新型コロナウイルス感染拡大防止のため、集まって楽しむイベントや、多くの人が参加する講演会などの中止が相次いでいます。
市民活動団体も同様で、イベントができないことで団体のミッションの達成がしづらい状況、支援を必要とする人にサービスなどを届けられない状況が発生しています。
この状況を少しでも好転させるために、オンラインでセミナーやイベントをする団体が増えています。
実際イベントをする時にはどんなものが必要なのでしょうか?
カメラの内蔵されているパソコンがあれば、イベントを開催すること自体は可能です。ただし、1台のパソコンで1人でできることには限界があります。以下のような機材を活用することで、オンラインイベントのクオリティの向上が期待できます。
ヘッドセットやスタンドマイクなどを使うと、主催側の音がきれいに伝わります。
ノートパソコンの内蔵マイクは音をよく拾いますが、キーボードの音まで聞こえてしまうのでイベントには不向きです。オーディオミキサーがあると音量調整が容易になります。BGMを組み合わせて場を演出するなど、音響の効果を高めるために便利な機材です。
ノートパソコンなどの内蔵カメラは、カメラの位置を変えづらいので、イベント時には不便さを感じることもあるでしょう。
比較的コンパクトで使い勝手が良いのはWEBカメラです。イベントの内容にもよりますが、高画質で広角のものなどが適していることと思います。室内は映像として映すと意外に暗い場合が多いです。また、窓や蛍光灯の位置によっては司会進行役の顔が見えづらかったり、影が濃く出てしまうことがあります。
イベント開催時は位置取りに注意しつつ、環境の改善が難しい場合はスポットライトを用意すると良いでしょう。テレビの生番組では、番組スタッフが指示を書いた紙を演者に見せる場面がよくあります。オンラインイベントでも同様に、紙やマジックをいつでも使えるようにしておくと便利です。バインダーがあると書き込みやすいですね。
岡山市の団体でも、オンラインイベントを開催した報告も耳にするようになりました。
病気を抱える子どもたちが自分らしく暮らせる社会づくりに向けて活動する、認定NPO法人ポケットサポートが、いち早くオンラインイベントを実施しています。
主な話し手のピンマイクや全体を映すカメラなどの基本的な機材に加え、ズームカメラや手元カメラ、音響の調整や複数のパソコンの利用など、視聴者がイベントをより楽しめるような工夫がされています。
オンラインのサービス、家庭にある機材、少し凝った専門性の高い機材などを活用してイベントやセミナーの開催にチャレンジしてみましょう。少しずつ試してみながら、自団体の活動にとって最も良い方法を探していきましょう。
オンラインだからこそ、全国各地からの参加を得られる可能性もあります。これまでの活動のオンライン化、これを機に新規の取組に挑戦など、さまざまな広がりが考えられます。