
「豊臣五大老(徳川、前田、毛利、上杉、宇喜多)の中で、大河ドラマになっていないのは、宇喜多家のみ。ぜひ大河ドラマ化を目指しましょう!」。そう後押ししてくださったのは、岡山市出身の歴史学者・磯田道史先生。
これまでもお話ししてきたように、私たちのまち岡山の礎を築いたのは宇喜多家。父の直家は、裸一貫から立ち上がり、備前・美作を統一した英傑であり、子の秀家は、秀吉の天下平定を支え、最後まで忠義を尽くした勇将です。
しかし、江戸時代になると、滅んでしまった大名家ゆえ、史料の散逸や一部事実の誇張もあり、直家については梟雄(きょうゆう:悪賢い人)と呼ばれ悪役になってしまいました。あまりに不条理と言わざるを得ません。
そうした中で、本当の直家像・秀家像に光を当てる動きも始まっています。岡山市でも岡山城の展示改修で、直家を郷土の先人として顕彰し、その第一歩としました。そしてその総仕上げが「宇喜多大河」の取り組みなのです。
当初は、「宇喜多って誰?」「悪い奴じゃろ」そういった認識の方も多かったと思いますが、広報紙やパンフレットの配布、新聞記事の掲載やイベントの開催などを通じて、少しずつですが変わりつつある空気を感じています。
大河ドラマ実現への署名活動は7万人を超えました。横浜や大阪などのイベントに市としてブース出展した際には、「宇喜多の大河、見たい!」とうれしい声もたくさんいただいたようです。秀家が人生を全うした八丈島や、その妻豪姫ゆかりの金沢でも、たくさんの署名が集められています。宇喜多親子の物語と同様、岡山に始まった大河誘致の熱は全国に広がりつつあり、皆さんの想いを1月のNHK訪問では届けてきたところです。
大河ドラマが実現すれば、多くの方が岡山市にお越しになり、大きな経済効果を生みます。
しかし、大切なのは結果ではありません。大河ドラマの取り組みは、先人や歴史遺産に思いをはせることで、私たちのまち岡山への愛着や誇りを育むものと考えます。これは未来へつながる取り組みなのです。
岡山市長 大森雅夫の大盛コラム(第16回)
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