ノートルダム清心女子大学 2 年 C.K
討論会を開いたという出だしからは考えられない展開に驚かされた。学校の先生の言った言葉を気にして、ナワをなうという言い訳を言い訳にせずに実際に討論会をしつつナワをなったり、討論会の内容を学課に近いものとするべきだと考えていたり、出だしはこどもにしては大人っぽいことをしているのだなと感じさせた。しかし、そのすぐ後には「そのほうがこわくっておもしろくなるかもしれない」と子供らしさを発揮しており、かつそこからが物語の中核だと言えると感じた。「夜」について討論会が進んでいく過程も、もっともらしい理屈を考えては発言する論理的な面を見せつつも、最後には得体のしれない夜におびえることになる。物語の最後は討論会の最初にも紹介された大学生の言葉でしめられるのだが、夜の何が怖いのではなく自身の想像力が夜であるとくくられ、子供と本当にあったかわからないような経験を通じて、想像の力や奇妙さというものが感じられると私は考える。
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