと、シンクタンクの評価っていうのは、岡山はすっごい住みやすい、そこは皆さん賛同してくれている。しかし、他の政令市に比べて少し劣っているとしたら、そういうわくわく感のようなものなんではないか。確かに思い当たるところはある。岡山もここまでの都市になってきました。ということでいくと、やっぱりわくわく感っていうのは必要なんだろうというように思って、選挙では使わせていただいたところであります。
     じゃあ、具体的に何なのかっていうのは、私は例えばスポーツにとってみれば、今のプロスポーツというのは我々にわくわく感を与えてくれているものだろうと思います。アマチュアスポーツもそうですけどね。そういったプロスポーツが元気に活動できる、そういう施設整備は我々に課されたものなんではないかなと。これはアリーナに限らず、サッカーのスタジアムも私は言えるんではないかなというように思っております。そのほか、芸術面、文化面、そして様々な側面でわくわくっていう要素はあるんではないかなと。そういったものを我々としてピックアップしながら、市の事業としても、ないしは民間と一緒にやっていく、そういうものとして形づくっていきたいなと思ってます。

  • 記者
     あと、すいません。先ほどの説明の中で、BT+コンセッション方式で進められることを考えているということで、複数の企業から関心が寄せられているという発言がありました。これは、いわゆる民間企業側からしても、今現時点で岡山市が公表しているアリーナ構想っていうものが十分採算性が取れるというふうに見込まれているというご認識なんでしょうか。

  • 市長
     このアリーナ構想っていうのは、岡山市だけのものではありません。いろんなところがやっていこうというふうに行動を示されているというように聞いております。その中でも、我々としては民間とのお付き合いの中で、ぜひコンセッションでいくと彼らの行動範囲が非常に広がっていきますから、彼らにとっての経営も非常にやりやすくなってくるという面で岡山には参加したいと内々におっしゃっていただいている企業が複数社あります。
     そういう面から見ると、何といっても岡山の地理的な特性等々が大きく寄与しているんではないかなと思っているところであります。この方式で十分やっていけるんではないかと思っています。

  • 記者
     もう一件、すいません。事業費の考え方の説明もありました。275億円から280億円っていうのがいわゆる本体整備の価格で、プラス道路のこととか測量関係のがプラスしてかかるという……。

  • 市長
     20億円程度はかかる。

  • 記者
     20億円程度かかるということなんですけども、先ほど市長がおっしゃられたように、本体整備の中でも物価高騰の影響っていうのはどこまでかっていうのが見通せない中で、全体、その周辺も含めて、アリーナに関してどこまで事業費が膨らむというふうな見通しですとか懸念はあると思うんですけども、その辺はどうお考えでしょうか。
     
  • 市長
     そこは分かりません。確かに物価高騰の議論が出てきていますし、今はもう157円まで円安が進んでいます。これから為替がどうなってくるかよく分からないところがあって、どこまで膨れていくのかはよく分からないところはありますが、先ほど言ったようにペデストリアンデッキはもうなくしてますし、いろいろなことを考えながら、常識的な数字で収まるようにやっていかなきゃならないなとは思っております。何百億までならいいとかなんとかという上限を今決めることはできないと思っています。

  • 記者
     最後にすみません。それと、財政的にはどれだけ膨らむか分かりませんけども、それでも常識の範囲ということで、財政的にそれは十分吸収できるだろうというご認識でしょうか。

  • 市長
     どこまでいくかってのがあるわけですけども、今申し上げたように、実質公債費率は0.16上がっていく、0.16っていうのは、今政令市の平均と我々の値には1.2の差がある。将来負担率、ちょっと話をほかにいきますと、我々としてはもうゼロであるとか、財調もしっかりしてますし、財政的には私は十分やっていけますし、他の事業に大きな影響を来すことはないと思ってますが、一つ一つこれは毎年の予算でチェックをしながらやっていかなきゃならないというのも当然だろうと思ってます。

