岡山市協働推進計画(基本施策2)「協働の担い手となる団体の育成と取組の基盤強化の支援」の取組です。
ESD・市民協働推進センターでは、社会課題解決に取り組むNPO等の市民活動団体がより継続して取組が進められるよう活動や組織を見直し、多様な主体との協働を進めることのできるリーダーの力を養成する講座を行っています。岡山市で活動するNPO等を対象として他者を巻き込みながら活動を大きくしていく手法を学ぶ「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップin岡山」を2018年1月20日、21日に岡山市勤労者福祉センターで開催しました。
市民の力で社会を変えていくための方法・考え方です。オーガナイジングとは、人々が関係を作り、物語を語り、立ち向かう勇気を得て、人々の持つ資源を問題解決能力に変える戦略をもって行動を起こし、活動を広げ、組織を作り、社会に変化を起こすことです。普通の市民が立ち上がり、それぞれが持っている力を集結して、市民主導で政府、企業など様々な関係者を巻き込みながら、持続可能な社会・地域づくりにつなげることを目指すにはどのようにしたらよいのかをワークショップを通して学びます。
自分達の活動をよりよくしたい!という想いをもったNPO関係者、教職員、大学生、公民館職員等18名が参加し、1日10時間半に及ぶ研修2日間を共に学び合いました。事前課題資料「コミュニティ・オーガナイジングとは?」等を読んでから当日に臨むため、会場に着く前から研修は始まっていました。
各テーマに対する講義を聞いた後、複数人でのペアワークやグループワークで実践するという流れの繰り返しで研修が進行されました。グループワークは、過去の受講生がコーチ(グループリーダー)となって学びの先導をすることで、理解をより深めることが出来ます。
という段階を踏んで学びを深めていきました。
関係者の見極めや目標とゴールの設定方法、解決に向かうためのストーリーをどのように落とし込み、行動に繋げていくのかをグループごとに考えます。課題に対して最終的なゴール、過程における戦略的ゴール、期限、同志(協力者)、具体的な方策、解決後のイメージ(イラスト)を模造紙に書き、全体発表するという流れを用いて課題解決のためのプロセスを疑似体験しました。
1日目は緊張し、グループワークや発表の場でも少し躊躇していた参加者が、2日目になると意見出しも交流も積極的に行われるようになりました。時間を細かく指定したワークショップをの連続は、参加者ひとりひとりに意見を集約させようという意識を生み、ひとつひとつの話し合いが濃い内容となったようです。
「これから始めようとしている活動のための具体的な学びがあった。」「様々な価値観を持ち、様々な活動をしている方達との出会いがあり勉強になった。」など、全てのプログラム終了後2日間の振返りを行った参加者の顔には、達成感と自分の活動に活かしていくぞ!という意欲にあふれていました。
一方、研修の理解度・習熟度については、まだ不十分であり、自分の活動や職場で実践を通して深めていきたいという意見が多く述べられました。中には、コーチ(グループリーダー)に挑戦したいという参加者もいました。
参加者の皆さん、コーチの皆様、2日間本当にお疲れ様でした!!