ノートルダム清心女子大学 3年 檀侑里
私が「河童の話」を読んで思ったのは描写が巧みだということです。自然や汽車や魚などの描写が丁寧に書かれていて、その様子が自然と頭に浮かんできました。おそらく坪田譲治が実際に見た景色だから、ここまで書けるのだろうと思いました。
それから、作品の主題である河童についてですが、私は、河童は川の主なんじゃないかと感じ取りました。それは、河童が川の上に手を突き出して魚を獲ったり、水の中のナマズを操ったり、鳴き声をあげてガマを呼んだりしているところからです。まるで、川に住む生き物たちは河童の支配下にあるようでした。
また、おじいさんの話に興味津々な子どもたちが生き生きと描かれていて、小さい頃に毎晩父や母に物語をねだっていた自分のことを思い出したりもしました。
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