[2022年12月27日]
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令和4年度で第2回目となる、公立夜間中学の授業体験会を令和4年12月22日(木曜日)に実施しました。
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から人数を制限していた中、幅広い年代の12人の方に参加していただきました。
第1回目の授業体験会の様子はこちらをご覧ください。
体験会の前に、参加者へ夜間中学についての説明を行いました。
夜間中学とは、様々な事情により十分な教育を受けられなかった方が、義務教育を受けることができる場所です。
つまり、小学校や中学校の勉強を年間を通して行い、「学び直しの場」として、義務教育を受ける機会を実質的に保証するための様々な役割が期待されています。
授業料は無償です。教科書についても無償でお渡しします。ただし、授業で材料費が必要な場合は実費が必要となります。これらは昼間の中学校と同じです。
授業は月曜日から金曜日の週5日で、土曜日、日曜日、祝日は休みです。
夏休みや冬休みも昼の中学校と同じ時期にあります。
登校時間帯は違いますが、昼の中学校と同じ公立の中学校です。
学習する教科も昼の中学校と同じで、国語、社会、数学、理科、英語、音楽、美術、保健体育、技術、家庭科などとなっています。
教科は教員免許を持つ先生が教えます。決められたすべての課程を修了すれば、中学校卒業となります。
よくお問い合わせで、自主夜間中学校や夜間教室とどう違うのですか?というお話を伺います。
岡山自主夜間中学校は現在、表町で活動されています。「岡山に夜間中学校をつくる会」という市民の団体が運営され、学びを提供されている場所です。
岡山市夜間教室は、現在、2カ所で行っています。笹が瀬教室は北区一宮のトラングル一宮、百間(ひゃっけん)教室は中区国富のあおぞら操山で行っています。こちらは岡山市教育委員会の生涯学習課が中心となり、学びの場を提供しています。
今回設置予定の公立夜間中学は、岡山市が設置する夜間中学となります。
公立の夜間中学は、令和4年4月現在、15都道府県に40校設置されています。
国の方針として、すべての都道府県と政令指定都市に少なくとも1校の夜間中学が設置されることを推進しています。
岡山市は、令和7年4月に開校できるよう準備を進めています。
設置予定場所は岡山後楽館中学校です。
教員免許の資格を持つ教育委員会の指導主事による、「国語」と「理科」の授業を体験していただきました。
今回の体験会では、見学者は別室からモニターで授業の様子をご覧いただきました。
見学者の様子
国語の授業では、俳句に関する授業を体験していただきました。
5・7・5の文字数のルールに悪戦苦闘しながら、一生懸命に考える姿が印象的でした。
なお、当日は新型コロナウイルス感染症拡大防止の対策のため、適宜換気等を行いながら実施しました。
設置予定の後楽館中学校での授業体験により、実際に通学するイメージもできたのではないかと思います。
国語の授業の様子
二限目の理科では、天体に関する授業を行いました。
地球と月の距離を球と紐を用いてわかりやすく説明したり、モニターを使って宇宙の壮大さを実感しました。
体験者の皆さんの楽しそうな姿が印象的でした。
理科の授業の様子
参加された方の、もっと学びたいという姿勢が、岡山市教育委員会にもひしひしと伝わってきました。
学び直したいという方に、もう一度学び直すことができる、「行ってよかった」と思ってもらえる夜間中学を目指していこうと、改めて身が引き締まりました。所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]
電話: 086-803-1587、 086-803-1588(管理係),086-803-1583(学校運営支援係) ファクス: 086-803-1883