オンラインイベントは、機材の準備、当日の運営、開催中のトラブル対応など、様々なハードルを乗り越えながら経験を積み重ねて、より充実した内容を実施できるものです。
以下では、運営面で注意したいポイントを整理します。
オンラインでイベントを開催する土台として最も重要なのはインターネットの通信環境です。通信環境が良くないと、最悪の場合イベントが途中で切れてしまいます。
イベントの配信に使うパソコンは、有線LANに接続することをお勧めします。無線LANは、有線LANよりも接続が不安定になる可能性が高いです。
また、イベントを配信する場所も大切です。音が響きやすい部屋や、車の音がよく聞こえる部屋、空調の音が大きい部屋などはできるだけ避けましょう。照明が暗い部屋を利用する場合は、明るくなるように照明器具などを用意するとなお良いです。
イベントのタイムスケジュールに加え、簡単な台本を用意しておくとテンポよく運営することができます。台本作成時に、カメラワークや映像と静止画の切り替えポイントなども検討しましょう。
長時間同じ画面が続くと視聴者は飽きてしまいます。特にオンラインイベントの場合、メリハリのある内容であることが重要です。
慣れている人は1人でもイベントを実施することができますが、以下のような役割分担で企画することで円滑な運営につながります。
例えば講演の場合、視聴者の反応がわかりづらいため、テンポをつかむことが難しく、1人で最初から最後まで話しきるのが難しいです。
話を聞いて頷いたり、わかりにくい表情をしたり、途中で言葉をはさむような、合いの手を打つ人がいると内容が充実します。司会がいる場合、この役割を兼任すると良いでしょう。カメラやマイク音量などの機材を操作したり、画面を動画から静止画に切り替えたりする役割です。特にマイクの音量に気を付けましょう。
配信されている音量を聞いて、大きすぎる、小さすぎるを判断し、配信側で音量を調整すると視聴者が音を聞きやすくなります。オンラインイベントのライブ配信では、SNSなどを利用して視聴者とコミュニケーションすることがあります。SNSの投稿内容を確認し、視聴者の反応をまとめて進行役や講師に伝える役割の人がいると、視聴者との対話が進みます。
オンラインイベント開催時には頻繁に、視聴できない参加者が発生します。こうした参加者へのサポートなど、個別の案件に対応できる人がいると進行に影響が生じません。
慣れている人は1人でもイベントを実施することができますが、以下のような役割分担で企画することで円滑な運営につながります。
視聴者に画面を見せる場合、文字が小さいと見づらく、集中を欠きます。パソコンを使ってイベントに参加する場合はある程度見える大きさでも、スマートフォンやタブレット端末の場合はとても読めないこともあります。できるだけ文字は大きめに、シンプルな画面を想定しましょう。
このように、オンラインイベントは企画段階からしっかり仕込みをしておくことが大切です。視聴者の目線で起こる出来事を想像し、できるだけ快適に視聴できる環境の設定、飽きさせないようにする工夫を検討することが充実したオンラインイベントの実施につながります。