  • 記者
     寄附の目標額まで残り23億円ということですけれども、早期事業化を決めることでこの寄附が集まりやすくなるんじゃないかというお話でした。今回、予算に費用を盛り込んだことで、今後の期待感あと市として今後どう動いていきたいかを教えてください。

  • 市長
     (資料2) 記者さん、これ7月ぐらいから行ったんだよね。

  • 担当課
     そうですね、7月、はい。

  • 市長
     11月20日現在、大体企業を回り出したのが今年の7月ぐらい。7、8、9、10、11、4か月ぐらいで355社が、重複なしでいくとこういう数字が出てきた。確約をいただいたところが96で、前向き・検討中と言ってるところが225、この225社っていうのは、どう見ていくのかということなんですが、それぞれ行った人間も違うんで、感覚は少し分からないところがありますけど、少なくとも私が行ったところは、アリーナなんか要らないよっていうのはほとんどないんですよ。将来岡山のためにはアリーナは必要だと思っていただいているのがほとんど。ただ、実際上選挙があったっていうのも大きいところではあるんですが、事業化が本当にできるのかっていう言い方ではないのかな。でも、確実になってから、それで寄附をしたとしても遅くはないんでしょっていうところは、それもそのとおりで、事業期間が7年、終わるまであるわけで、その間に寄附をしていただければいいということになってきます。
     ということでいくと、この27億はじゃあ何で96社が出て来るのか、これは両備さんなんかは自ら最初から5億っておっしゃってたんで、そういう大口のところがあることもまた事実なんですけど、こちらのほうの事業が決定したら出していくよとおっしゃっていただいてるところが多いんで、私はある程度いくんではないかと。
     これ広島なんかでも同じなんですけど、個人の寄附金なんかもこれから我々もお願いしたりすることもあると思います。そういったことを考えていくと、7年という事業期間を考えれば、50億はいくんではないかなというように思っているということであります。

  • 記者
     その辺に向けて、これから市としてどう動いていきたいかも教えてください。

  • 市長
     何を意図しとんでしょう、質問が。

  • 記者
     動きに期待感というかを伺えればいいんですけど。

  • 市長
     どう動きたいかっていうのは、もう動いているところなんですけれども、ただ、次の財源のやつ(資料4)。
     事業費の中で50億って結構大きいですよね。これ、プロスポーツを含む経済界と一緒にやれてるんですよ。非常になんか一体感っていうのが私は出てきていて、これから50億に例えば到達したら、到達してやめるかどうかっていうのもまたあるところではあるんですけれども、経済界と一体感をずっと保ちながら、このアリーナ整備っていうのはやっていきたいなというように思ってます。答えになったかどうか分かりませんが。

  • 記者
     今回のこのアリーナ関連の1.2億円余りの予算化の意味合いについての質問になります。これまでも動画やリーフレットを作るための費用なども計上してこられましたが、今回の測量はまた周辺道路の整備事業の費用ということではありますが、アリーナ整備の事業全体が動き出す一歩とも考えることができる予算化だというふうな認識をしております。このあたりの予算化のご認識、思いというのを教えてください。これまでとは違う予算計上の意味合いがあると、事業化に向けた一歩だというふうに認識してるんですが、そのあたりについての認識を教えていただけますか。

  • 市長
     ちょっと意味が分かんないとこがありますが、今までも例えば今月やったアリーナの検討会議のああいう会議費も我々市のほうでやらせていただいている。したがって、280億っていうのは、いわゆる本体部分の事業でお願いをする。その周辺部分、当然ながら交差点の改良も少しはしなきゃいけないだろうし、そういったところは市としてやっていかなきゃならない。ただ、額として非常に大きな額を見込んでるわけではないんで、280っていうところがあまりに議論の中心になり過ぎてるところはあるような気がしますけれども、我々としてはそれを実現するために、最低限必要な関連経費はこれからも支出していくということになろうかと思います。

