文学に描かれた岡山の風景を

　鳥人幸吉（ちょうじんこうきち）こと浮田幸吉は、江戸時代中期に備前児島郡八浜（現玉野市八浜）に生まれ、世界で初めて人力飛行を試みた人物とされています。表具の技を駆使した翼を背負い、旭川に架かっていた京橋の欄干から空に飛び立ち、それを見た群衆は大騒ぎになったとされています。

　この飛行は、筒井康隆『空飛ぶ表具屋』（新潮文庫刊『傾いた世界自選ドタバタ傑作選2』所収）にいきいきと描かれています。

「ユネスコ創造都市ネットワーク・文学分野」に加盟し、「文学による心豊かなまちづくり」を進める岡山市では、より多くの方々にまちのなかで文学を感じていただくことを目指し、文学に描かれた岡山の風景の再現として鳥人幸吉が京橋を飛び立とうとする姿のポスターを製作しました。ポスターは、図書館・書店等に掲出しています。

　制作／岡山市文学賞運営委員会・岡山市

　写真／中川正子

　ディレクション／ココホレジャパン

　クリエイティブディレクター／オギャー株式会社