拠点(スポット)で開催された若者の政治参画を促すイベントには市内の中高生らが参加してくれました
18歳選挙権への変化を契機に若い世代の選挙への関心が高まりつつあるが、以下のような状況がある。
奉還町商店街に拠点(「スポット」)を作り、大学生や専門家が支援し、市政の現状などを扱いながら若者の政治参画事業を行っていく。スポットでは市政の情報や現状を知る機会をつくり、人から学び、気軽に語ることで、政治に関心がない人と政治をつなぐ場所としていく。これまでの活動で政治への関心を持っている人に対しては、その関心の持続と高まりの場としていく。
2017年12月16日(土曜日)に奉還町商店街にある「WASAOSPOT」で、「ONE CUT OKAYAMA~写真を通して岡山の街について考えよう~」が開催され、のっぷもおじゃましました。
「WASAOSPOT」は、中高生や若者が気軽に街や政治に触れられ、大学生と何気ない会話をしながら語れる場所で、NPO法人Youth Createが2017年7月から毎週2回運営しています。その中で大学生が毎月1回程度若者の関心の高いテーマでイベントを企画して、多様な若者を巻き込んで開催されています。
プレゼンの様子
今回は「未来に残したい岡山市の風景」というテーマで写真を撮影し、撮影者がプレゼンを行い、写真のユニークさや美しさ、未来に残したいと共感するかを競い合うコンテストです。ゲスト審査員としてインスタグラマーの榊原さん、そして岡山市選挙管理委員会の薬師寺さんと来場者が審査しました。12名から23作品の応募があり、1次審査を通過した高校生、大学生、社会人6名によるプレゼンが行われました。
家の近く普段何気なく歩いている道に咲く花や、岡山市に来たときのずっと印象に残っている風景、ココが好きな場所なんですと様々な風景をプレゼンされ、どれも素敵な写真ばかりでした。
最優秀賞 神崎向日葵さんの作品
プレゼン以外にも、岡山市の「平成29年度当初予算の概要」から、岡山市が岡山城の魅力アップのためにいくら使っているのかについて大学生スタッフから紹介があり、「初めて聞いた。」「学校で少し聞いたことあったけど、岡山城に来てもらうために力を入れているんだ!」と市政について触れる機会にもなりました。
前列中央が神崎さん、左側が優秀賞・有本日南人さん、右側が優秀賞・光岡歩美さんです!
最優秀賞を取られた神崎向日葵さんは、「互いの岡山市への気持ちをシェアする時間がとても有意義でした。」と言われており、参加者それぞれが岡山市について考え、話す機会となりました。
普段何気なく撮っている写真、歩いている風景といったことからも岡山市政について考える機会に繋がることを実感し、政治がより身近なものに感じられるものでした。
定期的に開催されたイベントには多くの参加者のほか、地元メディアも訪れ、様々な媒体を通じてSPOTや事業の情報を発信することができました。初年度は高校生のニーズが掴めず日常的な利用人数は伸び悩みましたが、2年目からは1年目の実績と反省を生かして効果的にSPOTを活用することが期待されます。
大学生スタッフがSPOTの運営やイベントの企画・運営に積極的に関わり、事業の担い手としての経験と政治についての見識を深めることができました。政治参画の意義や魅力を伝えられる人材が育つことはこの事業の成果と持続可能性を同時に向上させるものとなるため、今後も力を注いでいただきたいと思います。