  • 記者
     私の質問の仕方が…大変申し訳ありません。

  • 市長
     ごめん。

  • 記者
     これまでも動画、リーフレットを作るというような機運醸成という意味では予算化はありましたが、今回は事業、動く、事業化という意味では初めての予算計上だったという認識で、かなり額としては1.2億円余りですが、かなり大きな予算計上ではないかという認識でいいですか。

  • 市長
     もちろんです。最初に申し上げました、最初に申し上げたのは、アリーナ整備事業については、我々としては事業化を決断いたしましたと。したがって、その関係の歳出予算として1億2,680万円を計上して、11月議会に提案をさせていただく。もちろん議会で承認いただかないと、これは事業化にはなりませんけれども、岡山市当局としては事業化を決断した、完全にワンステップアップいうことでご理解いただければと思います。ごめんなさいね。

  • 記者
     改めて、今日の時点の意気込みを聞きたいです。先ほど下を見ておっしゃっていたので、正面を見て言っていただきたいというのが本意です。今日の時点でこのアリーナ整備の決断をした意気込みを改めて教えてください。

  • 市長
     記者さんにそういうふうに大上段に言われると。
     このアリーナ整備っていうのは、私は岡山市にとって必要な事業だろうというように思っております。もちろんスポーツ界のため、また多くの事業効果、経済効果を生むということもあります。ライブとかコンサート、そういったものができるっていう要素もあります。
     それだけじゃなくて、私は金銭に変えられない心の豊かさ、そしてわくわく感、岡山に対しての愛着とか、そういったものをこのアリーナ整備によって実現することができるんではないかというように思っております。議会の承認が得られれば、我々としてはもう今年からこの事業の推進を進めていきたいと思っております。

  • 記者
     事業費の話……。

  • 市長
     はいはいはい、どうぞ。

  • 記者
     岡山県さんとの協議っていうのがこれまで打診をしていって全くうまくいかなかった中で、この事業費があるということは、もう市では単独でやっていくということなんでしょうか。つまり、このスキームの中で今後県がなんぼか出すみたいな話に動いていく可能性も含まれているものなのでしょうか。

  • 市長
     県はよく分からない。今回の回答も、この事業に参加するという結論には至らなかったと、今は少なくとも参加しないということなんだと思うんですけれども。ただ、じゃあ県が参加しないからやらないのかっていうと、先ほど記者さんからの質問があったように、岡山にとっては非常に重要な事業だろうというように思っております。したがって、市と経済界で進めていきたいと思いますが、これから県がどういう対応をしてくるかによっては変化もあるかもしれません。

  • 記者
     アリーナの建設、この事業費の関係で1つ教えていただきたいんですけども、今後仕様書を作って事業者を公募する際には、これは総合評価方式のような形で事業者を決定することになるんでしょうか。

  • 市長
     事業政策推進。

  • 記者
     総合評価方式で事業者を決定することになるんでしょうか。

  • 市長
     事業者の決定の仕方。

  • 記者
     はい。

  • 市長
     これは、これから仕様書を作っていって、それに、その仕様書に沿った形で、今は複数コンセッションが手を挙げておられますから、それらの方々の参加を前提として、最終的には点数評価になると思いますけれども。

  • 記者
     事業者を決定するときに、先ほどからも事業費が280億で収まるかどうかっていうところで、またその懸念を訴える方もいるとは思うんですけども、例えば公募するときに、上限拘束性を持った予定価格で280億円で、キャップを設定するようなそのような形での公募なんでしょうか。

  • 市長
     名古屋のアリーナなどは、あれは県でしたっけ、県が一定額を出しますよと言って、事業者のほうはもう少し出したほうがより採算面ではいいんだけどということで、事業者がプラスアルファを出したということを聞いております。我々のほうも、これからやっていく過程の中で、どういうやり方がいいのかっていうのをあまりここで決め切る必要はないのかなというように思っているところでありまして、柔軟性っていったらおかしいですけど、今後の変化は見てみたいと思ってます。
     すいません、確たる、そこまで決め切れてないですから。

