「わくわくボランティア」では、のっぷとティアがボランティア活動の現場におじゃまし、ボランティア活動の楽しさや大切さ・ボランティアに取り組む人たちの思い・各団体の思いについて取材しています。
なお、内容は取材当時のものです。
「障がいを持つ方によりそい、社会参加の一歩をサポートしたい」という想いから、1994年にボランティア講座(※)の受講生が結成した「福祉ボランティアひまわり」。
活動では、障がいを持つ方が趣味を楽しんだり、人との交流を深めることで社会参加のきっかけづくりをお手伝いしています。福祉施設で習字や歌等の教室を開催したり、小規模作業所で障がいを持つ方が作った商品の販売、バス旅行の開催、歌や特技を発表する「ふれあい演芸会」の開催等、その活動は多岐にわたります。
※岡山市社会福祉協議会が開催するボランティア講座
福祉ボランティアひまわりが毎月第二水曜日に開催する、視覚障がいを持つ方たちとの料理教室におじゃましたよ!
会場のひまわり福祉会館に入るとすぐに、調理室から楽しそうな声が聞こえてきたよ。
「自分でできるようにサポートする」。
それが福祉ボランティアひまわりが大切にしている姿勢だそうです。
ボランティアは、視覚障がいを持つ方ができないことを補うのではなく、自分でできることを広げられるようにサポートしています。
料理教室でも、実際に包丁を握るのは視覚障がいを持つ方で、ボランティアは包丁の向きや材料の切る幅を手で触れながら教えたり、声をかけながらアドバイスしていました。会場では自然と世間話に花が咲き、始終笑顔が絶えませんでした。
ボランティアも視覚障がいを持つ方も、みんなで一緒に料理を作っていたよ!とっても楽しそう!
「参加していると、『次に何かしてみよう!』って意欲がわいてくるの」。そう語るのは、井上孝江さん。
井上さんは病気が原因で中途失明者となり、一時は家にひきこもりがちでしたが、2013年5月から、福祉ボランティアひまわりが開催する教室やイベントに参加。ボランティアも障がいを持つ方も区別のないフラットで、アットホームな雰囲気が気に入っているとのことです。
こういった行事への参加を通じて、「自分にも何かできないか?」と考えるようになった井上さんは、視覚障害者サポートグループ「綿の実」を結成。以来、毎月中途失明者同士の交流会を開催しています。そこではお互いの悩みを共有したり、自身の経験をもとにアドバイスを行っているそうです。
綿の実の活動には、福祉ボランティアひまわりのボランティアもサポートに加わっているのだとか。
料理がひと段落して、始まったのはなんとカラオケ大会!それぞれ十八番の曲を披露し、会場は一気に盛り上がりました。
福祉ボランティアひまわりでは、障がいを持つ方もボランティアも一緒に自分の好きなことや特技を発表する、「ふれあい演芸会」を年に一回開催しています。2013年に開催された演芸会では、124名もの方が歌や踊りを楽しみました。
福祉ボランティアひまわり
会長 都筑美喜子さん(写真左端)
「活動の原動力は、いろんな人への恩返し。
私は以前、転勤族だったのでいろんな土地で暮らしたことがあります。それぞれの土地で出会ったたくさんの人に恩返しができたらと思い、活動に取り組んでいます。
また、趣味と両立させながら活動でき、毎日が充実しています。新しいメンバー集めにも力を入れながら、活動を続けていきたいですね。元介護職に従事していた方も多く参加する福祉ボランティアひまわりでは、現在37名のメンバーが活動しています。長年にわたり継続して参加するメンバーが多く、和気あいあいと活動に取り組んでいます」
福祉ボランティアひまわりは、障がいを持つ方々によりそいながら、「できること」や「やりたいこと」の幅を広げて、優しくサポートしているんだね!
岡山市社会福祉協議会
電話番号:086-225-4051
次回は第一学院高等学校におじゃまするよ!
お楽しみに!!
なお、「つながる協働ひろば」では、「取材にきてほしい!!」というグループを募集中です。
希望される方はお問い合わせフォームより、団体名、活動場所、活動日時等、詳しい内容を添えてご連絡ください!