ノートルダム清心女子大学2年 H.M.
この作品は主人公の八郎がこいを釣る様子が「ぴんぴん」や「ばしゃっ」といった効果音を使って表現されていることで八郎のこいを釣る時のわくわくした気持ちが強く伝わってくることが魅力的だと感じた。また、物語の後半ではそのわくわくした気持ちから一転し、こいの子を探す母親に対する八郎の優しさが現われており、八郎という主人公がもつ溌剌とした明るさと穏やかな優しさという性質が短い文章を通じて伝わってくる作品だった。文章中に出てくる「ふじの花」や「やなぎがしげっている」「かっこうがないている」という自然の描写から八郎のこいを釣る様子が豊かな自然の中の少年の姿として印象的に描かれている。
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