近年、都市化の進展や集中豪雨の増加等に伴い、下水道の雨水排除能力を超える雨水流出が頻繁に生じています。また、都市部への資産集中や地下空間利用の進展等都市機能の高度化が進むことにより、浸水に対する都市の災害ポテンシャルが増加しています。
昭和30年代の岡山市街地 雨水の大半は地中に浸透したり、水田やため池に貯留され下流への流出は抑えられていました。
近年の岡山市街地 都市化の進展により、田畑・森林等の保水・遊水能力が低下し、降雨時における流出の増大を招いています。
既往最大降雨等への対応を目的としたハード対策の整備を完了するには長期間かつ膨大な費用が必要となり、緊急的な対応が現実的には困難となっています。また、近年頻発している浸水被害は、施設の計画規模を上回る集中豪雨による甚大な被害であるなど、従来の計画によって整備されたハード対策のみの対応では被害を食い止められないケースも発生しています。
下水道施設の整備水準を大きく超える集中豪雨(超過降雨)に対して、行政による浸水対策、いわゆる公助によるハード対策のみでは緊急に浸水被害を防止することが困難であることから、多様な主体と連携し、公助・自助によるハード対策およびソフト対策を総合的に用いることで、効率的に都市浸水による被害の最小化を図ることが求められています。
岡山市では、公的な施設建設に加えて、民間の協力も得ながら雨水の貯留・浸透能力を備えた施設を設置して頂くなど、官・民一体となった安全安心な街づくりに取り組むため、雨水流出抑制施設の設置をお願いしています。
市役所筋の道路冠水(平成6年7月7日) 岡山地点の観測史上最大となる1時間雨量73.5mmの非常に激しい雨を記録。内水氾濫による浸水被害が発生。
雨水流出抑制施設には次のようなものがあります。
ひとつひとつの施設は小さいものですが、地域の皆様がそれぞれ取り組むことで、大きな効果に繋がります。
事業者の皆様も、本旨に鑑み地域に対する社会的責任、地域貢献の一環として取り組んで頂けますようお願い致します。
安全安心な岡山市を実現するため共に取り組んでいきましょう。
岡山市下水道局では、雨水貯留施設の設置にかかる費用の一部を補助しています。
詳しくは雨水流出抑制施設設置補助制度のページをご覧ください。
財団法人岡山市公園協会では、緑化にかかる費用などの一部を助成しています。内容については以下のページを参照してください。
(お問い合わせ先 財団法人 岡山市公園協会 電話086-262-9588)
所在地: 〒700-8554 岡山市北区大供一丁目2番3号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1499 ファクス: 086-803-1747