ノートルダム清心女子大学 2年 山崎安純
本書中で大学生が「夜も人間の中にある」と発言していることや、進化論の観点から、人間は万物から成っているものであると捉えることが出来る。また、それを聞いた四人は呆れ返ったと描かれていることから、「夜」というテーマは子どもたち四人にとって理解しがたいテーマであったことが読み取れる。 しかし、私は「夜」というテーマがとても面白いものだと、子どもたちの討論部分を読んで感じた。自分自身が「夜」について考えたとしても、「夜」をはっきりと定義することは難しく、「暗い時間」のような定義になるのではないかと考える。子どもたちはそれぞれに「夜」について考えていることがあり、それを読むことで様々な考えに触れることができ、また「夜」に対する理解も深まるように感じた。 そのような「夜」について、坪田譲治は本書内で夜の不気味な雰囲気を正体のわからない声に込めたのではないかと考える。
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