「七人の子供」を読んで
ノートルダム清心女子大学 2年 N.F.
手榴弾の話や、遊んでいる子どもの「突撃」という掛け声、愛国行進曲など、戦争関連の言葉が出てきて、自身が入隊した経験や、日中戦争の期間に中国を旅行した経験を活かして書かれているように感じた。子どもたちが、もらった植物の種を一つずつ数えてみんなで平等に分けようとしたり、植えた種が気になって早く集合してしまったりと、子どもの無邪気な様子が表れている部分があった。また、「かんしん」「おおぜい」など、漢字で書いてもよさそうな言葉をひらがなで書いているのは、柔らかい雰囲気を出そうとしている工夫のように感じた。