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【第11号 平成16年6月10日 発行】 |
第7号では「環境家計簿」をつけている 畦 五月さんの地球に優しいくらしの知恵と工夫をご紹介しました
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![]() 日名専務理事 |
「環境家計簿運動」は、この7月から4年目を迎えます。現在は岡山県内から約190名が登録し、そのうちの79名が「環境家計簿」つけています。各家庭の電気・ガス・水道などの使用量にかかるCO2排出量を、簡単な計算式で出し、2ヶ月毎に報告します。5月には最新の集計がまとまりました。
おかやま環境ネットワーク専務理事の日名泰之さんによると 「家計簿をつけ初めて半年くらいまでは順調に報告をしてくれます。しかし、どうしても家庭事情・都合により半数は遅延が生じてきます。こんな時はプロジェクトメンバーが個々に電話連絡をします。そうすると100%データの報告は回収されるんですよ」と苦労もひとしおのようです。
さらに環境家計簿を継続させるためのポイントをお聞きすると「大切なのは、ただデータを取るだけではなく、CO2に換算してグラフシートにつけたものを、目につく所へ貼って変化を見ることです。それを励みにくらし方の工夫が広がります」
また、日名さんは集計する立場から「今までのデータ結果をグラフで見ると確実に下がってきてるんです」と、くらし方の工夫で着実にCO2の排出が減ることを実感しています。
昨年8月には、大阪・豊中市のNPO法人による「豊中市の取り組み」の講演後、環境家計簿登録者の交流会が開催されました。皆さん会うのは初めてですが同じ目的を持って、くらしの工夫話や体験談を話し、改めて環境家計簿の意味を学んで、交流の輪が広がったそうです。
日名さんは呼びかけます。「今、地球温暖化防止は当たり前のように知られています。私たちは大げさなことをするのではなく、知っている事を自分との関わりをもって習慣化することです。一人だけではなく地域で呼びかけたり、グループを組んだり、知り合いの中でのコミュニケーンをとって話し合ったり実践することが『力』になります」と。
さあ、みなさんも環境家計簿をつけてみませんか?(市民環境記者 大月)
ご存知でしょうが… くらしの中でできる工夫の一例 |
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いつの日か…
ゴミのなくなる時がくることを願って!
4月18日(日)、NPO法人グリーンパートナーおかやま主催で、児島湾に浮かぶ高島の清掃が行われました。
高島は新岡山港のすぐ前にある周囲約1.5kmの小さな島で今は無人です。高島神社が祀られ、かつては桜の名所だったそうです。国立公園第2種特別地域に指定されていますが、今は少し荒れています。この島を再び、美しい島にしたいと、道づくりや不法投棄ゴミの清掃活動が行われています。
今年は、晴天の下、約50人の参加者がありました。新岡山港の受付では、光南台地域の不法投棄と美しい自然の写真が並べて展示され、なんとかしなければという思いを抱かせました。香川県豊島の石井亨さんの瀬戸内海再生に向けたお話もありました。
そして、本番の清掃。渡船ですぐの高島には初めて上陸した人も多かったようで、のどかな風景とゴミの対比を目の当たりにし、それぞれに感想を口にしていました。
また、丘には大きなクスの樹が枯死するほどのアオサギやカワウのコロニー(集団営巣地)ができており鳥好きの人も驚いていました。
さて、ゴミ拾いです。海岸のゴミは、発泡スチロールやペットボトルが中心でした。漂着したものでしょうが、海浜植物と一緒に層になり拾っても拾っても出てきます。また、タイヤ、テレビなど「なぜここにあるん?」というものもありました。約1.5時間の清掃で出たゴミは、可燃ゴミ120袋(軽トラ5台分)、不燃ゴミ15袋+αでした。昨年に比べたら大変少ないそうです。ゴミは参加者に持ち帰り処理の協力をいただき、残りを後日、岡南環境センター、山上処分場に搬入しました。タイヤは船の係留用に引き取ってもらいました。
清掃の後は、タンポポ満開の原っぱで弁当を食べ、磐座で雅楽の演奏を聞かせていただき島を後にしました。
いい汗をかきましたが、いつまでも同じゴミを拾わなくてもいいよう願います。
多島美景観を誇る瀬戸内海が国立公園に指定され70年、美しい海、島を再び取り戻そうという今回のような活動が、とても大切だと思いました。企画された皆様、参加された皆様ご苦労様でした。(友延)
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