認定NPO法人おかやまエネルギーの未来を考える会
中央公民館
環境保全課
岡輝公民館の太陽光発電
西粟倉村でエネルギー自給率100%を目指す村づくりを視察(岡西公民館講座)
地球温暖化を防止し、真に持続可能な地域づくりを進めていくためには、岡山市域で行政と市民が連携して自然エネルギーを最大限導入した低炭素社会に転換することが必要との趣旨で、市民共同発電所設置と連続講座を企画した。中央公民館、環境保全課にサポートいただく中で、太陽光発電の設置を岡輝公民館と岡西公民館が受けてくださり、館長・職員さんともしっかり連携し、お互いのスキルを発揮しながら、充実した講座を行うことができた。
講座は2017年度も企画され、既設の公民館への発電所増設は難しさもあるが、コミュニティハウスへの設置などの知恵を出し合い、地域の人たちが主体となって低炭素社会に取り組んでいくことのできる仕組み・体制づくりを進めていきたい。
(認定NPO法人おかやまエネルギーの未来を考える会)
認定NPO法人による太陽光発電設備の設置と専門的な環境教育の実施、公民館職員の地元の方たちとの人脈により、一方通行の環境教育ではなく、認定NPO法人、公民館と地域住民も協働しての参加型の環境教育を実施することができ、新たな切り口で市民に地球温暖化問題を理解し行動に移してもらう機会を提供できた。また、公民館講座では新しい参加者が増え、エネルギー問題を含めた地球温暖化問題に関心がある人が多いことも分かり、今後の広がりを強く感じることができた。
公民館で環境教育を実施することで、各公民館がそれぞれ取り組んでいる健康、国際理解、生物多様性等の地球温暖化対策との関連が深い学びと関連付けを強化することにより、ESD活動の推進を図るという目標に向けた一歩も踏み出すことができた。
(中央公民館・環境保全課)
「三者の長所を生かした役割分担がなされていた」(相互理解の原則から)
環境学習の実績だけでなく、これまでに8基の市民共同発電所設置を実現している団体と市内全36公民館の情報を有する中央公民館、また、様々な施策を通じて地球温暖化対策を進めている環境保全課の三者がそれぞれのノウハウとネットワークを生かした事業となりました。また、地域住民の主体性を引き出すことができた背景には、岡輝・岡西両公民館が積極的に事業に協力してくださったことが大きな要因となっているため、モデルとして波及させるためには、公民館などの協力機関の役割を整理しておく必要があると感じました。
「モデルを波及させるための長期的な計画を検討したい」(目標共有の原則)
今年度事業で設定していた事業目標がおおむね達成されたほか、2017年度中には新たに1館で太陽光パネルが設置され、岡輝、岡西の中学校区内の住民による環境学習事業を支援し続けることが確認されました。しかし、公民館のハード面での問題(パネルの設置に適さない公民館が多い)などから、長期的な展望が見えづらい状況になっているため、本事業で確立されたモデルをどのように精査・波及させていくかについての継続的な協議が必要です。
(ESD・市民協働推進センター センター長)