私は、岡山市の文学に関するまちづくりを感じるために最近有名作品が多く映画化されており、若者から大人まで人気がある作家である横溝正史のゆかりの地である岡山県警察本部へ行きました。
横溝正史は明治から昭和にかけて活躍した文豪で金田一シリーズをはじめとする多くの傑作を残しており、「悪魔の手毬唄」という作品に登場する磯川という警部が岡山弁を発することから岡山県警察本部がゆかりの地とされています。最近でも、「ミステリというな勿かれ」や、「八つ墓村」など有名作品が映画化され多くの人に影響を与えています。
生まれは神戸市で育ちは東京という岡山とは一見縁もゆかりもなさそうな横溝正史は、学徒動員されていた長女の危篤をきっかけに岡山へと疎開することを決めました。そこから岡山、広島を題材とする多くの有名な作品を生み続け、今日まで至っているという歴史がありました。
岡山県警察本部には、横溝正史と直接関係のあるようなものは展示されていなかったのですが、往復している道中に横溝正史について調べてみて考えさせられることが色々ありました。岡山県警察本部の周囲には有名な俳人の句碑が多く立てられており、実は句をいくつか読んでいる横溝正史の句碑を立てたり、銅像を建てたりすることで横溝正史の歴史や岡山ならではの文化を発信、継承していけるのではないかと感じました。
もともと私は文学にあまり詳しくなく、横溝正史についても知らなかったのですが、この機会を通して、ユネスコ創造都市とは何かという説明をしていただいたり、自分の興味のある岡山の文化を調べるために自由にフィールドワークをすることで岡山の歴史や文化、横溝正史の生い立ちなどについて知るきっかけになりました。また実は自分の出身地である総社市に横溝正史の親戚がいてそれが岡山に疎開する決め手となっていたなど、調べる中で興味深い事柄がたくさん見つかったので、これからも横溝正史の文学作品を鑑賞したり、歴史を調べて岡山の魅力をより理解できるようにしたいと思います。
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