  • 記者
     さきの市長選でアリーナ反対を掲げられた候補の得票、さらに報道各社の調査などで反対意見が過半数を超えているという状況があったと思います。市長は選挙で示された民意だとかをどのように尊重し、酌み取ったのでしょうか。それを具体的に教えていただけたらと思います。

  • 市長
     選挙で残りの3候補が……。

  • 記者
     得票とかあるいは報道各社のアンケートなどで、反対意見が、アリーナに対して過半数が超えていた状況があったと思います。市長は選挙でそういった示された民意や結果をどのように受け止め、酌み取ったのでしょうか。例えば、対話集会などでアリーナについて市民から意見を聞くような機会を設けたりはしたのでしょうか。

  • 市長
     選挙の結果っていうのは、別にアリーナで選挙をやってないですから、トータルとして、総合評価として私は四十数%の票をいただいたということであります。過半数を取らなければやるなという意味でおっしゃっているんでしょうか。

  • 記者
     いいえ。アリーナ反対を掲げた候補の方もある程度、一定比率得票を取られて、市長もそのことについては考慮しなければいけないというふうに選挙後に言われていたと思うんですが……。

  • 市長
     しないと……。

  • 記者
     考慮しないといけないということですが。

  • 市長
     もしあれだったら、こっちに来てはっきり言っていただいたらどうでしょう。

  • 記者
     市長もこれだけ、それぞれの主張に賛同された方がこれだけいるということは受け止めないといけないというふうに、選挙後のインタビューなどで答えられていると思うんですが。

  • 市長
     そう意味では、そういうことをおっしゃってるんであれば、先ほど言いましたよね、アリーナっていうものの実態をまだお分かりいただいてない方もおられるんじゃないかということで、動画とか短編とかいろいろ作ってやらせてもらってる。
     それから、今日も、財源の話も説明させていただきましたし、また運営について大丈夫かっていうご質問などに対しても、今お話をさせていただいているということであります。
     どんな事業も必ずしも全員が賛成ということにはなかなかならないと思います。ただ、じゃあ選挙に通ったから何でもやりゃいいんだっていうものでも私はないと思いますし、反対されている方ないしはあまり関心を持っていない方、そういった方にもぜひ関心を持ってもらうため、ないしは反対してる、誤解されている方があるんなら、その誤解を解くべくやっていく、こういったことは重要だろうというように思っております。

  • 記者
     今回、当初予算でなく、11月に予算案を上げられたというのは、これだけ早めに事業化に踏み切るまでの予定が立たなかった最大の理由というのは、どういうものが考えられるでしょうか。

  • 市長
     まず第一に、これも何回か申し上げましたけども、早くやってくれという声が大きい。例えば、来年度予算でやると、3か月は確実に遅くなるんですね。だから、そこはできるだけ早くやりましょうというのが1点。それから、ただやみくもにやればいいっていうわけではなくて、やっぱり財源の中で、企業に50億円をお願いしようという方針で動いたわけですから、その50億の見通しが立たないと、私としても議会には提出できないなということがあって、両方これがこの11月議会で説明でき得る形にはなったということで、やらせていただくということであります。

  • 記者
     度々で申し訳ないんですが、議会との意見交換をして、方向性を打ち出したいというようなことも先ほど言われてたと思うんですが、議会とはどういうように具体的に話をされた……。

  • 市長
     議会はこれから正式には代表質問、一般質問でやるんですけれども、水面下では議会関係者とは話をさせてもらってます。

  • 記者
     現時点ではどのような意見が議会から出ているんでしょうか。

  • 市長
     水面下の話ですからね。ここでは申し上げるのは控えさせていただきますけども、実に45人の中、36人の方々は選挙のときも応援をしていただいていました。大きな面で、議会の相当数の方がアリーナについて前向きに考えておられるということは、私としてはそう理解しております。

