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学校図書館カフェが開催されました【文学創造都市おかやま参加事業】

[2024年7月12日]

ID:62875

学校図書館カフェ(2024年6月)が開催されました

(1)企画の目的

 学校図書館を考える会・おかやまでは、子どもたちの深い学びを支える学校図書館の充実を願って活動しています。昨年度は、10月28日(土曜日)に学校図書館カフェを、岡山市教育委員会後援のもと、文学創造都市おかやまの参加事業として、岡山県生涯学習センターにて開催しました。

 市民や教職員、作家など幅広い立場の方と学び合い、学校図書館の在り方について語り合うことができました。さらに学校図書館や学校司書の働きを伝えてほしいとの要望が多く出ました。

 そこで、学校図書館について、市民協働で自由に語り合えるカフェを開催し、現在の学校図書館の取り組みと子どもの育ちについてレポートと意見交流を行い、子どもたちや地域の願いを受け止め応えることができる学校図書館活動や、学校図書館の充実をめざしていきたいと考え、企画しました。

 また、学校図書館カフェの開催により、幅広い市民の文学に親しむきっかけや文学創造都市への土壌づくりにもなることと考えています。

(2)企画概要

○日時:2024年6月9日(土曜日) 13:30~15:30

○場所:岡山県立図書館 多目的ホール

○内容 

 あいさつ  学校図書館を考える会・おかやま代表 絹川利恵子)

 岡山市の学校図書館について報告(岡山市立平福小学校 学校司書 芥田治斉子)

<ミニレポート(1)>

 岡山市立東畦小学校 学校司書 小西真実 「子どもの読書活動への支援」

 子どもたちの学校生活・暮らしは忙しく、ICTの活用や学習、習い事、ゲームや動画視聴など、めまぐるしい情報量の中にあります。ところが「読む」というじっくりと活字に向き合い、読み取り考える体験が不足しています。

 学校司書は「図書の時間」(学校図書館を使う授業)に一冊まるごと朗読するという取り組みを、どの学年にも3年間継続してきました。発達段階に対応してすべての学年に行い、日常的に学校図書館での本の紹介や展示、行事を合わせて取り組むことで、進んで読書する・長編の本も読む子どもたちが育ってきています。肉声で語る、丸ごと読書の体験を設ける取り組みを大事にしていきたいです。


<ミニレポート(2)>岡山市立足守小学校 学校司書 土師知子 「タブレットを活用した学びの支援」

 子どもたちはタブレットを使った学習が日常化し、インターネット情報(ネット情報)を学校・家庭で読む機会が増え、トラブルも起きています。

 学校司書はデジタルシティズンシップ教育への支援を行っています。「図書の時間」にネット情報の読み解き方(ネットのチラシの問題点を話し合い、安全性を確認)をワークショップ形式で行いました。一つの情報だけをうのみにしないで考える、相談する行動を繰り返す学習を進めています。

 学校図書館でもタブレットを活用した行事も行っています。タブレットを日常的に活用し、情報を入手し、判断する活動も進め、情報を読み解く力を育んでいきます。


<フリートーク(参加者が小グループに分かれて、自由に語り合う)>

※フリートークでの意見を箇条書きにしてご紹介します。

〇「子どもたちの読む・読書をする力が落ちていると感じ、学校図書館での読書への働きかけが重要」「デジタルシティズンシップ教育は、普通の生活にも関係する。うのみにすることの怖さも意識する必要がある」など、レポートのテーマに関する内容が多く語られていた。

〇フリートークが活発に行われ、「子どもの育ちと二つのテーマ(読書とデジタル情報との付き合い方)で、まだまだ情報交流がしたい。時間が足りない。」などの感想もあり、次回の学校図書館カフェ開催への期待が語られた。

(3)成果

・多様な立場の方(市民、議員、教職員、市職員、県外の市民など)の参加(63名)があり、学習や活発な交流ができました。

・カフェ全体を通して、学校図書館・学校司書の役割と取り組みの実際を共有できました。学校司書が、子どもたちの豊かな読書体験づくりの活動をしていることや、タブレットに親しみ情報を確かめることを促していることについて、ぜひ、続けてほしいとの感想が多く出ていました。

・子どもたちの「読書・読む力」と「デジタル情報・タブレットとの付き合い方」について、学校司書からのレポートを聞き、今日の課題でもあるため、主体的な情報交流・協議ができました。「参加してよかった。今日の学習をいかしたい。今後とも子どもの読書やネット情報との付き合い方について継続して学習したい。」との声が多く聞かれました。

・会終了後も会場内で話し合いをされたり、展示を見たり、参加者同士の親睦やネットワークが広がり、子どもの読書や文学を大事にするまちづくりのきっかけとなっています。

 

(4)課題

・「情報交流・協議の時間がもっとほしい」との感想がありました。

・学校図書館を活用する子どもの保護者などの参加を増やし、さらに学校図書館への願いを受けとめ、学校図書館の充実をすすめていきたいと考えています。

(本記事は、学校図書館カフェよりいただいた報告書をもとに文学創造都市おかやま事務局が作成しました。)

お問い合わせ

岡山市役所市民生活局スポーツ文化部文化振興課

所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号

電話: 086-803-1054

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