ノートルダム清心女子大学 2年 K.K.
「桐の木」はとても短いお話ですが、読み終えるとなんだか懐かしく、自分にも身に覚えがあるような、くすぐったい気持ちになります。正太は母に桐の木を見せようとしますが、母親は病み上がりで赤ちゃんの世話をしているため、あまり正太に構ってくれません。そして、とうとう母親を怒らせてしまいます。
弟や妹を持つ人は正太の気持ちが分かるのではないでしょうか。今まで構ってくれていた母が、弟や妹にかかりっきりになり、自分に構ってくれなくなるのは仕方ないけれど寂しいものです。正太の気持ちがよく分かるので、そんな正太に冷たくあたる母親は酷く見えます。しかし最後、泣いてしまった正太に優しくする母親に、誰でも経験があることのように思えました。自分の母も正太の母と同じ気持ちになったことがあるかもしれません。母に聞いてみたい気持ちになります。
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