  • 記者
     先ほどもちょっとあったと思うんですが、全国で今アリーナ計画が40か所以上で進んでいるというふうに聞いているんですが、イベントの割合などで採算性における影響の部分も考えられると思うんですが、そのあたりについてのお考えのほうをちょっとお伺いしたいと思います。

  • 市長
     今も採算性の話をさせていただいたところであります。全国で多くのアリーナの議論がなされているということは事実でありますが、そういう中でも、岡山のアリーナについては民間企業のほうも前向きに動いていただいている。それは、岡山の都市規模そして交通の利便性等々を考えてやっていただいてるんじゃないかなと思っておりますが。

  • 記者
     アリーナについてと宿泊税等検討委員会について、1問ずつお伺いします。
     アリーナ整備に関して、完成してからのお話になるんですけれども、たしか音楽のコンサートやライブを年間40日という想定があったと思うんですけれども、実際に1年間で40日、40回のコンサートっていうのはどういう、呼べるのかなというように、一市民としてちょっと疑問があるんですけれども、どういう見通しなんでしょうか。

  • 市長
     このアリーナについての議論の過程の中で、例えば5,000人規模から1万人規模にした。そこで、1万人でいくとどういう層が来てくれるのかっていうのを議論の中では行ったっていうのは覚えております。そこで、そのエンターテインメントを担当されているような方からのヒアリングで出てきている。それ以上のことは、今は分からないと思いますが。

  • スポーツ振興課
     年間40日につきましては、広島のグリーンアリーナ、ここが今、中国地方でアリーナ規模のコンサートが開ける唯一の会場でございまして、こちらが体育館中心ということで、上限設定を持ってる中で、年間40日、まだ引き合いがたくさんあると。そういった状況を見ると、先ほど市長も申しましたように、エンタメ業界の関係者に聞くと、広島と対等には十分誘致はできるだろうというところで40日、いわゆる20講演を入れております。
     以上です。

  • 記者
     では、次に宿泊税等検討委員会について伺います。
     まず、この検討委員会で運営したいというふうに至った経緯について伺いたいです。外国人の観光客の方の増加っていうのはどの程度関連があるんでしょうか。

  • 市長
     関連があるかと。

  • 記者
     はい。インバウンドの増加というところと宿泊税の検討というところの関連性をあれば教えていただきたいです。

  • 市長
     前回も少し話がありましたけど、岡山っていうのはまだオーバーツーリズムとまでは言えないと思いますけども、先ほどの数字を見ていただいて、36%増っていうのがあったですよね。外国人の延べ宿泊者数が36.3%伸びているということは、一つ、外国人にも相当好まれる地域になってるのかなという感じをしているところであります。そういう中で、例えばよく言われるのはトイレ整備とかがまだまだ十分じゃないよって話もありますし、それから岡山の、ある面観光の顔である岡山城、後楽園、そして吉備路ですよね。そして、今、古代吉備の話も出ておりますけど、そういったものが、なかなか、今のままでいいのかっていう問題があるということで、そういったところへの整備にも充てていければという思いでいるところであります。

  • 記者
     すみません、細かい点なんですけど、アリーナの営業をかけた内の10分の1が不可ということだったと思うんですけど。
     不可の理由というのはどんなところが……。

  • 市長
     いろいろありますけど、それは経営状態が必ずしも思わしくないっていうところもあるし、アリーナについてはそれほど興味を持ってないっていうところもあったように思います。全てを悉皆的に承知してるわけではありませんけれども。

  • 記者
     じゃあ、ダイレクトにそのときに、うちはアリーナにはっていうところもあったというか……。

  • 市長
     そもそも、こういった企業版ふるさと納税は行わないんだっていうのはたしかありましたですよ。
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