「ボランティア」の語源はラテン語の「Voluntas=自由意志」。そこから英語では「Volunteer」となり、「有志者、志願者」という意味を持つようになりました。長い間ボランティアには"慈善家""お金と暇がある人がすること"といったイメージがありましたが、社会情勢の変化と阪神・淡路大震災の際のボランティア活動を経て、そのイメージは大きく変わってきています。
その活動には「自主性(自発性)」、「無償性」、「公共性」、「先駆性」という理念が掲げられ、「自らの意志で、他人や社会のために行う非営利の活動」とみなされています。ボランティア活動への認識が高まるにつれ、地域社会への参加や自己実現のための市民活動として、大きな広がりを見せています。
ボランティアのキーワードは「誰でも、気軽に」。ボランティアは資格がなければできないものではありません。あなたの時間と力を少しだけ、誰かのために使ってみませんか?新しい世界が広がること間違いなし!です。
ボランティアをしたいと思ったら、まず、お近くの社会福祉協議会、ふれあいセンターにお問い合わせください。「ボランティア活動をしたい」「ボランティアの援助を受けたい」などのボランティアに関するご相談を受け付けています。ボランティア担当職員が丁寧に対応しますので、安心してお越しください。「活動したいけど、こんなことが心配…」など実際の活動に役立つアドバイスを受けることができます。電話による相談もお受けしています。
障害者の外出介助やお年寄りの話し相手、施設のイベントのお手伝い、手話や朗読、などさまざまな活動があります。あなたがやりたいと思う活動のイメージはありますか?漠然としてただ何となく…というあなたは逆に「やりたくない」活動はありませんか?ボランティア活動は自主性に基づくもの。あなたの「やりたい」気持ちが大切です。
ボランティア活動を始める時は不安がいっぱい!けれど、要点をおさえていれば、自分にとっても相手にとっても楽しいボランティア活動になりますよ。その際のチェックポイントは以下のとおりです。
施設などではボランティア担当になっている職員の方、グループ活動の場合はリーダーに相談するのが一番いいと思います。
でも、どこにも所属せず、個人で活動する場合は…?お気軽に社会福祉協議会にご相談ください。活動上での悩みごともお聞きしています。
「けがをしたらどうしよう」「参加している子どもにけがを負わせてしまったら…」「相手の家で、ものを壊してしまったら」…自由な活動だからこそ、「もしも」の不安があるのは当たり前。
活動中の万一の事故に備えて「ボランティア活動保険」があります。ボランティア活動保険は傷害保険・賠償責任保険の2つの制度がセットになっています。加入手続きは社会福祉協議会の各窓口で受け付けています。
以前のボランティア活動は無償であるとして、交通費などの費用も自己負担というのが一般的でした。しかし現在では、ボランティアといえどもお金(資金)は必要との見方が定着しています。交通費や材料費などにかかる実費(弁償)は、活動に必要なものとして報酬と見なさず、用意していただけることがあります。
しかし、場合によっては相手の経済的な事由から費用を出すことができない場合もあります。
でも、ちょっとまって!
とくに学生の人にとって、交通費が出るかどうかは大きな問題かもしれません。けれど、まずは「その人がなぜボランティアを求めているか」考えてみてください。ボランティアとして心を動かされる「なにか」があるかもしれませんよ!
社会福祉協議会、ふれあいセンターに相談してみてください!何が必要か、どんなふうに活動してもらうか、いろいろお話しした上で、ボランティアのコーディネートを行います。